広島ドラゴンフライズ
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
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| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | 寺嶋良 | PG | 継続 |
| 3 | 伊藤達哉 | PG | 継続 |
| 4 | ロバーツ ケイン | PG/SG | 継続 |
| 8 | クリストファー・スミス | SG/SF | 継続外国籍キャプテン |
| 10 | 上澤俊喜 | PG | 継続 |
| 13 | ドウェイン・エバンス | SF/PF | 継続外国籍 |
| 21 | 渡部琉 | SF | 継続 |
| 23 | コフィ・コーバーン | C | 継続外国籍 |
| 24 | ニック・メイヨ | C/PF | 継続帰化選手 |
| 30 | 山崎稜 | SG | 継続 |
| 31 | 松野遥弥 | PG/SG | 新加入ドラフト1巡目全体6位 |
| 32 | 晴山ケビン | SF | 継続 |
| 34 | 三谷桂司朗 | SF | 継続 |
| 88 | 佐藤涼成 | PG | 継続 |
この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の広島ドラゴンフライズは6勝0敗で、B.LEAGUE公式順位表では西地区1位。ホーム3試合の平均入場者数は5,004人です。
北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第23回は広島ドラゴンフライズです。
2026-27シーズンはB.PREMIER西地区。ホームアリーナは広島グリーンアリーナです。
昨季は31勝29敗。
得失点差は+116。
勝ち越し、得失点差もプラス。
それでもチャンピオンシップには届きませんでした。
普通なら補強へ大きく動きたくなるところですが、広島が選んだのは逆です。
「計算できるロスターを残す」。
これが今季の編成方針でした。
31勝29敗、+116。それでもCS圏外
2025-26シーズンは31勝29敗。
総得点5160、総失点5044。得失点差は+116でした。
1試合平均86.0得点。
攻撃力だけならかなり高い数字です。
それでも西地区7位で、チャンピオンシップには届きませんでした。
昨季の広島には負傷者の影響もありました。
寺嶋良選手は復帰と再離脱を経験。
シーズンを通して理想のローテーションを固定できたわけではありません。
だから今オフ、広島は「結果が出なかったから全部変える」という判断をしませんでした。
クラブが明言した「継続路線」
岡崎修司GMは今季の編成について、外国籍選手市場などを検討したうえで「計算ができるロスターの維持」を基本戦略にしたと説明しています。
朝山正悟HCは3年目。
クリストファー・スミス選手。
ドウェイン・エバンス選手。
コフィ・コーバーン選手。
ニック・メイヨ選手。
外国籍4人もそのまま残しました。
これはB.PREMIERの新ルールと関係があります。
外国籍選手のオンザコート制限がなくなることを見据え、広島は昨季の時点ですでに複数の外国籍選手を組み合わせられる構成を作っていました。
市場が大きく動く中で、新しく集め直すより、すでに日本を知り、広島の戦術を知る選手を残す。
かなり割り切った戦略です。
新加入の象徴はドラフト1巡目・松野遥弥
大きく変えなかったロスターの中で、新しい顔として目立つのが松野遥弥選手です。
B.LEAGUE DRAFT 2026で1巡目全体6位。
190cmのPG/SGです。
特別指定選手として鹿児島レブナイズでプレーした経験もあり、大学卒業と同時に広島へ加わります。
寺嶋選手、伊藤達哉選手、上澤俊喜選手、佐藤涼成選手とガードは多い。
だからすぐに大量の出場時間が約束されるわけではありません。
むしろ、競争の中でどこまで役割を奪えるか。
継続路線のチームに若いドラフト選手が入るからこそ、成長の物差しがはっきりします。
キャプテンはクリストファー・スミス選手です。
「THE LAST」から「THE FIRST」へ
昨季のスローガンは「THE LAST」。
長年ホームとしてきた広島サンプラザホールでの最後のシーズンでした。
今季は「THE FIRST」。
B.PREMIER初年度であると同時に、広島グリーンアリーナを新しいホームとして進む最初のシーズンです。
ロスターは変えない。
でも、クラブを取り巻く景色は大きく変わる。
この対比が今季の広島らしいところです。
+116でも31勝。西地区の「基準」が高かった
昨季の広島は総得点5160、総失点5044。得失点差は+116でした。1試合平均でもプラス。普通ならプレーオフ圏へ入っても不思議ではない内容です。
それでも31勝29敗でCSには届きませんでした。西地区上位4クラブはいずれも41勝以上。勝率5割を少し超えるだけでは足りない地区でした。広島に必要なのは、マイナスをゼロへ戻す再建ではなく、プラスの内容をあと10勝前後へ変換することです。
そのためクラブは「継続」を明確に選びました。外国籍4人――クリストファー・スミス選手、ドウェイン・エバンス選手、コフィ・コーバーン選手、ニック・メイヨ選手――をそろって残留。朝山正悟HCも3年目を迎えます。外国籍の総入れ替えが珍しくないオフに、ここまで核を残したクラブは多くありません。
昨季は寺嶋良選手、渡部琉選手、佐藤涼成選手らの負傷もあり、年間を通して同じローテーションを組めたわけではありません。その経験を踏まえると、継続路線には「健康な状態で同じメンバーをもう一度見たい」という意味もあります。
新加入の象徴は松野遥弥選手。ドラフト1巡目全体6位です。完成された主力の中で、若手がいきなり大きな責任を負う必要はありません。まず守備、ボール運び、短い時間の判断から役割を広げられる環境があります。
キャプテンはスミス選手。外国籍選手をリーダーに据えたことも、継続する4人が単なる助っ人ではなく、クラブの文化を担う存在になっていることを示します。31勝からの上積みは、新しいスター一人より「昨季の良かった時間を60試合へ広げること」にあるのかもしれません。
「THE FIRST」に必要なのは、健康なローテーション
広島は2023-24シーズンにB1優勝を経験しました。その後、王者として追われるシーズンを経て、今季はB.PREMIERという新しい舞台へ入ります。だから「THE FIRST」という言葉には、単に新リーグ初年度という以上の意味があります。
過去の優勝メンバーやクラブ文化を残しつつ、新しいリーグで最初の王者を目指す。そのために一番必要なのは、シーズン後半まで主力が健康にそろうことかもしれません。
寺嶋選手はペイントへ侵入できるPG。エバンス選手は複数ポジションをつなぎ、コーバーン選手はリング周辺で圧力をかけます。メイヨ選手は外へ広がれる。スミス選手は自分でも得点を作れる。組み合わせ自体はすでにBリーグで実績があります。
だからこそ、今季は「新戦力が当たるか」より「この核を何試合同じ状態で使えるか」が大切です。昨季31勝だったチームが、健康なローテーションを維持して40勝台へ近づけるのか。継続を選んだ広島の答えはそこに出ます。
見どころ
一番見たいのは、継続が「安心」ではなく「上積み」になるかです。
同じ選手が多ければ連係は作りやすい。
でも、昨季はそのメンバーで31勝29敗でした。
ただ残っただけでは、結果も同じになる可能性があります。
寺嶋選手が健康にプレーできるか。
朝山HCの3年目で守備の精度がどこまで上がるか。
外国籍4人をB.PREMIERの新ルールでどう同時起用するか。
継続のメリットは、前年と同じことを早くできることではありません。
前年より深いところまで進めることです。
9月13日のプレシーズンではソウル三星サンダーズに91-71で勝利し、コーバーン選手が26得点15リバウンドを記録しました。
開幕は9月25日(金)。
アウェーのSAGAアリーナで佐賀バルーナーズと対戦します。
ホーム開幕は10月2日(金)、広島グリーンアリーナで神戸ストークス戦です。
昨季は+116でもCSへ行けなかった。
今季は大きく変えなかった。
だからこそ、言い訳の少ないシーズンです。
「計算できるロスター」が、計算以上の結果を出せるか。
そこに注目したいと思います。
今季を測る最初の基準
広島は、優勝経験を持つクラブとしての基準をどこまで新しいロスターへ移せるかが重要です。個々の実績だけではなく、守備の約束事や球際の強さまで共有できるか。タイトルを知る選手と新加入選手が早く同じ温度で戦えれば、序盤から安定した戦いが期待できます。
6勝0敗。4点差と6点差の試合も落とさずに開幕6連勝
開幕前の本文では、外国籍4人と朝山正悟HCを残した継続路線が「安心」で終わるか「上積み」になるかを見たいと書きました。2026年10月10日終了時点で、広島ドラゴンフライズは6勝0敗、西地区1位。総得点569、総失点484で、得失点差は+85です。ホームが3勝0敗、アウェイが3勝0敗。ここまでの6試合は、継続を選んだ編成が結果の側に出ている状態です。
内訳を見ると、大差の試合だけではありません。アウェイの佐賀戦は100-87と89-61、ホームの神戸戦は96-73と83-72。そのうえでアウェイの茨城戦は90-86、ホームの滋賀戦は111-105です。開幕前に挙げた「健康なローテーション」や「昨季の良かった時間を60試合へ広げること」が、この4点差と6点差の試合を落とさなかったことと結びついているのかどうかは、6試合では確かめきれません。
6試合はシーズン60試合の1割です。この先は連戦と移動が積み重なるため、現時点の勝率をそのまま延長して考えることはできません。ホーム平均入場者数は5,004人(ホーム3試合・当サイト集計)で、広島グリーンアリーナでの3試合はいずれも勝っています。負けがないという事実と、それが継続路線の答えなのかという解釈は別のものとして、当サイトは引き続き数字を追っていきます。
選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび広島ドラゴンフライズ公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。
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