ヴィアティン三重
2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。
| # | 選手名 | POS | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | 宮﨑 恭行 | PG | |
| 5 | 新本 風河 | PG | キャプテン |
| 6 | 中嶋 正尭 | SF | |
| 7 | 佐脇 考哉 | SG | キャプテン |
| 8 | 中村 瀬那 | PG | |
| 9 | 高松 勇介 | PG | |
| 11 | 大西 一輝 | SG | |
| 18 | 阿部 友和 | PG | 新加入 |
| 22 | ジャマル・ポップラー | PF | 外国籍 |
| 24 | ジェイコブ・コナー | PF | 外国籍 |
| 41 | 河井 竜 | PF | |
| 88 | 吉本 大心 | SG | 新加入 |
ヘッドコーチは玖田将夫。クラブは13名編成を予定しており、開幕直前の時点で外国籍選手1名の来日・合流が遅れていることをクラブが公表しています。「新加入」はクラブ公式の発表にもとづく記載です(それ以外の選手については、本ページでは継続・新加入の別を記載していません)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。
この戦力分析は開幕前の時点で書いたものです。2026年10月9日時点のヴィアティン三重は0勝4敗です。
B.NEXTクラブ紹介、第3回はヴィアティン三重です。
昨季のB3は7勝45敗。今季B.NEXTを戦う4クラブの中で、昨季の勝ち数は最も少ないチームです。
ただ、リーグが変わる今季に限って言えば、その数字だけで三重の立ち位置を決めるのは早いでしょう。相手は3クラブだけになり、ロスターも変わりました。さらに開幕戦は自分たちのホームから始まります。
昨季の延長線にいるのか。それとも、本当に別のチームになったのか。最初の数節で最も答えが見えやすいクラブかもしれません。
7勝45敗。失点より気になる「17.3ターンオーバー」
2025-26シーズンは7勝45敗。平均69.6得点、84.0失点でした。得失点差だけを見ても厳しい1年です。
ただ、今季へつながる課題として注目したいのは平均17.3ターンオーバーです。これは、自分たちで攻撃機会を失う回数があまりにも多かったということ。シュートが入る、入らない以前に、シュートまで行けないポゼッションが多かったわけです。
3ポイント成功率も30.2%。平均得点は70点を下回りました。
守備を改善するのはもちろん必要ですが、まず攻撃の入口を整えるだけでも試合は変わります。ターンオーバーを3本減らし、その3ポゼッションをシュートに変える。相手に速攻を許す回数も減る。数字以上に、一つの改善が攻守の両方へ効くチームです。
昨季45敗という結果を考えると、大きなことを言うより、まず「試合を壊さない時間を長くする」ことが出発点になります。
ポイントガードを厚くした理由が見える
今季のロスターを見ると、その課題への答えがかなり分かりやすく表れています。
宮﨑恭行、新本風河、中村瀬那、高松勇介、そして阿部友和。PG登録の選手が5人います。
特に注目は41歳の阿部です。昨季は無所属でしたが、Bリーグの舞台へ戻ってきました。長いキャリアで千葉、富山、福岡、奈良などを経験し、試合のテンポを落ち着かせる術を知っています。
若いガードを増やすだけなら、スピードは上がっても試合が不安定になる可能性があります。そこに阿部を置いたことが、この編成のポイントでしょう。リードしている終盤、相手に連続得点された直後、アウェーで会場の空気が傾いたとき。昨季の三重が苦しかったのは、そういう時間にゲームを整理できなかったことでもあります。
キャプテンは新本風河と佐脇考哉の2人体制。阿部がキャプテンではないところも興味深い部分です。ベテランに全部を預けるのではなく、今後のクラブを担う選手がチームをまとめ、阿部が経験で支える。役割分担が見えます。
インサイドの形も新しくなる
フロントコートではジャマル・ポップラー、ジェイコブ・コナー、河井竜が中心になります。
昨季の三重は平均37.6リバウンド。極端に小さい数字ではありませんが、45敗したチームに必要なのは「競っている試合で一本を取り切ること」です。ディフェンスリバウンドを取れずにセカンドチャンスを与える、オフェンスリバウンドを取ったのにターンオーバーで終わる。そうした細かな積み重ねが、最後は10点、15点の差になります。
今季は外国籍選手の最後の1枠について契約合意まで進みながら、パスポート取得の遅れによって来日・合流が遅れていることをクラブが開幕直前に公表しました。
これは48試合を考えれば軽くない問題です。ただし、逆に言えば開幕時点の三重はまだ完成形ではありません。序盤を現在の12人でしのぎ、最後の1人が合流した後にチームの形が変わる可能性がある。シーズンを通して見ると、最も「途中で姿が変わる」チームかもしれません。
玖田将夫HCに求められるのは、勝ち方を覚えさせること
玖田将夫HCの今季の仕事は、戦術を組むだけではありません。
昨季7勝だったチームに、勝って終わる試合の感覚を増やす必要があります。
長く負けが続くと、選手は意識していなくても試合終盤に「また流れが変わるのではないか」という空気を感じます。逆に接戦を一つ取り切ると、「この形なら勝てる」という共通理解が生まれる。
B.NEXTはその成功体験を作りやすい面もあります。昨季のB3上位クラブは今季B.ONEへ移りました。相手は湘南、しながわ、山口の3クラブ。昨季の成績差はあっても、毎週明らかな格上と戦い続けるリーグではありません。
そこで必要なのは、昨季7勝を言い訳にしないことです。
新しいリーグに入った瞬間、順位は全クラブ0勝0敗から始まります。だからこそ、三重にとってB.NEXTは「降りたカテゴリー」ではなく、勝つ習慣を作り直すための舞台になります。
開幕戦をホームで迎える意味
三重はB.NEXTそのものの開幕カードを担います。
9月25日、津市久居体育館でウォルガ湘南戦。翌26日も同カードです。
相手は昨季20勝で、B.NEXT4クラブの中では最多勝。しかもクラブ名を変え、B.ONEを明確に見据えているチームです。
三重にとっては非常に分かりやすい試金石になります。
ここで勝てれば、「昨季7勝」という数字を早い段階で過去にできる。逆に大差で2試合を落とせば、昨季の課題がまだ残っていることを突きつけられます。
開幕戦で見るべきなのは得点ではなく、ターンオーバーと試合時間です。3Q、4Qまで競った状態で入れるか。ボールを失う回数が減っているか。終盤に誰がゲームをコントロールするか。そこに新しい三重の輪郭が出ます。
見どころ
このチームにいきなり「優勝できるか」と問うより、まず見たいのは1試合の中で悪い時間を短くできるかです。
昨季は平均14点以上の得失点差がありました。そこを一気にゼロへするのは簡単ではありません。
しかしターンオーバーを減らし、守備から速攻を受ける回数を減らし、4Qまで5点差以内で入る試合を増やす。そうすれば勝ち数は後からついてきます。
そしてB.NEXTでは、その改善がそのまま順位になる可能性があります。相手は3クラブしかいないからです。湘南に一度勝てるようになれば、その答えを年間16試合に使える。山口への守り方をつかめば、それだけで大きな価値がある。
昨季45敗したチームだから、変化を測る材料はたくさんあります。
7勝から何勝へ行くのか。平均失点を何点下げるのか。そして、昨季17.3本だったターンオーバーをどこまで減らせるのか。
スローガンは「ALL IN ~スベテヲカケル~」。今季の三重にとって、その言葉は大げさではありません。クラブがもう一度、勝つチームへ向かうための48試合です。
選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗・平均得失点・成功率・平均ターンオーバーは2025-26シーズン(B3)の記録です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。
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