クラブ紹介 vol.4 B.PREMIER・北から順に

宇都宮ブレックス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。編集部が戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0田臥勇太PG残留19年目・45歳のレジェンド
3トレイ・ケルⅢSF新加入富山グラウジーズから
6比江島慎SG残留
7小川敦也PG残留
9遠藤祐亮SG残留
10竹内公輔PF/C残留
12高島紳司SG残留
13渡邉裕規PG残留
15石川裕大PG残留U22枠
17星川開聖SF残留特別指定選手
18鵤誠司PG残留
23オーティス・フレイジャーⅢSG新加入イスラエル・エリツァール ネタニヤから
24荒川颯PG/SG新加入琉球ゴールデンキングスから
32市岡ショーンC/PF新加入滋賀レイクスから・15年ぶりの古巣復帰
33ギャビン・エドワーズPF残留
42アイザック・フォトゥPF残留
編集部の戦力分析

北から順にお届けしているクラブ紹介、第4回は宇都宮ブレックスです。ホームアリーナはブレックスアリーナ宇都宮(宇都宮市元今泉)。2026-27シーズンはB.PREMIER東地区に所属し、クラブにとっては20シーズン目の節目にあたります。

東地区1位。それでも準々決勝で終わった

2025-26シーズンの成績は45勝15敗、勝率.750で東地区1位。総得点5130、総失点4801、得失点差+329。数字のどれを取っても東地区の上位です。特徴的なのはホームとアウェーの内訳で、ホーム22勝8敗に対してアウェーは23勝7敗。遠征のほうが勝率が高いという、強豪でも珍しい形になりました。会場の雰囲気に左右されず、どこでも同じ試合ができるチームだったということです。

それでもチャンピオンシップは準々決勝で姿を消しました。出場8クラブに名を連ねながら、準決勝に進んだのは長崎ヴェルカ、千葉ジェッツ、琉球ゴールデンキングス、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの4クラブ。地区1位の宇都宮は、そこに残れませんでした。レギュラーシーズンを45勝で駆け抜けたクラブにとって、一発勝負での敗退は数字以上に重い結末だったはずです。

20シーズン目に、イタリアの指揮官を招いた

今オフ、クラブはヘッドコーチを交代させました。ジーコ・コロネル氏が退団し、2026年6月5日に後任としてウォルター・デ・ラファエレ氏の就任が発表されています。

イタリア人指揮官で、レイエル・ヴェネツィアを率いてイタリアリーグ(LBA)を2016-17と2018-19の2度制覇。2017-18にはFIBAヨーロッパカップでも優勝しています。近年はデルトナ・バスケット、カントゥを指導していました。ヨーロッパで実績を積んだ指揮官が、リーグ最上位クラスのクラブに入るという構図です。

地区1位のチームが指揮官を替えるのは、外から見れば思い切った判断に映ります。ただ、レギュラーシーズンの強さが短期決戦の結果に結びつかなかったという課題を踏まえると、勝ち方の引き出しを増やすための交代だったと理解するのが自然でしょう。

16名のロースターと、15季ぶりの帰還

新加入は4名です。

富山グラウジーズからトレイ・ケルⅢ選手(193cm)、イスラエルのElitzur Netanyaからオーティス・フレイジャーⅢ選手(198cm)、琉球ゴールデンキングスで3シーズンを過ごした荒川颯選手(182cm)が加わりました。

そしてもう1人、滋賀レイクスから市岡ショーン選手(198cm)。2010年にブレックスでプロキャリアを始めた選手で、15シーズンぶりの復帰となります。クラブ20シーズン目に、クラブで育った選手が戻ってくる。編成上の意味だけでなく、節目のシーズンの物語としても座りのいい加入です。

退団はD.J・ニュービル選手、グラント・ジェレット選手、青木ブレイク選手の3名で、ニュービル選手と青木選手はアルティーリ千葉へ移りました。継続は田臥勇太選手、小川敦也選手、高島紳司選手、石川裕大選手、星川開聖選手、鵤誠司選手、アイザック・フォトゥ選手ら。合計16名は東地区でも多い部類のロースターです。

8月30日にはキャプテンとバイスキャプテンが発表されました。キャプテンは田臥勇太選手と鵤誠司選手の2名、バイスキャプテンはトレイ・ケルⅢ選手と渡邉裕規選手の2名という4人体制です。田臥選手はキャプテン13シーズン目、渡邉選手はバイスキャプテン12シーズン目。同じ日に、シーズンスローガン「INNOVATE」も公開されています。「全員で新たな変化を受け入れ、ともに進化させていく」という言葉は、指揮官交代を選んだクラブの姿勢そのものです。

16名という人数にも触れておきます。同じ東地区でも群馬クレインサンダーズとアルバルク東京は12名、川崎ブレイブサンダースも12名。宇都宮の16名は際立って多く、負傷者が出ても戦力が落ちにくい編成です。長いシーズンを走り切ることを前提にした構えだと言えます。

編集部の見どころ

見どころは、デ・ラファエレHCがどこまで中身を入れ替えるかだと考えています。45勝したチームの土台を壊さずに、短期決戦で必要な引き出しだけを足せるのか。それとも一度作り直すのか。序盤の戦い方に、その方針が表れるはずです。20シーズン目という節目に、田臥選手と渡邉選手というクラブの象徴的な2人が引き続きリーダー職を担うことは、変化のなかで芯を保つための人選にも見えます。

もうひとつ、環境面の話題もあります。宇都宮市では新アリーナの基本構想・計画策定を支援するふるさと納税の募集が行われており、ホームの姿が今後変わる可能性があります。今季はホーム開幕戦を日環アリーナ栃木で開催するなど、複数会場を使い分ける形になっています。

リーグ戦の開幕は9月26日(土)15時05分、日環アリーナ栃木に横浜ビー・コルセアーズを迎えます。翌27日(日)も同じカード。新体制の最初の2日間を、ホームでどう入るかに注目したいところです。

選手情報・成績はB.LEAGUE公式サイトおよび宇都宮ブレックス公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・得失点は2025-26シーズンのB1順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は編集部の見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。