福島ファイヤーボンズ
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 3 | 大久保友貴 | PG | 残留 |
| 7 | 渡邊翔太 | PG | 残留 |
| 9 | 新川敬大 | SG | 残留 |
| 10 | アキ・チェンバース | SF | 新加入信州から |
| 11 | 森田雄次 | PG | 新加入長崎から |
| 14 | 小川翔矢 | SG | 残留 |
| 15 | パトリック・ガードナー | C | 残留外国籍 |
| 20 | ワイリー光希スカイ | SG | 残留 |
| 24 | ジャック・ナンジ | C | 残留外国籍 |
| 42 | 益子拓己 | SG | 残留 |
| 44 | 米山ジャバ偉生 | SG/SF | 残留 |
| 55 | ケニー・マニゴールト | SF/PF | 残留外国籍 |
| 77 | アズバヤル・アルタンゲレル | PF | 新加入アジア特別枠 |
登録13人のうち新加入は3人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。
北から南へ、B.ONE25クラブの現在地を追うシリーズ。第4回は福島ファイヤーボンズを取り上げます。今季は北地区です。
42勝してファイナルまで行ったチームにとって、B.ONE初年度は「挑戦」より「取りこぼせない一年」に近い
2025-26シーズンはB2で42勝18敗。プレーオフでも勝ち上がり、ファイナルまで進出した。最後は神戸に敗れたが、B2で最も長くシーズンを戦ったクラブの一つである。
新リーグになったからといって、昨季までの積み上げがゼロになるわけではありません。むしろB1、B2、B3のクラブが同じカテゴリーへ集まった今季は、「どこで何勝したか」を分けて考える必要があります。数字だけを横に並べると、チームの現在地を見誤ります。
北地区は、昨季B2で42勝しファイナルまで進んだ福島と、B1を戦った越谷が二つの基準になる。その下に、青森、岩手、山形という昨季20勝未満のB2組が並ぶ。カテゴリーは同じになったが、スタート地点は同じではない。60試合を通じて、この差がどこまで縮まるかが地区全体の見どころになる。
今オフの編成――「何を変え、何を残したか」
ヘッドコーチはライアン・マーチャンド。ライアン・マーチャンドHCの体制を継続し、大久保友貴、渡邊翔太、ガードナー、ナンジ、マニゴールトら主力を残した。そこへ森田雄次、アキ・チェンバースを加え、経験と守備力を上積みしている。クラブは「フクシマジョウショウ」を掲げ、初代B.ONE王者を明確な目標に置く。
新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。
コート上で変わるべきところ
昨季からの強みは、ボールを持つ選手が変わっても攻撃の形が崩れにくいこと。サイズのある外国籍に依存しすぎず、日本人ガードがゲームを作り、ウイングが守備から走れる。B.ONEでは相手のカテゴリー歴が混在するだけに、この再現性は大きな武器になる。
新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。福島ファイヤーボンズがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。
60試合をどう勝つか
B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。
北地区で最もプレッシャーが大きいのは福島だろう。越谷は昨季B1だが、福島には42勝とファイナル進出という直近の成功がある。B.ONEでは「強豪候補」ではなく、毎節相手から強豪として準備される側になる。その立場で60試合を勝ち切れるかが、クラブの次の段階を決める。
ロスターから見える勝ち筋
福島ファイヤーボンズの編成を眺めると、得点力だけで選手を集めたわけではないことが見えてきます。ボールを運ぶ選手、スペーシングを作る選手、身体を張る選手、リバウンドを終わらせる選手。それぞれの仕事がつながったとき、初めてロスターの厚みは勝ち数に変わります。今季はカテゴリーの違う相手が混ざるだけに、毎試合同じ5人が同じ役割をするとは限りません。
だから注目したいのは、調子のいい選手を使うだけでなく、試合の問題に対して誰を出すかです。相手の小さいラインナップに合わせるのか、逆にサイズを押しつけるのか。そうしたベンチワークが早く固まれば、福島ファイヤーボンズは接戦で迷う時間を減らせます。
B.ONE初年度だからこそ問われる対応力
初年度は、相手を知ることと同じくらい「自分たちが何者か」を早く決める必要があります。相手に合わせるだけでは60試合の軸がなくなる。一方で、自分たちの形に固執すれば、2連戦の2日目に簡単に対策されます。譲らない部分と変える部分を分けられるか。その線引きがコーチングスタッフの仕事になります。
コンディション管理も同じです。連勝中だからといって主力へ負荷を寄せすぎれば、そのツケは後半戦に来る。福島ファイヤーボンズがベンチを含めて勝てる時間を増やせるなら、順位表以上に強いチームになっていきます。
最初の1カ月をどう使うか
編成が変わったチームほど、開幕から完成形を求めすぎる必要はありません。ただし、負けながら作るより勝ちながら作る方がいいのも事実です。福島ファイヤーボンズが最初の1カ月で勝ち星と役割整理を両立できるか。特に2連戦の2日目に修正が見えるなら、シーズンを通じて期待できます。
60試合では「平均点」がものを言う
一試合だけなら、シュートが当たったチームが強豪を倒すことはあります。ただ、60試合の順位は最高到達点より平均点で決まります。福島ファイヤーボンズが上位へ行くために必要なのは、100点の試合を増やすことより、50点の出来の日を70点まで引き上げることです。シュートが入らない日でも守備とリバウンドで競る、主力がファウルトラブルでも試合を壊さない。そういう「負けにくさ」が身につけば、連敗は短くなり、気づけば勝率は大きく変わります。
見どころ
福島は「B2で42勝したから強い」で話を終わらせたくない。重要なのは、昨季の敗戦からどこを足したかだ。ファイナルでは神戸のサイズと個の力に押された時間があった。チェンバースや森田の加入は、その弱点を日本人・アジア枠の厚みで埋める補強に見える。
ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。
新カテゴリーの初年度は、過去の肩書きよりも最初の10試合で作る基準が大きい。福島ファイヤーボンズがどんな勝ち方を自分たちの「普通」にできるのか。そこから今季を見ていきたいと思います。
福島ファイヤーボンズにとって、この数勝の積み上げをどこで作るかも重要です。ホームで確実に勝つのか、上位候補からアウェーで一つ奪うのか。シーズンの中で自分たちなりの勝ち星の作り方が見えてくれば、順位は後からついてきます。
---
## 2026-27シーズン ロスター
| # | 選手名 | POS |
|---:|---|---|
| 3 | 大久保友貴 | PG |
| 7 | 渡邊翔太 | PG |
| 9 | 新川敬大 | SG |
| 10 | アキ・チェンバース | SF |
| 11 | 森田雄次 | PG |
| 14 | 小川翔矢 | SG |
| 15 | パトリック・ガードナー | C |
| 20 | ワイリー光希スカイ | SG |
| 24 | ジャック・ナンジ | C |
| 42 | 益子拓己 | SG |
| 44 | 米山ジャバ偉生 | SG/SF |
| 55 | ケニー・マニゴールト | SF/PF |
| 77 | アズバヤル・アルタンゲレル | PF |
※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。
選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。
Bあれこれ