アルティーリ千葉
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
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| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | 木田貴明 | SF | 残留 |
| 1 | アレックス・デイビス | PF | 新加入外国籍香川ファイブアローズより(2023-24に在籍・9月4日加入) |
| 2 | D.J・ニュービル | PG/SG | 新加入外国籍宇都宮ブレックスから/3年連続B1レギュラーシーズンMVP・昨季アシスト王 |
| 3 | 黒川虎徹 | PG | 残留 |
| 5 | 青木ブレイク | PF | 新加入宇都宮ブレックスから |
| 7 | デレク・パードン | PF/C | 残留外国籍 |
| 8 | 長谷川智也 | SG | 残留今季限りで現役引退 |
| 9 | 安藤誓哉 | PG | 新加入横浜ビー・コルセアーズから |
| 11 | 杉本慶 | PG | 残留 |
| 13 | ブランドン・アシュリー | PF | 残留外国籍 |
| 27 | 熊谷尚也 | SF | 残留 |
| 30 | カイ・ソット | C | 新加入アジア特別枠越谷アルファーズから(9月24日契約締結) |
| 33 | エヴァンス・ルーク | PF | 残留 |
| 42 | 渡邉伶音 | SF/PF | 残留 |
- カイ・ソット(#30 / C)を追加しました。クラブが2026年9月24日に契約締結を発表したものです。
この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点のアルティーリ千葉は2勝4敗で、B.LEAGUE公式順位表では東地区9位。ホーム3試合の平均入場者数は4,382人です。
北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第7回はアルティーリ千葉です。
ホームアリーナは千葉市中央区の千葉ポートアリーナ。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区を戦います。
今季のアルティーリ千葉を見る前に、まず2つの数字を並べてみたいと思います。
30勝0敗。
そして、9勝21敗。
どちらも千葉ポートアリーナでの成績です。
わずか1年で、これほど景色が変わりました。
B2ではホーム30戦全勝。B1では9勝21敗
2025-26シーズンは19勝41敗、勝率.317。
東地区11位でした。
総得点4736、総失点5053。得失点差は-317。
同じ19勝41敗だった茨城ロボッツが10位、A千葉は11位でシーズンを終えています。
ホーム9勝21敗。
アウェー10勝20敗。
この数字だけを見ても苦しいシーズンだったことは分かります。
ただ、A千葉の場合は前年を知ると、その重さが変わってきます。
2024-25シーズン。
当時B2だったA千葉は57勝3敗。
勝率.950。
そしてレギュラーシーズンのホームゲームは30戦全勝でした。
千葉ポートアリーナで、一度も負けなかったのです。
その勢いのまま悲願のB1初昇格を決め、B2年間優勝も達成しました。
そこから1年。
B1ではホーム9勝21敗。
B2で30回勝って一度も負けなかった場所で、21回負けました。
カテゴリーがひとつ上がるとは、これほど違うのか。
A千葉にとって昨季は、その現実をまともに受け止めた1年だったように思います。
それでも、レマニスHCは変えなかった
19勝41敗。
これだけを見ると、ヘッドコーチを交代しても不思議ではありません。
でもA千葉は変えませんでした。
アンドレ・レマニスHCが続投。
河内修斗アソシエイトコーチ、瀧澤賢志AC、石井悠右ACら主要スタッフも残りました。
レマニスHCは、A千葉がB2に参入した2021-22シーズンからチームを率いています。
昇格までの過程をすべて知っている指揮官です。
B2で勝率9割を超えるチームを作った。
B1に上がって19勝だった。
そこで「やり方が間違っていた」と全部を壊すのではなく、もう一度同じ指揮官に託した。
クラブとしては、昨季を失敗というより、B1で勝つために何が足りないのかを知ったシーズンとして捉えているのかもしれません。
もちろん、スタッフまでまったく同じではありません。
昨季佐賀バルーナーズでACを務めた栗原貴宏氏が新たに加わるなど、レマニスHCを中心とした体制を残しながら補強もしています。
変えなかったというより、
「土台は変えず、その中身を強くした」
と見る方が近そうです。
そして、3年連続MVPを連れてきた
その姿勢が最もよく表れているのが、D.J・ニュービル選手の獲得でしょう。
これは今オフのBリーグ全体を見ても、最も大きな移籍のひとつです。
昨季は宇都宮ブレックスで平均19.0得点、5.0リバウンド、6.4アシスト。
アシスト王。
そしてB1レギュラーシーズンMVP。
しかも3年連続です。
3年連続MVPは史上初。
そんな選手が、東地区1位の宇都宮から11位のA千葉へ移りました。
昨季のA千葉は平均78.9得点。
決して攻撃できないチームではありません。
ただ、試合が重くなった時間帯。
残り5分。
相手の守備が強度を上げたとき。
「この選手に預ければ何とかしてくれる」という存在がいるかどうかは、大きな違いです。
宇都宮で何度もそうした場面を任されてきたのがニュービル選手でした。
A千葉が必要としていたものを考えると、これ以上分かりやすい補強はありません。
そこへ安藤誓哉も加えた
さらに横浜ビー・コルセアーズから安藤誓哉選手が加入しました。
昨季は60試合すべてに先発。
平均14.4得点、3.1アシスト。
アルバルク東京ではBリーグ連覇を経験し、島根スサノオマジックでは長く中心選手を務めました。
ニュービル選手。
安藤選手。
そして既存の杉本慶選手、黒川虎徹選手。
ボールを預けられる選手が一気に増えました。
「ガードを補強した」というだけでは少し足りません。
昨季までのA千葉は、レマニスHCのシステムの中でボールと人を動かしながら得点するチームでした。
そこに今季は、システムが止まったときでも自分で答えを出せるニュービル選手と安藤選手が入ります。
チームオフェンスを残しながら、個でも解決できるようにする。
今季の補強には、そんな狙いを感じます。
204cmの青木ブレイク。そしてデイビスが戻ってきた
宇都宮からは青木ブレイク選手も加入しました。
204cmのPF。
昨季は宇都宮で20試合出場、平均プレータイムは2分25秒でした。
ニュービル選手とは違い、A千葉ではここからどれだけ役割を広げられるかを見る選手です。
そして9月4日。
開幕を目前に、もう一人加わりました。
アレックス・デイビス選手です。
206cmのPF。
A千葉でプレーするのは初めてではありません。
2023-24シーズンにも所属し、58試合で平均11.5得点、6.5リバウンド、1.3ブロックを記録しました。
当時のA千葉を知っている。
レマニスHCのバスケットも知っている。
開幕直前の加入ということを考えても、適応に必要な時間を短くできる可能性があります。
デレク・パードン選手。
ブランドン・アシュリー選手。
エヴァンス・ルーク選手。
そこにデイビス選手。
B.PREMIERでは外国籍選手のオンザコート制限がなくなるだけに、このフロントコートをレマニスHCがどう組み合わせるのかも楽しみです。
「昇格組」ではなくなるシーズン
今季のA千葉を考えるうえで、もうひとつ重要なのは立場です。
昨季はB1初年度。
どれだけ負けても、「昇格したばかりだから」という説明がある程度はできました。
でも今季は違います。
B.PREMIER初年度。
しかも3年連続MVPを獲得し、日本代表経験を持つ安藤選手も補強しました。
クラブ自身も、9月14日の千葉市長への表敬訪問で「B.PREMIER初年度優勝」を目標として掲げています。
もう「まずはカテゴリーに慣れる」シーズンではありません。
勝ちに行く編成です。
だからこそ、今季はレマニスHCにとっても一つの勝負になると思います。
昨季19勝だった。
でも、指揮官は残した。
そこへMVPを入れた。
これでどこまで変わるのか。
クラブが選んだ判断の答えが、かなり分かりやすく出るシーズンです。
長谷川智也、最後の1年
一方で、今季のA千葉にはもうひとつ物語があります。
長谷川智也選手です。
5月22日、今季限りで現役を引退することが発表されました。
37歳。
プロキャリア15年目。
2022年にA千葉へ加入しました。
B2で勝ち続けても昇格できなかった時間を知っている。
悲願のB1昇格を知っている。
そして昨季、B1の厳しさも経験しました。
その選手が最後に戦うのが、B.PREMIER初年度です。
7月には新たな練習拠点「HULIC PERFORMANCE CENTER」も完成しました。
オープニングセレモニーで、記念すべき最初の3ポイントシュートを決めたのが長谷川選手でした。
新しい施設。
新しいリーグ。
そこに3年連続MVPがやってきた。
クラブは明らかに次の段階へ進もうとしています。
その最初の1年が、長谷川選手にとって最後の1年でもあります。
見どころ
今季のA千葉で一番見たいのは、ニュービル選手が何点取るかではありません。
ニュービル選手がいることで、A千葉の負け方が変わるか。
そこです。
昨季は41敗しました。
その中には大差で負けた試合もあれば、最後まで競った試合もありました。
例えば4月15日の北海道戦は89-90。
1点差です。
こういう試合をどう取るか。
残り1分。
同点。
ここで誰がボールを持つのか。
昨季までなら、チームとして答えを探していた場面で、今季はニュービル選手がいる。
さらに安藤選手もいる。
これは大きい。
A千葉が19勝から一気に勝ち星を増やすために必要なのは、すべての試合を10点強くすることではありません。
昨季落としていた接戦を、数試合ひっくり返す。
まずはそこです。
そして、千葉ポートアリーナを取り戻せるか
もう一つは、やはりホームです。
30勝0敗。
その翌年が9勝21敗。
これほど極端な数字はなかなかありません。
もちろんB2とB1です。
相手のレベルが違います。
単純に比較はできません。
それでもA千葉というクラブにとって、千葉ポートアリーナは長く「負けない場所」でした。
その感覚を取り戻せるか。
今季最初のホームゲームは10月3日(土)。
相手は川崎ブレイブサンダースです。翌4日(日)も同じカード。
ただし、その前にかなり厳しい開幕があります。
9月24日(木)19時05分。
オープンハウスアリーナ太田で群馬クレインサンダーズと対戦します。
「B.LEAGUE PREMIER OPENING SELECTION」に選ばれた一戦です。
そして26日(土)も群馬戦。
昨季の群馬は42勝。
東地区3位。
東地区最少失点でした。
そこへ今季はスタンリー・ジョンソン選手まで加わっています。
ニュービル選手と安藤選手を加えた新しいA千葉が、いきなりリーグ最高水準のディフェンスとぶつかる。
新しいバックコートがどれだけ通用するのかを見るには、これ以上ない相手です。
B2で57勝。
B1で19勝。
そしてB.PREMIERへ。
A千葉はここ数年、毎年違う景色を見てきました。
今季はそこに、3年連続MVPまで加わりました。
もう「昇格したばかり」という言葉は使えません。
A千葉がB.PREMIERでどこまで行けるのか。
その本当の現在地が分かるシーズンになると思います。
ホームで2勝1敗、アウェイで0勝3敗。接戦の取りこぼしだけを見ていた
開幕前に当サイトが書いたのは、ニュービル選手と安藤選手が入ることで昨季落としていた接戦を数試合ひっくり返せるか、そして千葉ポートアリーナで勝てるか、の二つでした。2026年10月10日終了時点でA千葉は東地区9位、2勝4敗。ホームは2勝1敗、アウェイは0勝3敗です。直近5試合は2勝3敗で、10月9日の大阪戦に勝って1連勝となっています。
ホームの3試合は、10月3日の川崎戦が99-90、4日の川崎戦が74-82、9日の大阪戦が97-90。勝った2試合はいずれも90得点を超えました。ホーム平均入場者数は4,382人(ホーム3試合)です。一方、アウェイは開幕2連戦が群馬に74-76、59-91、10月7日の仙台戦が74-81。6試合の総得点は477、総失点は510で、得失点差は-33です。
接戦に注目したのは当サイトの見立てですが、開幕戦の2点差を含めてアウェイで3敗という並びは読み違えました。得点が出ない試合が続いているというより、失点の側が先に動いている6試合に見えます。開幕前に「もう昇格組ではない」と書いた立場の答えが出るには、まだ試合数が足りません。ただ少なくとも、見るところは接戦の決着よりも守備の側に移ったように思います。
選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよびアルティーリ千葉公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。
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