千葉ジェッツふなばし
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
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| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | 渡邊雄太 | SF/PF | 日本代表/キャプテン |
| 2 | 富樫勇樹 | PG | |
| 4 | 田代直希 | SG/SF | キャプテン |
| 5 | 瀬川琉久 | PG | |
| 6 | 菅野ブルース | SG | |
| 8 | ブランドン・ランドルフ | SG | 外国籍左ハムストリングス筋損傷(全治6〜8週)・9月9日付でインジュアリーリスト登録 |
| 12 | 金近廉 | SF | |
| 13 | 深水虎太郎 | SF | |
| 17 | 佐藤巧 | PF | |
| 19 | ネイト・ウィリアムズ | SF | 外国籍 |
| 22 | ウィリアムス ニカ | C | 帰化選手8月に左ハムストリングス負傷(全治6週) |
| 24 | マット・コステロ | C/PF | 外国籍キャプテン |
| 25 | 荒尾岳 | PF | |
| 26 | エルジー・ギル | PF | 外国籍開幕後に加入 |
| 28 | 菅原佳依 | SF | |
| 31 | 原修太 | SG/SF | |
| 32 | ルーク・メイ | SF/PF | 外国籍神戸から |
- エルジー・ギル(#26 / PF)がB.LEAGUE公式の在籍選手一覧に加わったため、一覧に追加しました。
- ルーク・メイ(#32 / SF/PF)を追加しました。神戸ストークスからの加入で、クラブの発表は9月24日です。
この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の千葉ジェッツは2勝4敗で、B.LEAGUE公式順位表では東地区11位。ホーム2試合の平均入場者数は10,394人です。
北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第8回は千葉ジェッツふなばしです。
ホームアリーナは船橋市浜町のLaLa arena TOKYO-BAY。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区を戦います。
富樫勇樹選手がいる。
渡邊雄太選手がいる。
昨季は42勝してチャンピオンシップ・セミファイナルまで進んだ。
それでも、このオフに千葉Jが選んだのは現状維持ではありませんでした。
ヘッドコーチを替え、外国籍選手を入れ替え、ヨーロッパのトップレベルで戦ってきた人材を一気に加えました。
今季の千葉Jは、かなり変わります。
42勝18敗。LaLa arenaでは24勝6敗
2025-26シーズンは42勝18敗、勝率.700。
東地区2位でした。
総得点5060、総失点4610。
1試合平均では84.3得点、76.8失点。得失点差は+450です。
特に強かったのがホーム。
LaLa arena TOKYO-BAYでは24勝6敗、勝率.800。
これは東地区トップの成績でした。
一方、アウェーは18勝12敗。
こちらも十分に勝っていますが、ホームほど圧倒的ではありませんでした。
そしてチャンピオンシップ。
クォーターファイナルでは群馬クレインサンダーズと対戦しました。
GAME1を68-87で落としたところから、GAME2を85-79、GAME3を72-68。
崖っぷちから2連勝し、セミファイナルへ進みます。
しかし、その先にいた長崎ヴェルカには74-82、93-102。
敵地ハピネスアリーナで2連敗。
ファイナルには届きませんでした。
42勝。
東地区2位。
セミファイナル進出。
十分に強いチームです。
でも、千葉Jが求めているものを考えれば、それで成功だったとは言い切れない。
タイトルには届きませんでした。
32歳。欧州の最前線からやってきた新HC
そのオフ、クラブはヘッドコーチを替えました。
トレヴァー・グリーソンHCが契約満了で退団。
後任として迎えたのが、アドリアン・コヴァーチHCです。
1993年生まれ。
就任時32歳。
かなり若いヘッドコーチです。
ただし、経験まで若いわけではありません。
ドイツのテレコム・バスケッツ・ボンではアシスタントコーチとして2023年のバスケットボール・チャンピオンズリーグ優勝。
翌2023-24シーズンはパリ・バスケットボールへ移り、ユーロカップ優勝。
その後はスペインのバレンシア・バスケットで2シーズン。
2025-26シーズンにはリーガACBを制し、ユーロリーグでもファイナル4まで進みました。
Bリーグでの指導経験はありません。
それでも千葉Jは、ヨーロッパのトップクラブでアシスタントコーチとして経験を積んできた32歳にチームを託しました。
実績十分のベテランHCを連れてきたわけではない。
将来性も含めて、欧州の最前線にいる若い指導者を選んだ。
ここは今季の千葉Jを考えるうえで面白いところです。
新HCだけではない。バレンシアからコステロも来た
そして、コヴァーチHCは一人で日本へ来たわけではありません。
マット・コステロ選手もバレンシアから加入しました。
208cmのC/PF。
グラン・カナリア、バスコニア、バレンシアとスペインで長くプレーし、昨季はコヴァーチHCとともにリーガACB優勝を経験しています。
これはかなり大きいと思います。
新しいHCが来れば、選手たちは新しい言葉、新しいルール、新しい考え方を覚えなければなりません。
そこに、すでにそのHCと2年間仕事をしている選手がいる。
しかもインサイドの中心を担える選手です。
戦術を理解している選手がコート上に一人いるだけでも、チームへの落とし込み方は変わります。
コステロ選手が加入初年度からキャプテンに選ばれた理由も、単純な実績だけではないのかもしれません。
NBAからネイト・ウィリアムズ。CBAからランドルフ
外国籍選手は大きく入れ替わりました。
ネイト・ウィリアムズ選手は196cmのウイング。
NBAではポートランド、ヒューストンなどでプレーし、昨季途中にはゴールデンステート・ウォリアーズと2ウェイ契約。Gリーグでは2025-26シーズンに平均18点台を記録しています。
ブランドン・ランドルフ選手は198cmのSG。
NBA Gリーグで長くプレーした後、昨季は中国CBAの浙江ゴールデンブルズで40試合に出場しています。
そして帰化選手としてウィリアムス ニカ選手。
203cm、111kg。
日本でのキャリアは長く、今季がプロ15シーズン目となるベテランです。
昨季までいたジョン・ムーニー選手、ディー・ジェイ・ホグ選手、ナシール・リトル選手らが退団。
単純に外国籍選手を一人入れ替えたというレベルではありません。
インサイドもウイングも、新しい構成になりました。
日本人では「即戦力」と「伸びしろ」
日本人の新加入は佐藤巧選手と菅原佳依選手です。
佐藤選手は198cmのフォワード。
実は2023-24シーズンに千葉Jの練習生として活動していました。
その後、山形ワイヴァンズで2シーズン。
今度は正式なロスター選手として戻ってきました。
菅原選手は191cmのSF。
2003年生まれ。
岩手ビッグブルズ、越谷アルファーズを経て千葉Jへ加わりました。
富樫勇樹選手、渡邊雄太選手、原修太選手、金近廉選手ら日本代表クラスが並ぶチームに、若い選手を入れた。
すぐに大量のプレータイムを保証された補強ではないでしょう。
でも、B.PREMIERでは長い目で見て日本人選手の層がますます重要になります。
今季だけでなく、その先も見た補強に見えます。
富樫ではない。3人の共同キャプテン
9月11日、今季のキャプテンが発表されました。
渡邊雄太選手。
田代直希選手。
マット・コステロ選手。
3人です。
昨季はジョン・ムーニー選手がキャプテン、原修太選手がバイスキャプテン。
そこに渡邊選手、富樫選手を加えた4人で「リーダーシップグループ」を作っていました。
今季はその形をさらに変え、3人を同じキャプテンという立場に置きました。
特に目につくのが、新加入のコステロ選手です。
渡邊選手と田代選手だけなら、長く日本でプレーしてきたベテラン2人です。
そこへ来日1年目の外国籍選手を入れた。
新HCのバスケットを知っている選手を、リーダーシップの中心にも置いた。
戦術面でも、チーム作りの面でもコステロ選手に期待していることが伝わってきます。
渡邊選手はキャプテン就任時、
「キャプテンだからやる、キャプテンじゃないからやらないという考えをチーム全体でなくしたい」
という趣旨のコメントをしています。
富樫選手、原選手も含め、特定の誰か一人だけがチームを引っ張る形にはしない。
そこも新しい千葉Jの特徴になりそうです。
西村文男の「11」は、もう誰もつけない
このオフには、一つ大きな別れもありました。
西村文男選手が現役を引退しました。
2014年に千葉Jへ加入。
12年間在籍しました。
そして背番号11は永久欠番になりました。
ただし、クラブから離れるわけではありません。
今季からトップチームのアドバイザリーコーチに就任。
長く千葉Jを知る人物が、今度はコートの外から新しいチームを支えます。
HCはヨーロッパから来た。
選手も大きく変わった。
それでも、クラブの歴史を知る人間は中に残す。
このバランスも悪くありません。
見どころ
一番見たいのは、新しい千葉Jのオフェンスです。
コヴァーチHCが欧州で経験してきたバスケットを、そのまま日本へ持ってくるとは限りません。
むしろ、富樫選手がいる。
渡邊選手がいる。
そこにコステロ選手やウィリアムズ選手がいる。
このメンバーに合わせて、何を作るのか。
そこを見たいと思います。
富樫選手のピック&ロール。
渡邊選手のサイズとシュート。
コステロ選手のインサイドと外への広がり。
さらにB.PREMIERでは外国籍選手のオンザコート制限がなくなります。
組み合わせの幅は、昨季までとは比べものになりません。
「ヨーロッパの戦術を千葉Jに入れる」というより、
「ヨーロッパで学んできたHCが、このロスターで何を作るのか」。
その方が楽しみです。
ただし、開幕前の状況は順調とは言い切れない
その一方で、気になる材料もあります。
負傷者です。
ウィリアムス ニカ選手は8月、練習中に左ハムストリングスを負傷。
全治6週と発表されました。
そして9月7日の琉球ゴールデンキングスとのプレシーズンゲームでは、ブランドン・ランドルフ選手とマット・コステロ選手が負傷。
翌日のパース・ワイルドキャッツ戦では、渡邊選手、ランドルフ選手、ニカ選手、コステロ選手、荒尾岳選手が欠場する状況となり、試合時間を通常の10分×4Qから8分×4Qへ変更しました。
ランドルフ選手はその後、左ハムストリングス筋損傷で全治6〜8週と診断。
9月9日付でインジュアリーリストに登録されています。
規定上、登録から30日間は再登録できません。
少なくとも開幕週には間に合いません。
さらに9月12、13日の「ちばぎん PRESEASON GAME」も、千葉J側からの申し出で8分×4Qへ変更されました。
理由は選手のコンディション管理と負傷リスクの軽減です。
つまり今季の千葉Jは、
新HC。
新しい外国籍選手。
新しい戦術。
そこへ開幕直前の負傷者。
完成までに時間が必要になる条件はいくつもあります。
プレシーズンの結果より、誰が出られるか
9月12日の長崎戦は60-86。
翌13日のアルティーリ千葉戦は73-79で敗れました。
ただし、どちらも8分×4Q。
通常の公式戦とは条件が違います。9月13日の試合についてBリーグ公式メディアも、千葉J側の負傷者状況を踏まえた特別ルールであることを伝えています。
今の段階で、この2試合の勝敗から新チームの強さを判断する必要はないでしょう。
それより重要なのは、
開幕までに誰が戻れるのか。
新加入選手と既存選手がどこまで一緒に練習できるのか。
コヴァーチHCが限られたメンバーで、どこまで戦い方を整理できるのか。
そちらです。
最初の相手は東京サンロッカーズ
開幕は9月25日(金)19時05分。
アウェーのTOYOTA ARENA TOKYOで東京サンロッカーズと対戦します。
翌26日(土)は16時05分から同じカードです。
ホーム開幕は10月2日(金)。
LaLa arena TOKYO-BAYにアルバルク東京を迎えます。
10月4日(日)も同カードです。
昨季、ホームでは24勝6敗。
LaLa arenaは千葉Jにとって大きな武器でした。
だから、ホームで強いかどうかについては、それほど心配していません。
むしろ序盤に見たいのは、新しいチームが苦しい状況になったときです。
新しいHC。
新しい外国籍選手。
負傷者もいる。
戦術もまだ完成していない。
そんな状況で勝たなければならない試合が来たとき、富樫勇樹と渡邊雄太を中心とする既存組がどう支えるのか。
そしてコヴァーチHCが、どんな答えを出すのか。
42勝しても、タイトルには届かなかった。
だから変えた。
千葉JがB.PREMIER初年度に選んだのは、完成度を守ることではなく、もう一度チームを進化させることでした。
その変化が形になるまでの過程そのものが、今季最大の見どころになると思います。
「ホームで強いかは心配していない」と書いたが、LaLa arenaで0勝2敗
開幕前に当サイトは、昨季ホーム24勝6敗だったことを根拠に、千葉Jがホームで勝てるかどうかはそれほど心配していないと書きました。2026年10月10日終了時点でホームは0勝2敗です。10月2日のA東京戦が131-138、4日のA東京戦が71-96。ここは読み違えました。ホーム平均入場者数は10,394人(ホーム2試合)です。
一方で、新HCと新しい外国籍選手がそろうまで時間が必要だという見立てのほうは、順位に出ています。東地区11位、2勝4敗。6試合の総得点は573、総失点は618、得失点差は-45。アウェイは2勝2敗で、9月25日の東京SR戦が97-92、10月10日の北海道戦が109-103でした。
ロースターも開幕後に動いています。#26エルジー・ギル選手(PF・203cm/95kg・リーグ登録国籍アメリカ合衆国)が加わりました。開幕前に負傷者の状況を書いたチームが、シーズンに入ってから人を足した形です。6試合で結論を出す段階ではありませんが、当サイトが挙げた「完成までに必要な時間」は、まだ続いているように見えます。
選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび千葉ジェッツふなばし公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。
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