クラブ紹介 vol.5 B.PREMIER・北から順に

茨城ロボッツ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1レイ・パークスジュニアSG新加入大阪エヴェッサから
2福澤晃平PG/SG新加入アルバルク東京から
3長谷川暢PG残留
4ヴィック・ローSF/PF新加入琉球ゴールデンキングスから
5小島元基PG残留
7フィン・ディレイニーPF新加入NBLメルボルン・ユナイテッドから
8吉井裕鷹SF新加入三遠ネオフェニックスから
10陳岡流羽PG/SG残留
11ティム・ソアレスC新加入NBLシドニー・キングスから
12赤間賢人SG新加入B.LEAGUEドラフト2026(1巡目2位)
13中村功平PG/SG残留
14久岡幸太郎PG残留
15前田怜緒SG/SF新加入アルティーリ千葉から
25平尾充庸PG残留
34渡邉飛勇PF新加入信州ブレイブウォリアーズから
編集部の戦力分析

北から順にお届けしているクラブ紹介、第5回は茨城ロボッツです。ホームアリーナはアダストリアみとアリーナ(水戸市緑町)。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区に所属します。

昨季は19勝41敗。ホームでも10勝しかできなかった

2025-26シーズンの成績は19勝41敗、勝率.317で東地区10位。総得点4572、総失点4883で、得失点差は-311でした。ホーム10勝20敗、アウェー9勝21敗。ホームとアウェーでほとんど差がなく、どちらでも勝ち切れないシーズンだったことが分かります。

東地区の昨季は、上位4クラブが41勝以上を積み上げる一方、10位以下は19勝前後で並ぶという構図でした。茨城と同じ19勝41敗にはアルティーリ千葉がいて、得失点差でわずかに上回った茨城が10位。上位との差は20勝以上あり、部分的な手直しでは届かない距離です。クラブがこのオフに選んだのは、まさにその現実に対する回答でした。

15名中8名を入れ替えた大改造

今オフの茨城は、東地区で最も激しく編成を動かしたクラブです。15名のロースターのうち、実に9名が新加入となりました。

三遠ネオフェニックスから吉井裕鷹選手(196cm)、信州ブレイブウォリアーズから渡邉飛勇選手(207cm)、アルバルク東京から福澤晃平選手、アルティーリ千葉から前田怜緒選手(191cm)、大阪エヴェッサからレイ・パークスジュニア選手、琉球ゴールデンキングスからヴィック・ロー選手。さらにオーストラリアNBLのメルボルン・ユナイテッドからフィン・ディレイニー選手、シドニー・キングスからティム・ソアレス選手が加わりました。国内の実績組とNBL経験者を同時に並べた、思い切った編成です。

退団も7名にのぼります。ロバート・フランクス選手、ヤン ジェミン選手、エリック・ジェイコブセン選手、ティム・シュナイダー選手、村越圭佑選手が契約満了となり、駒沢颯選手は滋賀レイクスへ、鶴巻啓太選手は群馬クレインサンダーズへ移りました。キャプテンの長谷川暢選手も「メンバーの半数以上が入れ替わる」とコメントしています。

さらに、B.LEAGUE DRAFT 2026で1巡目2位指名を受けた赤間賢人選手も新加入としてロースターに入ります。

継続は長谷川暢選手、小島元基選手、陳岡流羽選手、中村功平選手、久岡幸太郎選手、平尾充庸選手の6名。15名のうち6割が入れ替わった計算になります。

指揮官交代と、ひとつのラストシーズン

ヘッドコーチも代わりました。クリス・ホルム氏が2026年5月28日に契約満了で退団し、6月23日に後任としてポール・ヘナレ氏の就任が発表されています。

ニュージーランド出身で、選手としてシドニー・アテネの両五輪に出場。指導者としてはニュージーランド代表ヘッドコーチ(2015-19)を務め、香川ファイブアローズ、島根スサノオマジック、長崎ヴェルカを指導してきました。直前は島根のヘッドコーチです。クラブは「激しいディフェンスから高速バスケ」というスタイルを掲げており、失点4883を減らすことが最初の課題になります。

編成のニュースのなかで、ひとつ性格の違う発表がありました。6月18日、平尾充庸選手について「契約継続」と「2026-27シーズン終了時での現役引退」が同時に公表されています。昨季の大怪我からリハビリを経ての復帰で、背番号25での最後の1年になります。総入れ替えに近い編成のなかで、クラブに残る選手がラストシーズンを戦う。この対比は今季の茨城を語るうえで外せない要素です。

15名という人数も特徴です。12名で臨む群馬クレインサンダーズやアルバルク東京と比べると3名多く、試すための余白を大きく取った編成になっています。

編集部の見どころ

クラブは7月3日にシーズンスローガン「GAME CHANGER ― 破壊的躍進」を発表しました。「これまでの常識や先入観を打ち破り、小さな地方クラブが新たな時代の主役へと駆け上がる決意の表明」とされ、競技力・事業力・地域力の3軸で2031年の日本一を目標に掲げています。8名入れ替えという編成の激しさは、この宣言とまっすぐつながっています。

ただ、選手の半数以上が入れ替わったチームは、噛み合うまでに時間がかかるのが普通です。個の能力の合計ではなく、約束事が共有された状態にどれだけ早く到達できるか。ヘナレHCが掲げる守備からの速い展開は、全員が同じ絵を見ていないと機能しない類のスタイルでもあります。序盤の連携を見守りたいところです。

9月4日には長谷川暢選手のキャプテン就任が発表されました。3シーズン連続の就任です。顔ぶれが変わるなかで、基準を示す役割を担うことになります。

プレシーズンでは9月12日に東京サンロッカーズと93-93で引き分け、13日には信州ブレイブウォリアーズを90-70で破りました。リーグ戦の開幕は9月25日(金)19時05分、ホームのアダストリアみとアリーナに三遠ネオフェニックスを迎えます。新加入の吉井裕鷹選手にとっては、いきなり古巣との対戦です。

選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび茨城ロボッツ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。