クラブ紹介 vol.8 B.PREMIER・北から順に

千葉ジェッツふなばし

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1渡邊雄太SF/PF日本代表
2富樫勇樹PGキャプテン
4田代直希SG/SF
5瀬川琉久PG
6菅野ブルースSG外国籍
8ブランドン・ランドルフSG外国籍
12金近廉SF
13深水虎太郎SF
17佐藤巧PF
19ネイト・ウィリアムズSF外国籍
22ウィリアムス ニカC外国籍
24マット・コステロC/PF外国籍
25荒尾岳PF
28菅原佳依SF
31原修太SG/SF
編集部の戦力分析

北から順にお届けしているクラブ紹介、第8回は千葉ジェッツふなばしです。ホームアリーナはLaLa arena TOKYO-BAY(船橋市浜町)。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区に所属します。

ホーム24勝6敗。本拠地では東地区で最も強かった

2025-26シーズンの成績は42勝18敗、勝率.700で東地区2位。総得点5060、総失点4610、得失点差+450。45勝15敗の宇都宮ブレックスに次ぐ位置につけました。

際立っているのはホームゲームの成績です。24勝6敗、勝率.800。この数字は東地区13クラブで最も高いものでした。2024年に開業したLaLa arena TOKYO-BAYが、明確なアドバンテージとして機能していたことが分かります。一方でアウェーは18勝12敗。悪くはありませんが、ホームとの差は大きく、遠征での取りこぼしが宇都宮との3勝差につながった格好です。

チャンピオンシップでは準々決勝で群馬クレインサンダーズを退け、準決勝に進出。しかしそこで長崎ヴェルカに敗れ、ファイナルには届きませんでした。東地区では最も長くポストシーズンを戦ったクラブということになります。

32歳のハンガリー人指揮官を欧州から呼んだ

今オフ最大のニュースは、ヘッドコーチの交代です。トレヴァー・グリーソン氏が契約満了で退団し、2026年6月26日にアドリアン・コヴァーチ氏の就任が発表されました。

ハンガリー出身の1993年生まれ。就任時32歳という若さです。直前まではスペインのバレンシア・バスケットでアシスタントコーチを務め、2026年にリーガACB優勝、同年のユーロリーグではファイナル4進出を経験しました。それ以前はパリ・バスケットボール、ドイツのテレコム・バスケッツ・ボンでアシスタントコーチを務め、ボン時代の2024年にはユーロカップ優勝も経験しています。母国ではDEACコシャールラブダのヘッドコーチ、ハンガリーU20代表のヘッドコーチも歴任しました。

ヨーロッパの最前線でタイトルを取った直後の若手戦術家が、日本のトップクラブに来る。近年のBリーグの指導者市場を考えても、象徴的な招へいだと言えます。

15名中6名を入れ替え、キャプテンは3人体制へ

選手の顔ぶれも大きく動きました。15名のロースターのうち6名が新加入です。

外国籍・帰化枠では、スペインのバレンシア・バスケットからマット・コステロ選手(208cm)、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズからネイト・ウィリアムズ選手(196cm)、中国CBAの浙江ゴールデンブルズからブランドン・ランドルフ選手(198cm)、そして富山グラウジーズから帰化選手のウィリアムス ニカ選手(203cm)が加わりました。リーガACB王者、NBA、中国CBAと、供給元がきれいに分かれているのが今オフの特徴です。

日本人では山形ワイヴァンズから佐藤巧選手(198cm)、越谷アルファーズから菅原佳依選手(191cm)が加入。いずれも20代前半から半ばの選手で、下位カテゴリーで出場機会を得てきた若手を引き上げる形になっています。上はヨーロッパとNBA、下はB2クラスの若手という二層構造の補強でした。

退団では、西村文男選手の現役引退が大きな節目です。背番号11は永久欠番となり、本人は2026-27シーズンからトップチームのアドバイザリーコーチ兼クラブアンバサダーに就任しました。ディー・ジェイ・ホグ選手はアルバルク東京へ移籍。ジョン・ムーニー選手、ナシール・リトル選手、加藤ダニエル選手、ギャリソン・ブルックス選手、クエンティン・ミロラ・ブラウン選手、二上耀選手も契約満了となっています。

9月11日には、今季のキャプテンとして渡邊雄太選手、田代直希選手、マット・コステロ選手の3名が発表されました。共同キャプテン制です。渡邊選手は「誰がキャプテンかは関係ない」とコメントしています。

編集部の見どころ

最大の関心事は、コヴァーチHCが持ち込むヨーロッパ的な組み立てが、どれだけ早くチームに入るかです。バレンシアやユーロリーグのバスケットは、細かい約束事の積み重ねで成立します。6名が入れ替わったロースターに、それを短期間で落とし込むのは簡単ではありません。序盤に噛み合わなくても、ある程度は織り込んで見る必要があるでしょう。

もうひとつは、アウェーの数字が動くかどうか。ホーム.800、アウェー.600という偏りは、宇都宮ブレックス(ホーム22勝8敗/アウェー23勝7敗)と対照的です。リーグを通して安定して勝つには、遠征での取りこぼしを減らすことが避けて通れません。新しい戦術がそこに効けば、東地区1位も視野に入ります。

プレシーズンでは9月12日、ホームで長崎ヴェルカに60-86で敗れました。ただしこの試合は8分×4クォーターの特別ルールで実施されており、通常の10分制とは前提が異なります。リーグ戦の開幕は9月25日(金)19時05分、アウェーのTOYOTA ARENA TOKYOで東京サンロッカーズと対戦。ホーム開幕は10月2日(金)と4日(日)、アルバルク東京を迎えます。

選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび千葉ジェッツふなばし公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。