宇都宮ブレックス
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
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| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | 田臥勇太 | PG | 残留19年目・45歳のレジェンド |
| 3 | トレイ・ケルⅢ | SF | 新加入外国籍富山グラウジーズから |
| 6 | 比江島慎 | SG | 残留 |
| 7 | 小川敦也 | PG | 残留 |
| 9 | 遠藤祐亮 | SG | 残留 |
| 10 | 竹内公輔 | PF/C | 残留 |
| 12 | 高島紳司 | SG | 残留 |
| 13 | 渡邉裕規 | PG | 残留 |
| 17 | 星川開聖 | SF | 残留特別指定選手 |
| 18 | 鵤誠司 | PG | 残留 |
| 23 | オーティス・フレイジャーⅢ | SG | 新加入外国籍イスラエル・エリツァール ネタニヤから |
| 24 | 荒川颯 | PG/SG | 新加入琉球ゴールデンキングスから |
| 32 | 市岡ショーン | C/PF | 新加入滋賀レイクスから・15年ぶりの古巣復帰 |
| 33 | ギャビン・エドワーズ | PF | 残留帰化選手/今季限りで現役引退 |
| 42 | アイザック・フォトゥ | PF | 残留外国籍 |
- 石川裕大(#15)がB.LEAGUE公式の在籍選手一覧から外れたため、一覧から除外しました。
この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の宇都宮ブレックスは3勝2敗で、B.LEAGUE公式順位表では東地区4位。ホーム2試合の平均入場者数は5,900人です。
北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第4回は宇都宮ブレックスです。
ホームアリーナは宇都宮市元今泉の「とちぎん・ブレックスアリーナ宇都宮」。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区を戦います。
そして今季は、クラブにとって20シーズン目。
節目の年を迎える宇都宮ですが、選んだのは現状維持ではありませんでした。
45勝で東地区1位。それでも最後は2連敗だった
2025-26シーズンは45勝15敗、勝率.750。
東地区1位です。
総得点5130、総失点4801。1試合平均では85.5得点、80.0失点。ホーム22勝8敗、アウェー23勝7敗と、場所を選ばず安定して勝ち続けました。
しかも昨季の宇都宮は、Bリーグだけを戦っていたわけではありません。
FIBAインターコンチネンタルカップに初出場。
さらにEASLでは頂点に立ち、クラブ初優勝を達成しました。
東地区3連覇。
EASL優勝。
数字だけを見れば、十分すぎるほど成功したシーズンです。
それでも、最後には大きな悔しさが残りました。
チャンピオンシップのクォーターファイナル。
相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズでした。
ホームの日環アリーナ栃木で行われたGAME1は82-89。
宇都宮は一時19点のリードを奪いながら、後半に逆転されました。
翌日のGAME2も66-75。
2戦先勝方式のシリーズで、ホームで2連敗。
45勝を積み上げた東地区王者が、セミファイナルに進むことなくシーズンを終えました。
レギュラーシーズンで強いことと、短期決戦を勝ち抜くことは同じではない。
昨季の宇都宮は、その厳しさを改めて突きつけられたシーズンでもありました。
EASL王者の指揮官が去り、イタリアから新HC
そのシーズンを率いたジーコ・コロネルHCは退団しました。
ここは「成績不振による交代」と見るべきではありません。
コロネル氏は2024-25シーズン途中からヘッドコーチ代行としてチームを率い、Bリーグ優勝、BCL Asia優勝を達成。
正式にHCとなった昨季もEASL優勝と東地区優勝へ導きました。
クラブ発表では、双方合意による契約解除とされています。その後、台湾TPBLの高雄全家海神HCへの就任が発表されました。
その後任として宇都宮が迎えたのが、ウォルター・デ・ラファエレHCです。
イタリア出身。
レイエル・ヴェネツィアを率いて2016-17、2018-19シーズンにイタリアリーグを制覇。2017-18シーズンにはFIBAヨーロッパカップでも優勝しました。
2024-25シーズンにはデルトナ・バスケットをFIBAバスケットボールチャンピオンズリーグのベスト8へ導いています。
Bリーグ経験はありません。
そこが面白い。
これまで国内で完成度の高いバスケットを作り続けてきた宇都宮が、20シーズン目にヨーロッパで長く指揮を執ってきたHCを選びました。
何を残して、何を変えるのか。
今季の宇都宮を見るうえで、まずそこから始まりそうです。
最大の穴は、3年連続MVPの退団
選手は16人。
新加入は4人ですが、大幅な総入れ替えをしたわけではありません。
比江島慎選手、田臥勇太選手、渡邉裕規選手、鵤誠司選手、遠藤祐亮選手、竹内公輔選手、高島紳司選手、アイザック・フォトゥ選手、ギャビン・エドワーズ選手ら、宇都宮を長く支えてきた選手たちは残りました。
だから「継続路線」と言いたくなります。
ただ、一人の退団が非常に大きい。
D.J・ニュービル選手です。
昨季は平均19.0得点、5.0リバウンド、6.4アシスト。
そしてB1レギュラーシーズンMVP。
それも3年連続です。
宇都宮のオフェンスを作り、苦しい時間帯には自分で点を取り、勝負どころでボールを預けられる選手でした。
その選手がアルティーリ千葉へ移籍しました。
昨季の宇都宮を考えれば、「誰が加入したか」より先に、「ニュービルのいない宇都宮をどう作るのか」を考えた方がいいでしょう。
その穴に入るのが、平均22.9得点のトレイ・ケルⅢ
そこで注目されるのが、富山グラウジーズから加入したトレイ・ケルⅢ選手です。
193cmのシューティングガード。
昨季は48試合に出場し、平均22.9得点、6.5リバウンド、4.5アシスト。
得点力だけを見れば申し分ありません。
ニュービル選手と同じことを求める必要はありませんが、少なくとも「自分で得点を作れる選手」という意味では分かりやすい補強です。
しかもケル選手は、加入初年度からバイスキャプテンを任されました。
新しく入ってきた外国籍選手に、プレーだけでなくリーダーとしての役割まで託した。
クラブがどれだけ大きな役割を期待しているかは、この人事からも伝わります。
もう一人の外国籍新加入がオーティス・フレイジャーⅢ選手。
198cmのSF/PFです。
日本でプレーするのは初めて。
新しいHC、新しい外国籍選手。
ここは開幕後に実際のプレーを見ながら評価したいところです。
琉球から荒川颯。そして15シーズンぶりに市岡ショーンが戻った
日本人選手では、琉球ゴールデンキングスから荒川颯選手が加入しました。
昨季は55試合に出場。
平均プレータイムは約9分で、数字だけを見れば主力として大量得点を期待するタイプではありません。
ただ、3シーズンを過ごした琉球では、チャンピオンシップを毎年経験しています。
強度の高いディフェンスや、限られた時間で役割を果たすことを求められてきた選手です。
そして、市岡ショーン選手。
滋賀レイクスからの加入です。
2010年にブレックスでプロキャリアをスタート。
15シーズンぶりに戻ってきました。
198cmのC/PFで、昨季は滋賀で51試合に出場。
派手な数字を残す選手ではありません。
それでも、日本人ビッグマンとしてインサイドの層を厚くできることに加え、クラブ20シーズン目にキャリアの出発点へ戻ってきたという意味でも、少し特別な加入です。
もう一人、今季が最後になる選手がいる
20シーズン目という話をするなら、ギャビン・エドワーズ選手にも触れないわけにはいきません。
6月15日、今季限りで現役を引退することが発表されました。
2023年に宇都宮へ加入。
日本代表として東京オリンピックにも出場した帰化選手です。
B.PREMIER初年度。
クラブ20シーズン目。
そしてエドワーズ選手の現役最終シーズン。
新しい時代が始まる年でありながら、一つのキャリアが終わる年でもあります。
キャプテン4人体制が示す「変えるもの」と「残すもの」
キャプテンは田臥勇太選手と鵤誠司選手。
バイスキャプテンは渡邉裕規選手とトレイ・ケルⅢ選手です。
田臥選手はキャプテン13シーズン目。
渡邉選手はバイスキャプテン12シーズン目になります。
長くクラブを知る3人。
そこに新加入のケル選手。
この4人の組み合わせは、今季の宇都宮をそのまま表しているようにも見えます。
全部を変えるわけではない。
でも、これまで通りでもない。
シーズンスローガンは「INNOVATE」。
クラブはその意味を「全員で新たな変化を受け入れ、ともに進化させていくシーズンにしていこう」と説明しています。
さらに今季について、
「受け継ぎ、破り、進化する」
という言葉も掲げました。
20年間積み上げたものがあるクラブだからこそ、変えることには勇気がいります。
宇都宮にとって今季は、その挑戦のシーズンです。
見どころ
一番見たいのは、やはりニュービル選手が抜けた後のオフェンスです。
昨季の宇都宮は平均85.5得点。
リーグでも高い攻撃力を持っていました。
その中心にいた選手がいなくなる。
ケル選手は昨季22.9得点。
比江島選手もいる。
小川敦也選手も成長しています。
選手はそろっています。
それでも、「残り2分で誰にボールを預けるのか」という話になると別です。
昨季まではニュービル選手がいました。
今季、その役割を誰が担うのか。
ケル選手なのか。
比江島選手なのか。
あるいはデ・ラファエレHCが、そもそも一人の選手に依存しない形を作るのか。
開幕から見ておきたいポイントです。
もう一つは、昨季のクォーターファイナルです。
GAME1は最大19点差を逆転されました。
GAME2も落とし、2連敗。
レギュラーシーズンを45勝しても、短期決戦で2試合負ければ終わる。
宇都宮ほどのクラブなら、その事実を忘れてはいないはずです。
今季求められるのは、60試合で強いチームを作ることだけではありません。
最後の数分。
一つのポゼッション。
一本のリバウンド。
そこで勝てるチームを、デ・ラファエレHCがどう作るのか。
私はそこを見たいと思います。
アリーナも「次の20年」へ動き始めている
コートの外でも、大きな動きがあります。
6月、クラブは新アリーナの基本計画を発表しました。
候補地は宇都宮駅東公園。
スポーツ利用で約1万席を想定し、B.PREMIERの2030-31シーズンに合わせた開業を目標としています。
それまでのホームとなる現アリーナも、8月24日から「とちぎん・ブレックスアリーナ宇都宮」という新しい名称になりました。
今季のホームゲームは同アリーナと日環アリーナ栃木で開催。
30試合のうち24試合をとちぎん・ブレックスアリーナ宇都宮、6試合を日環アリーナ栃木で行う予定です。
開幕は9月26日(土)15時05分。
日環アリーナ栃木に横浜ビー・コルセアーズを迎えます。
翌27日(日)も15時05分から同じカードです。
東地区王者。
EASL王者。
それでも、チャンピオンシップはクォーターファイナル敗退。
そこからHCが変わり、3年連続MVPが抜け、新しいエース候補が入りました。
20シーズン目に掲げた言葉は「INNOVATE」。
完成したチームを守るのではなく、もう一度変わろうとしている。
今季の宇都宮で最も面白いのは、そこだと思います。
3点差で落とし、22点差で勝った。連戦2日目で結果が動いた5試合
開幕前に当サイトが見たいと書いたのは、D.J・ニュービル選手が抜けたあとのオフェンスと、最後の数分で勝てるチームになるかでした。昨季45勝15敗で東地区1位に立ちながら、チャンピオンシップのクォーターファイナルでホーム2連敗を喫したことを踏まえた見方です。2026年10月10日終了時点の成績は3勝2敗で東地区4位。総得点415、総失点385で、得失点差は+30です。
5試合のスコアは、横浜BC戦88-78と71-74、富山戦67-77と99-77、茨城戦90-79。連戦の2日目は2回とも前日と逆の結果になりました。横浜BC戦の71-74は3点差の敗戦で、僅差をどう締めるかという開幕前の問いに対しては、ここでひとつ落としています。一方、67-77で落とした翌日に99-77で勝ち返した試合もあり、現時点ではどちらとも言える段階です。
チームの得点は67から99まで振れています。開幕前に注目点として置いた「最後に誰がボールを持つのか」という部分は、個人の数字がこの集計に入っていないため、ここでは触れません。ホームは1勝1敗、アウェイは2勝1敗。ホーム開催はまだ2試合で、ホーム平均入場者数は5,900人です。ホーム30試合のうち6試合は日環アリーナ栃木での開催予定であることも踏まえると、入場者数の傾向にはもう少し試合数が必要です。
選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび宇都宮ブレックス公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。
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