クラブ紹介 vol.10 B.PREMIER・北から順に

東京サンロッカーズ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0ラウリー・アルキンズSF新加入熊本ヴォルターズより
1ドンテ・グランタムPF継続契約継続
3ジャン・ローレンス・ハーパージュニアPG
6山際爽吾PG
7ブライソン・ウィリアムズC/PF新加入Reggio Emilia(イタリア)より
8ジョシュ・ホーキンソンC/PF日本代表
9ベンドラメ礼生PG/SG
12野﨑零也SG
13田中大貴SG
14狩野富成C
18大庭圭太郎PG
21山﨑一渉SF/PF
43永吉佑也C/PF
編集部の戦力分析

北から順にお届けしているクラブ紹介、第10回は東京サンロッカーズです。2026-27シーズンから「サンロッカーズ渋谷」より改称し、ホームアリーナもTOYOTA ARENA TOKYO(江東区青海)へ移りました。B.PREMIER東地区に所属します。

「渋谷」を手放し、「東京」を名乗るという決断

今季のこのクラブは、戦力の話に入る前に、まず看板の話をしなければなりません。

クラブ名は「サンロッカーズ渋谷」から「東京サンロッカーズ/TOKYO SUNROCKERS」へ。ホームタウンは渋谷区から江東区へ、2026年7月1日付で移転しました。ホームアリーナも青山学院記念館からTOYOTA ARENA TOKYOへ移ります。

変わったのは名前だけではありません。クラブカラーはメインを紫「ROCKER VIOLET」に刷新し、90年来の黄色「SUN YELLOW」はセカンダリに回りました。「赤の情熱と青の冷静さが混ざり合う紫」というコンセプトです。新ロゴはKEN OKUYAMA DESIGNが制作し、「T」と「S」を組み合わせた形の中に創設年「1935」を内包しています。専用書体「SR FONT REGULAR」まで作られました。クラブは「心を動かす体験を、鳴り止ませない」というミッションと、「人を惹きつける東京カルチャーになる」というビジョンを掲げています。

1935年創設から91年目での、名前もホームも色もロゴも変える全面的な作り直し。Bリーグでもここまで踏み込んだリブランドは多くありません。

昨季は25勝35敗。渋谷でのラストシーズンは届かず

2025-26シーズンの成績は25勝35敗、勝率.417で東地区8位。総得点4589、総失点4808で、得失点差は-219でした。ホーム13勝17敗、アウェー12勝18敗と、どちらでも負け越しています。

クラブは渋谷でのラストシーズンにチャンピオンシップ開催を目標に掲げていましたが、届きませんでした。悔しさを残したまま渋谷を離れることになった、というのが率直なところでしょう。クラブ名もホームも新しくなる今季は、その借りを返すシーズンでもあります。

ドラフト史上初の全体1位が、新クラブ名の顔になる

ヘッドコーチにはショーン・デニス氏が就任しました。2026年5月21日の発表で、東京サンロッカーズとしての初代ヘッドコーチということになります。オーストラリア出身で、宇都宮ブレックスのアシスタントコーチ(2016-17)、滋賀レイクスのヘッドコーチ(2017-21)を経て、2021年から2026年まで名古屋ダイヤモンドドルフィンズを指揮。名古屋ではチャンピオンシップに4度進出し、うち2度は準決勝まで勝ち上がっています。前任のゾラン・マルティッチ氏は契約満了で退団しました。

新加入は4名です。最も注目されるのは山﨑一渉選手(201cm)。ノーザンコロラド大学からの加入で、B.LEAGUE DRAFT 2026の1巡目全体1位指名を受けた選手です。Bリーグのドラフト史上初の全体1位という肩書きを持つ選手が、新しいクラブ名の最初のシーズンに加わることになりました。

得点面では、熊本ヴォルターズから加入したラウリー・アルキンズ選手(196cm)が期待を集めます。昨季の熊本では26試合で平均19.5点を記録し、NBAシカゴ・ブルズでデビューした経歴も持つ選手です。イタリア・セリエAのウナホテルズ・レッジョ・エミリアからはブライソン・ウィリアムズ選手(203cm)が加入。岩手ビッグブルズからは山際爽吾選手(180cm)が加わりました。ルーキーイヤーに54試合で平均11.0点5.3アシストを記録し、B2のアシスト部門4位に入ったガードです。

退団はディディ・ロウザダ選手、トーマス・ウェルシュ選手、山内盛久選手、そしてトロイ・マーフィージュニア選手(秋田ノーザンハピネッツへ)。大森康瑛選手は契約継続のうえで山形ワイヴァンズへ期限付き移籍となりました。ロースターは13名です。

8月22日には、キャプテンとしてジョシュ・ホーキンソン選手とベンドラメ礼生選手の2名が指名されました。ホーキンソン選手は2シーズン連続の就任です。

編集部の見どころ

編集部が気にしているのは、これだけ多くのものを一度に変えたクラブが、コートの上で安定するまでにどれだけかかるかという点です。ホームアリーナが変わるだけでも選手の感覚は変わりますし、そこにクラブ名とアイデンティティの刷新が重なります。デニスHCは名古屋で5シーズンを過ごした経験豊富な指揮官ですが、就任1年目であることに変わりはありません。

プレシーズンの内容は、その難しさを映しているようにも見えました。9月12日は茨城ロボッツと93-93で引き分け、13日は群馬クレインサンダーズに54-69で敗戦。群馬戦についてデニスHCは「7人という限られた人数での試合」だったとコメントしています。8分×4クォーターの特別ルールでの実施でもあり、内容をそのまま評価するのは早計ですが、仕上がりを急ぐ状況ではあるでしょう。

開幕は9月25日(金)19時05分、新本拠地のTOYOTA ARENA TOKYOに千葉ジェッツふなばしを迎えます。なお、このアリーナはアルバルク東京との共同使用です。同じ建物を本拠地とする2クラブが同じ地区に並び立つという、Bリーグでは新しい構図も今季から始まります。

選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび東京サンロッカーズ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。