クラブ紹介 vol.9 B.PREMIER・北から順に

アルバルク東京

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1D.J.ホッグSF/PF外国籍
2大倉颯太PG/SG
3テーブス海PG共同キャプテン
5中村浩陸PG/SG
9安藤周人SG共同キャプテン
10ザック・バランスキーSF/PF外国籍
11キヨンテ・ジョンソンSF外国籍
17飯田遼SG/SF
21平岩玄C
22ライアン・ロシターPF/C外国籍
47ラクラン・オルブリッチPF/C外国籍
75小酒部泰暉SG共同キャプテン
編集部の戦力分析

北から順にお届けしているクラブ紹介、第9回はアルバルク東京です。ホームアリーナはTOYOTA ARENA TOKYO(江東区青海)。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区に所属します。

41勝19敗。準々決勝で長崎に敗れた

2025-26シーズンの成績は41勝19敗、勝率.683で東地区4位。総得点4891、総失点4654、得失点差+237。宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、群馬クレインサンダーズに次ぐ位置でした。ホーム22勝8敗、アウェー19勝11敗と、どちらでも安定して勝ち越しています。

チャンピオンシップには出場しましたが、準々決勝で長崎ヴェルカに78-93で敗れ、そこで終わりました。長崎はそのまま勝ち上がってファイナルに進出しており、対戦相手が悪かったとも言えます。ただ、15点差での敗戦という内容は、地区4位のクラブにとって手応えと課題の両方を残すものでした。

NBAとBリーグを知る指揮官を三河から招いた

今オフ、クラブはヘッドコーチを交代しました。2026年6月8日、ライアン・リッチマン氏の就任が発表されています。

1989年生まれのアメリカ人で、経歴の前半はNBAワシントン・ウィザーズです。2013年にアシスタントビデオコーディネーターとして入り、2016年からアシスタントコーチ。その後Gリーグのキャピタル・シティ・ゴーゴーでヘッドコーチを務め、再びウィザーズのアシスタントコーチに戻りました。ウィザーズ在籍は通算で約10年になります。そして2023年からシーホース三河のヘッドコーチとして3シーズンを過ごし、今季からアルバルク東京を率いることになりました。

NBAでの下積みと、Bリーグでの実戦経験を両方持つ指揮官です。日本のバスケットを知らないまま来る外国人指揮官とは前提が違う、という点が今回の人選の特徴だと思います。

ライバルクラブから主力を引き抜いた補強

新加入は4名。その取り方に今オフの姿勢がよく出ています。

千葉ジェッツからディー・ジェイ・ホグ選手(207cm)、川崎ブレイブサンダースから飯田遼選手(185cm)。いずれも同じ東地区のライバルからの獲得です。ヘッドコーチも三河から迎えており、「競合から引き抜く」という方針が指揮官と選手の両方で一貫しています。

外国籍ではNBA Gリーグのグリーンズボロ・スウォームからキヨンテ・ジョンソン選手(193cm)、シカゴ・ブルズ傘下のウィンディ・シティ・ブルズからオーストラリア出身のラクラン・オルブリッチ選手(208cm)が加入しました。

一方で退団は多く、ロースターは12名にとどまります。セバスチャン・サイズ選手(在籍5シーズン)、マーカス・フォスター選手、福澤晃平選手(茨城ロボッツへ)、チェイス・フィーラー選手が契約満了。菊地祥平選手は現役を引退し、川崎ブレイブサンダースのディベロップメントサポートコーチに就任しました。

想定外だったのがブランドン・デイヴィス選手です。いったん2026-27シーズンの契約継続が発表されていましたが、本人の引退希望を受けて7月23日に契約解除となりました。この結果、ビッグマンはライアン・ロシター選手、平岩玄選手、オルブリッチ選手の3枚という構成で開幕を迎えます。

リーグ開幕戦を、10年前と同じカードで

7月29日、クラブはシーズンスローガン「WE ともに挑む」を発表しました。2017-18から掲げてきた「WE」の思想を土台に、B.PREMIER元年を選手・スタッフ・ファン・地域・パートナーが「ともに挑む」という意味が込められています。8月27日にはキャプテンとしてテーブス海選手、安藤周人選手、小酒部泰暉選手の3名が指名されました。

そして今季、アルバルク東京には特別な役割があります。9月22日(火)14時00分、ホームのTOYOTA ARENA TOKYOで琉球ゴールデンキングスを迎える一戦が、B.PREMIER初年度のリーグ開幕戦に選ばれました。テレビ朝日系列で全国地上波生中継されます。しかもこのカードは、Bリーグ初年度2016-17の開幕戦とまったく同じ組み合わせです。新リーグの最初の1試合を、10年前と同じ顔合わせで飾るという趣向になります。

編集部の見どころ

注目は12名という薄いロースターで長丁場を戦えるかどうかです。宇都宮ブレックスの16名、茨城ロボッツの15名と比べると余白がなく、特にインサイドは3枚。デイヴィス選手の契約解除が開幕2か月前だったことを考えると、意図してこの人数にしたというより、結果的にこうなった面が強いはずです。序盤の負傷者が出た場合の影響は大きくなります。

一方で、リッチマンHCは三河で3シーズンを過ごしており、日本のバスケットにいきなり戸惑うことはないでしょう。ホグ選手と飯田選手という、対戦相手として何度も見てきた選手を迎えた点も、立ち上がりの早さにはプラスに働くはずです。プレシーズンでは9月13日、越谷アルファーズを87-61で下しています。開幕戦という大舞台を、どんな入りで迎えるかに注目したいところです。

選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよびアルバルク東京公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。