クラブ紹介 vol.16 B.PREMIER・北から順に

シーホース三河

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1トーマス・ケネディSF/PF継続帰化選手
7長野誠史PG継続
11久保田義章PG継続
13須田侑太郎SG/SF継続
18角野亮伍SG/SF継続バイスキャプテン
19西田優大SG/SF継続キャプテン
22小阪彰久C/PF新加入福井から
27石井講祐SG継続
30アーロン・ホワイトC/PF継続外国籍
47平良彰吾PG新加入琉球から
50ショーン・オマラC新加入外国籍FE名古屋から
54ダバンテ・ガードナーC/PF継続外国籍バイスキャプテン
戦力分析

この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点のシーホース三河は3勝2敗で、B.LEAGUE公式順位表では西地区5位。この時点ではまだホーム開催がありません。

北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第16回はシーホース三河です。

2026-27シーズンはB.PREMIER西地区。ホームはウィングアリーナ刈谷です。

昨季は43勝17敗。

普通なら、大きく変える必要のない成績です。

それでも三河は、トップの体制を変えました。

新社長兼GMに佐古賢一氏。

新HCに安齋竜三氏。

43勝したチームが、B.PREMIER初年度に「次の形」を選びました。

43勝17敗。それでもホームでCS2連敗

2025-26シーズンは43勝17敗。

総得点5030、総失点4670。得失点差は+360。

西地区2位でした。

レギュラーシーズンだけなら、十分に優勝を狙える数字です。

ただ、チャンピオンシップはクォーターファイナルで終了しました。

相手は琉球ゴールデンキングス。

GAME1を65-79。

GAME2を79-82。

ホームで2連敗です。

43勝して得失点差+360。

それでも、必要な2試合を取れなかった。

シーズンの評価が難しくなる終わり方でした。

HCだけではない。クラブの上から変えた

今季の変化は、単なるHC交代ではありません。

佐古賢一氏が代表取締役社長兼ゼネラルマネジャーに就任。

ヘッドコーチには安齋竜三氏。

さらに佐々宜央氏がアソシエイトヘッドコーチとして加わりました。

安齋HCは宇都宮ブレックスでBリーグ制覇を経験した指揮官。

その後は越谷アルファーズを率いました。

佐々氏も長くBリーグで指導してきた人物です。

43勝したロスターの多くを残しながら、チームを動かす頭脳と組織のトップを変えた。

三河の今オフで一番大きな補強は、選手よりむしろここかもしれません。

新加入は3人。ロスターは大きく崩さなかった

選手は12人。

新加入は小阪彰久選手、平良彰吾選手、ショーン・オマラ選手の3人です。

つまり9人が継続。

西田優大選手。

須田侑太郎選手。

角野亮伍選手。

長野誠史選手。

久保田義章選手。

そしてトーマス・ケネディ選手、アーロン・ホワイト選手、ダバンテ・ガードナー選手。

昨季43勝を作った中心はかなり残っています。

新加入のオマラ選手はFE名古屋でBリーグを経験済みのセンター。

小阪選手は福井から、平良選手は琉球から加わりました。

人数を大きく入れ替えるのではなく、既存の強さを残したまま、安齋HCのバスケットに必要なピースを足した形です。

キャプテンは西田優大

キャプテンは西田優大選手。

バイスキャプテンは角野亮伍選手とダバンテ・ガードナー選手です。

シーズンテーマは「ZABOOM!!」。

長くクラブを支えてきたガードナー選手と、これからの三河を背負う西田選手・角野選手がリーダーグループに並びます。

新HCになっても、クラブの中核まで総入れ替えするわけではない。

ここにも継続と変化のバランスが見えます。

43勝したクラブが、経営と現場の接点まで変えた

今季の三河で最も大きい変化は、選手3人の加入よりもクラブのバスケットボール部門そのものです。佐古賢一氏が社長兼GMとなり、ヘッドコーチには安齋竜三氏。さらに佐々宜央氏がアソシエイトHCとして加わりました。

昨季43勝したチームが、プレーオフで負けたから全部失敗だったわけではありません。実際、レギュラーシーズンは西地区2位。攻守ともに安定していました。ただ、ホーム開催のクォーターファイナルで琉球に65-79、79-82と2連敗。レギュラーシーズンで勝ち越していた相手に、最も重要な舞台で2勝を先に取られました。

だから今季のテーマは「43勝を捨てる」ではなく、長いシーズンで機能したものを、短期決戦でも機能する形へ磨くことです。安齋HCは宇都宮で優勝経験があり、佐々AHCも日本代表やクラブで豊富な経験を持ちます。西田優大選手、ダバンテ・ガードナー選手ら既存の核を残したのも、そのためでしょう。

新加入は小阪彰久選手、平良彰吾選手、ショーン・オマラ選手の3人。オマラ選手はBリーグ経験が長く、インサイドで身体を張れるセンターです。平良選手は琉球で高い強度のディフェンスを経験してきました。派手な人数ではありませんが、既存戦力へ役割を足す補強になっています。

昨季の43勝は消えません。ただし、今季の三河が評価される基準は「同じくらい勝ったか」だけでもありません。新しい指揮系統のもとで、春の2勝先取シリーズを勝ち切れるチームへ変われるか。そこまでが今季の仕事です。

西田とガードナーを残した意味

三河が大きく変わって見える一方で、コート上の中心には西田優大選手とダバンテ・ガードナー選手が残っています。日本代表でも役割を担う西田選手は、得点だけでなく相手の主力ウイングを守る仕事ができます。ガードナー選手はBリーグで長く結果を出してきたインサイドの起点です。

新HCが入ったとき、中心選手まで総入れ替えすると、戦術の理解とチーム文化の両方を一から作らなければなりません。三河はそこを避けました。既存の核へ、平良選手の運動量、小阪選手のサイズ、オマラ選手のフィジカルを加えています。

B.PREMIERのオンザコートフリーでは、外国籍選手の同時起用が増えるぶん、日本人ウイングが相手の大きな選手とマッチアップする時間も増えます。西田選手、須田侑太郎選手、角野選手らがそこで耐えられることは三河の強みです。サイズだけを外国籍選手に頼らず、日本人の複数ポジション対応でラインナップをつなげられるからです。

43勝という土台を残しつつ、プレーオフで勝つための柔軟性を足した。その狙いが見えるロスターです。

プレシーズンや序盤戦では、安齋HCがどこまでローテーションを広げるかにも注目です。昨季の主力へプレータイムを集中させるのか、新加入3人を早い段階から組み込み春を見据えるのか。43勝チームだからこそ、目先の1勝とシーズン終盤の完成度を両立させるマネジメントが求められます。

見どころ

見たいのは、「安齋HCになって何が一番変わるか」です。

昨季の三河は43勝しています。

弱かったチームではありません。

だから、単純に勝ち星を増やせば成功という話でもない。

チャンピオンシップで勝ち切れるチームになること。

そこが次の基準です。

安齋HCは宇都宮で、守備の強度と試合終盤の遂行力を高いレベルで作ってきました。

一方、三河にはガードナー選手、ケネディ選手、西田選手ら、自分で得点を作れる選手がいる。

今まで持っていた攻撃力を削らず、守備と試合運びの精度をどこまで上げられるか。

それができれば、43勝という昨季の数字にも別の意味が出てきます。

開幕は9月26日(土)。

アウェーでレバンガ北海道と対戦します。

新体制の最初の公式戦で、昨季までとはどこが変わったのか。

選手の名前より、5人の動き方を見たいチームです。

43勝したから残すのではない。

43勝しても最後に勝てなかったから、上を変えた。

今季の三河は、その決断の答え合わせになります。

今季を測る最初の基準

三河は、主力の入れ替えがあっても昨季までのオフェンスの再現性を落とさないことが重要です。リッチマンHC退任後の新体制で、ボールムーブとスペーシングの質をどう保つのか。接戦での得点の作り方まで含め、序盤の完成度が今季を占う材料になります。

5試合すべてアウェイでの3勝2敗。失点は試合ごとに大きく振れている

開幕前に当サイトが見たいと書いたのは、安齋竜三HCのもとで昨季43勝を支えた攻撃力を削らずに、守備と試合運びの精度をどこまで上げられるかでした。2026年10月10日終了時点で三河は西地区5位の3勝2敗。総得点442、総失点402、得失点差は+40です。この時点では5試合すべてがアウェイ開催でした。

内容を見ると、守備の数字は試合ごとに大きく振れています。10月3日と4日の大阪戦はいずれも相手を57点に抑えましたが、9月26日の北海道戦は97-106、10月9日の仙台戦は90-105。得失点差+40のうち+44は10月4日の101-57という1試合で生まれており、5試合を通して失点が安定したと読むには早い段階です。

一方で9月27日の北海道戦は78-77の1点差で取っています。終盤を競り合って勝ち切る形は出ました。新体制の最初の5試合をすべてアウェイで3勝2敗としたことについて、当サイトは開幕前の読みが当たったとも外れたとも言い切れないと見ています。ここまでの解釈は当サイトの見解であり、ホーム開催が始まってからの推移を見たいところです。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよびシーホース三河公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。