B.ONEクラブ紹介 第11回 北地区・北から順に

横浜エクセレンス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1トレイ・ボイドIIIG残留外国籍
2古賀森人G新加入岐阜から
3アロン・レーガンF新加入
6シェイク・ケイタF/C残留
11ザック遼モーアF残留
13大橋大空G残留
18クーリバリ・セリーニュ・ムルタラC残留
21イライジャ・ウィリアムズF残留外国籍
28長谷川比源G/F新加入滋賀から
33杉山裕介G/F残留
34ベンジャミン・ローソンC残留外国籍
35オドゲレル・トルガF新加入

登録13人のうち新加入は4人、外国籍3人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

北から順にお届けしているB.ONEクラブ紹介。第11回は横浜エクセレンスです。2026-27シーズンは中地区を戦います。

39勝したチームが外国籍3人を全員残した。この継続性は、B.ONEではかなり大きい

2025-26シーズンはB2で39勝21敗。クラブ史上最高となる3位まで順位を上げ、B2上位としてB.ONEへ入る。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

中地区は昨季B2の横浜EXと福井、B3の新潟、金沢、岐阜が同居する。39勝の横浜EX、35勝の福井が実績では前にいるが、新潟は大型再編、金沢はリブランド、岐阜も外国籍を含めて戦力を組み直した。所属カテゴリーの違いを、開幕後どこまで早く消せるかがポイントになる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは河合竜児。河合竜児HC、石田剛規GMの体制を継続。12人中8人が継続し、外国籍3人も残った。さらに昨季B2得点王のトレイ・ボイドIIIを加え、勝っていたチームに明確な得点源を足している。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

横浜EXの強みは、外国籍を毎年入れ替えて一から合わせる必要がないことだ。アロン・レーガン、ベンジャミン・ローソンらの特徴を周囲が理解しているところへ、ボイドの個の得点力を加えられる。接戦終盤の選択肢は昨季より増えた。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。横浜エクセレンスがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

クラブは初代B.ONE王者を明確に掲げる。これは大げさな目標ではない。昨季39勝、外国籍継続、得点王加入という材料を考えれば、むしろ優勝争いに入らなければ物足りないシーズンになる。追う側から、追われる側へ。その立場の変化が最大のテーマだ。

ロスターから見える勝ち筋

横浜エクセレンスのロスターを見て最初に感じるのは、ひとつの得点パターンに依存しなくていいことです。ガードがテンポを作る時間、ウイングが走って先にリングへ向かう時間、インサイドへ預けて相手のファウルを増やす時間。60試合を戦うなら、相手やコンディションに応じて入り口を変えられることは大きい。前節は走り合い、翌週はハーフコートで我慢する。B.ONEでは、そういう切り替えが毎週のように必要になります。

ただし、選択肢が多いほど「最後は何で勝つチームなのか」を早く決めたいところです。残り5分で誰に預けるのか、守備で一番危険な相手へ誰を当てるのか。ファウルトラブルが出たときの組み合わせまで含め、勝負どころの形を二つ、三つ持てれば、接戦の勝率はかなり変わります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

今季はスカウティングの前提が毎週変わります。昨季まで上位カテゴリーでフィジカルの強い相手と戦っていたクラブもいれば、下位カテゴリーで自分たちがボールを持つ時間の長かったクラブもいる。初戦で通ったピック&ロールを翌日に消されたとき、別のセットへ移れるか。ゾーンを敷かれたときに慌てずスペースを作れるか。試合中だけでなく、試合と試合の間の修正力が順位へ直結します。

しかも60試合では、必ずコンディションの波が来ます。一つの勝利のために主力を使い切ることと、春まで勝ち続けることは別です。横浜エクセレンスもスターターの出来だけではなく、ベンチから出た選手が試合の温度を落とさずに済むかを見ていきたいところです。

シーズンの入り方も重要になる

開幕数節の結果は、そのまま新しい力関係のイメージになりやすい。序盤に勝てば新しい役割を信じて続けられますが、連敗すると本来じっくり育てるはずだった形まで疑い始めます。横浜エクセレンスが最初の10試合で何を「自分たちの普通」にできるのか。接戦の最後を誰に託すのかまで含め、序盤はかなり重要です。

数字を見るときに忘れたくないこと

今季の順位予想を難しくしているのは、昨季の勝敗をそのまま横比較できないことです。B1の20勝とB3の40勝では、相手のサイズも外国籍の質も試合のテンポも違いました。だから横浜エクセレンスを見るときも、昨季の数字を出発点にはしても、それだけで上限を決めない方がいい。重要なのは、今季の相手に対して昨季の長所を再現できるか、そして昨季なら通ったプレーが通らないときに別の答えを出せるかです。カテゴリー再編初年度は、その適応の速さ自体が戦力になります。

見どころ

B.ONEでは、B2上位だったというだけで優位とは限らない。中地区には35勝の福井、B3で32勝した新潟もいる。それでも横浜EXを高く評価したくなるのは、「39勝のチームを壊していない」からだ。新カテゴリー初年度ほど、継続性は武器になる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。横浜エクセレンスがその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。横浜エクセレンスにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

---

## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 1 | トレイ・ボイドIII | G |

| 2 | 古賀森人 | G |

| 3 | アロン・レーガン | F |

| 6 | シェイク・ケイタ | F/C |

| 11 | ザック遼モーア | F |

| 13 | 大橋大空 | G |

| 18 | クーリバリ・セリーニュ・ムルタラ | C |

| 21 | イライジャ・ウィリアムズ | F |

| 28 | 長谷川比源 | G/F |

| 33 | 杉山裕介 | G/F |

| 34 | ベンジャミン・ローソン | C |

| 35 | オドゲレル・トルガ | F |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。