アルティーリ千葉
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。
/
| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | 木田貴明 | SF | 残留 |
| 1 | アレックス・デイビス | PF | 新加入香川ファイブアローズより(2023-24に在籍) |
| 2 | D.J・ニュービル | PG/SG | 新加入宇都宮ブレックスから |
| 3 | 黒川虎徹 | PG | 残留 |
| 5 | 青木ブレイク | PF | 新加入宇都宮ブレックスから |
| 7 | デレク・パードン | PF/C | 残留 |
| 8 | 長谷川智也 | SG | 残留 |
| 9 | 安藤誓哉 | PG | 新加入横浜ビー・コルセアーズから |
| 11 | 杉本慶 | PG | 残留 |
| 13 | ブランドン・アシュリー | PF | 残留 |
| 27 | 熊谷尚也 | SF | 残留 |
| 33 | エヴァンス・ルーク | PF | 残留 |
| 42 | 渡邉伶音 | SF/PF | 残留 |
北から順にお届けしているクラブ紹介、第7回はアルティーリ千葉です。ホームアリーナは千葉ポートアリーナ(千葉市中央区問屋町)。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区に所属します。
昨季は19勝41敗。ホームで9勝にとどまった
2025-26シーズンの成績は19勝41敗、勝率.317で東地区11位。総得点4736、総失点5053、得失点差は-317でした。同じ19勝41敗の茨城ロボッツとは得失点差でわずかに下回り、順位はひとつ下となっています。
気になるのは内訳です。ホーム9勝21敗に対してアウェーは10勝20敗。本拠地での勝ち数がアウェーを下回りました。昨季の東地区でこの形になったのは、川崎ブレイブサンダース(ホーム7勝23敗/アウェー9勝21敗)とアルティーリ千葉の2クラブだけです。千葉ポートアリーナで勝てなかったことが、そのまま順位に表れた1年でした。
コーチ陣を丸ごと残し、ガードを積み増した
今オフのアルティーリ千葉は、東地区のなかでも珍しい選択をしました。ヘッドコーチのアンドレ・レマニス氏をはじめ、コーチングスタッフ全員が継続しています。2026年5月27日の発表で、河内修斗アソシエイトコーチ、瀧澤賢志アシスタントコーチ、石井悠右アシスタントコーチ、篠塚信行ヘッドアスレティックトレーナーらの残留も同時に公表されました。レマニスHCは「Bプレミア初年度も指揮を任せていただけたことを大変光栄に思う」とコメントしています。
指揮系統を動かさない代わりに、選手は的を絞って入れ替えました。新加入は4名です。
宇都宮ブレックスで3シーズンを過ごしたD.J・ニュービル選手(193cm)、横浜ビー・コルセアーズから安藤誓哉選手(181cm)、同じく宇都宮から青木ブレイク選手(204cm)。ニュービル選手と安藤選手はいずれもゲームを作れるガードで、経験値の高い選手を同時に2枚加えた形です。安藤選手は明治大から秋田、アルバルク東京、島根スサノオマジック、横浜BCと渡り歩いてきました。
そして9月4日、香川ファイブアローズからアレックス・デイビス選手(206cm)の契約締結が発表されました。2023-24シーズンにアルティーリ千葉でプレーした経験があり、開幕直前での復帰となります。これでロースターは13名です。
退団は前田怜緒選手(茨城ロボッツへ)、大崎裕太選手(レバンガ北海道へ)、トレイ・ポーター選手、マリアル・シャヨク選手。大塚裕土選手は2025-26シーズンをもって現役を引退しました。
15年目のベテランが選んだ、最後の1年
今季のアルティーリ千葉には、シーズン前から決まっている結末がひとつあります。2026年5月22日、長谷川智也選手が2026-27シーズン限りでの現役引退を表明しました。キャリア15年目、37歳。新リーグの初年度を、自身のラストシーズンに選んだことになります。
環境面では、7月に新しい練習施設「HULIC PERFORMANCE CENTER」が完成しました。オープニングセレモニーで最初の3ポイントシュートを決めたのは、その長谷川選手でした。B1昇格後にクラブが積み上げてきた投資の形が見える出来事です。
一方で、9月中旬の時点でも今季のキャプテンとシーズンスローガンは公式に発表されていません。東地区の他クラブが8月から9月上旬にかけて相次いで公表しているなかでは、やや異例の静けさです。
なお、今オフの宇都宮ブレックスからはニュービル選手と青木選手の2名がそろってアルティーリ千葉へ移っています。東地区1位のクラブで出番を分け合っていた選手が、まとめて下位クラブの中心に回るという移り方で、B.PREMIER初年度の編成の動き方を象徴する一例でもあります。
編集部の見どころ
編集部として見たいのは、ホームで勝てるようになるかどうか、その一点です。ホーム9勝21敗という数字は、戦力の絶対値だけでは説明がつきません。悪い流れを止める手立てをコート上に持っていたか、という問いに近いものです。ニュービル選手と安藤誓哉選手という、試合の重い時間帯を任せられるガードを2枚そろえたことは、その問いへの直接的な回答に見えます。
指揮官とコーチ陣を丸ごと残したことも、この文脈で理解できます。19勝のチームが体制を維持するのは一見すると消極的ですが、積み上げてきた戦術に対して不足しているピースだけを埋めた、と読むほうが自然でしょう。うまくいけば序盤から形になりますし、そうでなければ判断そのものが問われる。分かりやすい構図です。
開幕は9月24日(木)19時05分、アウェーのオープンハウスアリーナ太田で群馬クレインサンダーズと対戦します。「B.LEAGUE PREMIER OPENING SELECTION」としてリーグの開幕カードに選ばれた一戦で、昨季東地区3位のクラブがいきなり相手です。長谷川選手の最後のシーズンは、最も厳しい入り口から始まります。
選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよびアルティーリ千葉公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。
Bあれこれ