クラブ紹介 vol.22 B.PREMIER・北から順に

島根スサノオマジック

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
4ニック・ケイC/PF継続外国籍キャプテン
5新井翔太PG新加入
6北川弘PG継続コーキャプテン
7介川アンソニー翔SF/PF継続
9デクスター・デニスSG新加入外国籍NBA/Gリーグ経験
11中村太地PG/SG継続
14ジェームズ・マイケル・マカドゥC/PF継続外国籍IL登録
15白濱僚祐SG/SF継続
20上田隼輔SF継続
21納見悠仁PG/SG継続
22飯尾文哉SG継続
29マーク・アルーホリーSF/PF新加入アジア特別枠
35ジョーダン・ヒースC/PF新加入外国籍京都から
75井上宗一郎PF新加入仙台から
77岡田侑大PG/SG継続コーキャプテン
戦力分析

この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の島根スサノオマジックは3勝3敗で、B.LEAGUE公式順位表では西地区7位。ホーム3試合の平均入場者数は4,921人です。

北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第22回は島根スサノオマジックです。

2026-27シーズンはB.PREMIER西地区。ホームはバンダイナムコアリーナ松江です。

昨季は28勝32敗。

負け越しです。

ただ、今季の島根はその数字だけを見て「作り直したチーム」ではありません。

ペータル・ボジッチHCは続投。

ニック・ケイ選手、岡田侑大選手ら中心選手も残しました。

そのうえで新しいサイズと運動能力を加えています。

クラブが掲げる言葉は「EVOLUCIJA」。進化です。

28勝32敗。届かなかったプレーオフ

2025-26シーズンは28勝32敗。

総得点4770、総失点4868。得失点差は-98でした。

1試合平均にすると79.5得点、81.1失点。

大きく崩れた数字ではありません。

でも、上位争いへ入るには少しずつ足りなかった。

ボジッチHCにとっては日本での1年目でした。

NBA Gリーグのオースティン・スパーズ、英国のロンドン・ライオンズなどで指揮してきたHCが、Bリーグの移動、連戦、日本人選手とのコミュニケーションを経験した一年でもあります。

今季は、その経験を持った状態で2年目へ入ります。

HC交代でゼロからではない。

ここは昨季28勝だったチームにとって大きな材料です。

ニック・ケイは残った。昨季16.3得点、9.0リバウンド

島根の中心は今季もニック・ケイ選手です。

昨季は平均16.3得点、9.0リバウンド、3.5アシスト。

得点とリバウンドだけではなく、パスまでできるビッグマンです。

キャプテンも継続。

コーキャプテンには北川弘選手と岡田侑大選手が就きました。

岡田選手、中村太地選手、白濱僚祐選手、納見悠仁選手、飯尾文哉選手ら国内の主力も残留。

チームの背骨は残っています。

デクスター・デニス、ジョーダン・ヒースらを追加

一方で新加入も明確です。

デクスター・デニス選手はNBAダラス・マーベリックス、Gリーグを経験した196cmのSG。

ジョーダン・ヒース選手は京都から加入する206cmのビッグマン。

井上宗一郎選手も仙台から加わりました。

さらにマーク・アルーホリー選手、新井翔太選手も加入。

昨季の核を残しながら、ウイングの身体能力とフロントコートの厚みを増やしています。

一方、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手は昨季終盤に受けた手術の影響でインジュアリーリスト入り。

開幕時点でフルメンバーがそろうわけではありません。

だからこそ、ヒース選手や井上選手を加えた意味は大きくなります。

「TEAM MAKES MAGIC -EVOLUCIJA-」

今季のスローガンは「TEAM MAKES MAGIC -EVOLUCIJA-」。

EVOLUCIJAは“進化”を意味します。

ニック・ケイ選手はキャプテン就任時、選手補強だけでなく、練習場の建設やアリーナ改修、スタッフ体制を含めてクラブの進化を感じていると語っています。

島根の今季は、ロスターだけの話ではありません。

クラブとしてB.PREMIER仕様へ進もうとしている一年です。

-98。あと「1試合1.6点」のチームだった

昨季の島根は28勝32敗。得失点差は-98です。60試合で割ると、1試合平均は約-1.6点。大きく崩れたチームというより、数ポゼッションの差を積み重ねて負け越したシーズンでした。

だから今季の補強も、「全部を壊す」方向ではありません。ペーター・ボジッチHCを残し、ニック・ケイ選手、岡田侑大選手、北川弘選手ら中核を継続。その上にデクスター・デニス選手、ジョーダン・ヒース選手、井上宗一郎選手、マーク・アルーホリー選手、新井翔太選手を加えました。

デニス選手はNBAとGリーグ経験を持つ196cmのSG。相手ガードへプレッシャーをかけながら、自分でもリングへ向かえるタイプです。ヒース選手はBリーグ経験豊富なビッグマン。井上選手は日本人登録でサイズを確保できるため、外国籍選手の組み合わせを変えやすくなります。

一方でジェームズ・マイケル・マカドゥ選手は開幕前のコンディション事情があり、フルメンバーで始められるとは限りません。だから序盤は、増えたフロントコートの選択肢をどう使って穴を埋めるかも見どころです。

クラブはスローガンに「EVOLUCIJA=進化」を掲げました。ケイ選手も、選手補強だけでなく練習場やアリーナ改修、スタッフ体制まで含めてクラブの進化を語っています。28勝から上へ行くために必要なのは、毎試合10点強くなることではありません。昨季の-1.6点を、リバウンド一本、ターンオーバー一つ、フリースロー二本でひっくり返す。その積み重ねが最も現実的な成長です。

ケイを中心に、ボールの出口を増やす

ニック・ケイ選手は昨季平均16.3得点、9.0リバウンドに加え、3.5アシスト。単なるフィニッシャーではなく、インサイドからパスを出せる選手です。

今季、デニス選手や新井選手のように外からリングへ向かえる選手が増えたことで、ケイ選手へボールを入れた後の選択肢も増えます。ダブルチームが来れば外へ返し、来なければ自分で攻める。その判断を軸に、昨季よりボールが止まらないオフェンスを作れるかがポイントです。

岡田選手も自分で得点を作れるガード。北川選手はテンポを整理できる。コーキャプテン2人のタイプが違うため、相手によってガードの役割を変えられます。

昨季の島根は「あと一本」が足りない試合が多かっただけに、終盤のボールの出口が増えることは大きいです。ケイ選手だけ、岡田選手だけに頼らず、誰からでも次のプレーへつながる形を作れるか。接戦をひっくり返す鍵になります。

ホームでの勝ち方も重要です。昨季の-98をひっくり返すには、遠征だけでなく松江で接戦を確実に拾う必要があります。ケイ選手を中心にした安定したハーフコートと、新加入選手の運動量をどう組み合わせるか。ホームで相手の流れを止める形が定まれば、30勝台半ば以上も見えてきます。

見どころ

一番見たいのは、昨季-98だった得失点差をどちら側からひっくり返すかです。

攻撃なのか。

守備なのか。

昨季の差は1試合平均で約-1.6点。

ほんの数ポゼッションです。

ケイ選手、岡田選手を中心とした攻撃の精度を上げるのか。

デニス選手やヒース選手の加入で守備の強度を上げるのか。

あるいは両方を少しずつ変えるのか。

28勝から勝率5割を超えるために必要なのは、劇的な改革よりも、この1〜2点を毎試合積み上げることかもしれません。

開幕は9月23日(水)19時05分。

アウェーのハピネスアリーナで、昨季王者の長崎ヴェルカと対戦します。

B.PREMIER OPENING SELECTIONの一戦です。

ホーム開幕は10月3日(土)。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えます。

昨季28勝のチームが、HCを残し、中心選手を残し、足りなかった部分を加えた。

島根の「進化」が本物かどうかは、昨季より派手になったかではなく、接戦をどれだけ勝ちに変えられるかで見たいと思います。

今季を測る最初の基準

島根は、長年の中心選手に頼り切らず、複数の選手で試合を動かせるかが鍵になります。B.PREMIERでは連戦の中で一人の負担が大きくなりすぎると、終盤に響きます。得点源を分散しながら、勝負どころでは誰が責任を持つのか。その整理が今季の完成度を左右します。

開幕前に見た「得失点差-98」は+1まで戻り、ホームは1勝2敗

開幕前の本文では、昨季の得失点差-98を1試合平均で約-1.6点と置き直し、劇的な改革よりもこの1〜2点を毎試合積み上げることが現実的だと書きました。2026年10月10日終了時点で、島根スサノオマジックは3勝3敗、西地区7位。総得点491、総失点490で、得失点差は+1です。差をほぼゼロの位置まで戻したという点では、開幕前の見立てと重なる数字になっています。

ただ、その中身は接戦の積み上げとは違う形でした。勝った3試合はアウェイの長崎戦が89-64と85-78、ホームの北海道戦が95-83。負けた3試合のうち、アウェイの琉球戦は69-90です。開幕前に「松江で接戦を確実に拾う必要がある」と書いた部分は、当サイトが読み違えました。ホームは1勝2敗で、ホーム開幕となった名古屋Dとの2連戦は73-85、80-90。松江で相手の流れを止める形が定まったとは、この3試合からは言いにくいところです。

ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手の不在を増えたフロントコートで埋められるか、という点も、6試合では判断材料が足りません。ホーム平均入場者数は4,921人(ホーム3試合・当サイト集計)。アウェイが2勝1敗という内訳も含め、ここまでの数字は当サイトの見解として「差は戻したが、攻撃と守備のどちら側から戻したのかはまだ見えない」という段階です。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび島根スサノオマジック公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。 ※ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手は、昨季終盤に受けた手術の治療・リハビリのためインジュアリーリストに登録されています。