クラブ紹介 vol.21 B.PREMIER・北から順に

神戸ストークス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
00ファーダウス・アイマクC新加入外国籍
1中野司SG新加入福島から
3小川麻斗PG新加入京都から
4寺園脩斗PG継続キャプテン
6ジェイレン・マクダニエルズSF新加入外国籍NBA経験
8八村阿蓮SF継続
12木村圭吾SG継続
13道原紀晃PG/SG継続
17山口颯斗SG/SF新加入長崎から
22ルーカス・サレーSF新加入アジア特別枠
23ヨーリ・チャイルズPF継続外国籍キャプテン
24中島三千哉PG/SG継続
30金田龍弥SF継続
戦力分析

この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の神戸ストークスは2勝4敗で、B.LEAGUE公式順位表では西地区11位。ホーム4試合の平均入場者数は7,744人です。

北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第21回は神戸ストークスです。

ホームアリーナはGLION ARENA KOBE。2026-27シーズンはB.PREMIER西地区を戦います。

昨季の数字は、かなり派手です。

55勝5敗。

得失点差+855。

B2優勝。

神戸は「B.PREMIERに入ったから強くなりたい」クラブではありません。

圧倒して勝ってきたチームが、その強さを上のカテゴリーでも再現できるかを試されるシーズンです。

55勝5敗。B2ではほとんど負けなかった

2025-26シーズンは55勝5敗。

総得点5301、総失点4446。得失点差は+855でした。

60試合で割ると、1試合平均で約14点相手を上回っています。

プレーオフでも6勝1敗。

ファイナルでは福島ファイヤーボンズに98-76、109-93で連勝し、B2年間優勝を果たしました。

長いシーズンだけでなく、短期決戦でも勝った。

昨季のB2で最も完成されたチームの一つだったことは間違いありません。

問題は、その強さがB.PREMIERでも同じように通用するかです。

NBA経験者ジェイレン・マクダニエルズを獲得

今オフ、神戸はさらに戦力を上積みしました。

最も注目されるのがジェイレン・マクダニエルズ選手です。

NBAでシャーロット・ホーネッツ、フィラデルフィア・76ers、トロント・ラプターズなどに在籍した201cmのフォワード。

B.PREMIER初年度に向けた補強として、リーグ全体でもかなり目立つ名前です。

さらにファーダウス・アイマク選手、ルーカス・サレー選手、中野司選手、小川麻斗選手、山口颯斗選手が加入。

一方、寺園脩斗選手、ヨーリ・チャイルズ選手、八村阿蓮選手、木村圭吾選手、道原紀晃選手ら、昨季の優勝を知る選手も残しました。

「B2王者を解体して作り直す」のではなく、勝ったチームを土台にB.PREMIER級の個を足した形です。

川辺泰三HCは続投。B2王者の基準を持ち込む

ヘッドコーチは川辺泰三氏が続投します。

昨季55勝を作った指揮官です。

キャプテンは寺園脩斗選手とヨーリ・チャイルズ選手。

ダブルキャプテン体制で新リーグへ入ります。

クラブは今季、勝率5割以上を一つの目標として掲げています。

でも、カテゴリーが変われば相手が変わります。

B2ではほとんどの試合で神戸が戦力的優位に立てました。

B.PREMIERではそうはいきません。

その現実を踏まえた目標設定にも見えます。

シーズンスローガンは「STORKS PRIDE, RISE : Kobe.」。

GLION ARENA KOBEという新しい舞台で、クラブの基準そのものを引き上げる一年です。

55勝5敗を、そのまま評価しない

昨季の神戸はB2で55勝5敗。得失点差は+855。数字だけなら圧倒的です。プレーオフでも優勝し、B.PREMIERへ入る資格を競技面でも示しました。

ただし今季、相手は一段どころか大きく変わります。B2で通用した勝ち方を、そのままB.PREMIERへ持ってくれば55勝できる――そんな単純な話ではありません。むしろ昨季の圧倒的な成功体験を、どこまで新しい環境に合わせて更新できるかが重要です。

そこで神戸は6人を新たに加えました。ジェイレン・マクダニエルズ選手は206cmのウイングでNBA経験者。元原稿の201cmではなく、サイズそのものが大きな武器になります。ファーダウス・アイマク選手もインサイドでリバウンドとフィジカルを補い、中野司選手、小川麻斗選手、山口颯斗選手、ルーカス・サレー選手と国内枠も厚くしました。

残した中心は寺園脩斗選手とヨーリ・チャイルズ選手。2人がWキャプテンを務めます。B2優勝の基準を知る選手がリーダーとして残る一方、外からB.PREMIER仕様のサイズと個人能力を足す。昇格チームとしては筋の通った形です。

川辺泰三HCも続投します。だから今季の神戸は、HC交代によるゼロからの構築ではありません。昨季完成したチームへ、カテゴリー差を埋めるピースを加えた。その補強が本当に一段上の相手へ通用するかを試す一年です。

開幕から求めたいのは昨季のような圧勝ではなく、接戦でB.PREMIERの強度へ順応していくこと。5敗しかしていないチームが、負けた翌日にどう修正するかも今季は初めて本格的に問われます。

「勝ち方を知っている」ことは、昇格組の武器になる

B.PREMIERでは相手の個人能力が上がりますが、神戸には昨季60試合を通して勝ち続けた経験があります。接戦の終盤で誰がボールを持つか、連敗をどう止めるか、ホームで流れを作るには何が必要か。カテゴリーが変わっても、チームとして勝つための習慣までゼロになるわけではありません。

寺園選手はゲーム管理、チャイルズ選手はインサイドのエネルギーでチームを引っ張ります。そこへマクダニエルズ選手やアイマク選手という新しいサイズを加えることで、昨季の勝ち方をそのままコピーするのではなく、より大きな相手へ対応できる形へ広げられます。

一方で、昨季ほとんど経験しなかったのが連敗です。B.PREMIERでは数試合続けて強豪と当たることも珍しくありません。2連敗、3連敗したときに「自分たちのやり方が通用しない」と焦らず、修正して次へ進めるか。昇格初年度ではそこも重要な能力です。

55勝という数字がプレッシャーになるのではなく、勝ち続けるために積み上げた日常を新リーグで使えるか。神戸の強みはそこにあります。

GLION ARENA KOBEを本格的なB.PREMIERの舞台としてどう使うかも見どころです。B2で圧倒した昨季以上に、今季はホームでも接戦が増えるはずです。そこで観客の熱量を守備の一本、ルーズボールの一本へつなげられるか。昇格初年度のクラブにとって、ホームで早く『この強度でも勝てる』という成功体験を作ることは大きな意味を持ちます。

見どころ

見たいのは、神戸が「負けた次の試合」をどう戦うかです。

昨季は60試合で5敗しかしていません。

連敗する経験自体が少なかった。

でもB.PREMIERでは、宇都宮、長崎、琉球、千葉J、A東京のようなチームとの連戦があります。

良い試合をしても負ける。

20点差で負ける日もある。

そこから48時間後にもう一度戦う。

その状況で、昨季の自信を保ちながら修正できるか。

ここが一番の未知数です。

マクダニエルズ選手のNBA経験は、得点やリバウンドだけでなく、そうした難しい時間で生きるはずです。

開幕は9月26日(土)14時05分。

GLION ARENA KOBEに大阪エヴェッサを迎えます。

B.PREMIER OPENING SELECTIONの一戦です。

B2で55勝したチームが、B.PREMIERの最初の40分でどんな顔を見せるのか。

「昇格組」という言葉だけでは収まらない戦力を持っています。

ただ、本当の評価はここからです。

昨季の圧倒が、新しいカテゴリーでも勝ち方として残るのか。

神戸はB.PREMIER初年度の中でも、最も物差しが変わるクラブの一つです。

今季を測る最初の基準

神戸は、昨季B2で55勝した成功体験をそのまま持ち込むのではなく、B.PREMIERの強度に合わせて更新できるかが重要です。勝てていた形が上のカテゴリーでも通じる部分と、変えなければならない部分を早く見極められるか。序盤戦はそこに注目したいところです。

初の連敗はアウェイの広島2連戦。その次のホームで千葉Jに勝った

開幕前に当サイトが一番の未知数として挙げたのは、昨季B2で60試合5敗しかしなかった神戸が「負けた次の試合」をどう戦うかでした。2026年10月10日終了時点で神戸は西地区11位の2勝4敗。総得点469、総失点506、得失点差は-37。ホームは2勝2敗、アウェイは0勝2敗です。

9月26日の開幕戦は大阪に69-79。翌27日は84-78で勝ち返しました。続く広島とのアウェイ2連戦は10月2日が73-96、4日が72-83で、ここで連敗が出ています。その次の試合、10月8日のホームで千葉Jに94-86。開幕前に当サイトが置いた問いに対して、連敗の直後に勝った試合と、連敗そのものの両方が最初の6試合で出た形です。10月10日の佐賀戦は77-84でした。

アウェイで戦った2試合はいずれも広島戦で、この時点でアウェイは未勝利です。ホーム4試合の平均入場者数は7,744人です。カテゴリーが変わって6試合という段階なので、昨季の55勝5敗と並べて評価できる時期ではないと当サイトは見ています。言えるのは、負けた翌日に勝ち返した試合と、修正が間に合わなかった試合がどちらも出たというところまでです。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび神戸ストークス公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。