B.ONEクラブ紹介 第18回 北地区・北から順に

バンビシャス奈良

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
3元澤誠SG/SF新加入三河から
4チュディアー・バイルSF/PF新加入外国籍
7エリック・パスカルSF/PF新加入外国籍
10イデムディア オサセレSF/PF残留
14坂口竜也SG/SF残留
15植田碧羽PG残留
18相馬卓弥SG残留
24本多純平SF残留
29間山柊SF/PF残留
33ゲイブ・クィランC新加入外国籍
34小野龍猛SF新加入京都から
35鈴木達也PG新加入大阪から
88中谷衿夢PG残留

登録13人のうち新加入は6人、外国籍3人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

2026-27シーズンのB.ONEを北から見ていくこの連載。第18回はバンビシャス奈良です。所属は西地区。

18勝だったから全部替える、ではない。奈良は残す選手を決めたうえでB.ONEへ入る

2025-26シーズンはB2で18勝42敗。勝率3割と苦しみながらも、今季は短期的な総入れ替えではなく、複数年で残す選手を含めて軸を作っている。

60試合のレギュラーシーズンでは、数試合のアップセットより、同じ強度を何度繰り返せるかが順位を作ります。新カテゴリー初年度だからこそ、ネームバリューより再現性、派手な補強より役割の明確さが効いてくるはずです。

西地区は昨季B1のFE名古屋、B2の静岡と奈良、B3上位の岡山と徳島が同じ順位表に入る。最も所属カテゴリーの振れ幅が大きい地区の一つで、昨季の勝率だけでは序列を決めにくい。B1経験を持つFE名古屋の強度と、B3で積み上げた岡山・徳島の完成度の比較が面白い。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは石橋晴行。石橋晴行HCが続投。相馬卓弥、本多純平らを軸に、エリック・パスカル、ゲイブ・クィランを加えた。元澤誠、鈴木達也、小野龍猛ら経験豊富な国内選手もおり、13人の役割は比較的イメージしやすい。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

石橋HCのチームが求めるのは、強度の高い守備から速い攻撃へつなぐこと。昨季18勝から勝率を上げるには、ハーフコートで難しいシュートを増やすより、守って生まれる簡単な得点を増やしたい。パスカルの個を、チーム全体のテンポへどう組み込むかも鍵になる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。バンビシャス奈良がどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

西地区ではFE名古屋がB1経験、徳島と岡山がB3上位、静岡もB2組。奈良にとって楽な相手はいない。ただし同時に、絶対的な一強もまだ見えない地区だ。ホームで2連勝できるカードを増やせれば、順位表の真ん中から上へ入り込む余地はある。

ロスターから見える勝ち筋

数字には表れにくいですが、バンビシャス奈良の今季を左右するのは「誰と誰を一緒に使うか」だと思います。同じ選手でも、隣にいるガードやビッグマンが変われば役割は変わる。シュートを増やすのか、スクリーンをかける側へ回るのか、相手のエースを守るのか。新しいロスターの答えは、個人の平均得点よりラインナップの相性に出てきます。

特に2連戦では初日に通った形が翌日に消されます。そのとき、ベンチから違う特徴の選手を入れて試合の景色を変えられるか。60試合を通じて一つのベストラインナップを探すだけでなく、相手ごとの「勝てる5人」を増やしていけるチームほど強い。その点でバンビシャス奈良の起用法は追いかける価値があります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

B.ONEでは「前節までうまくいっていた」が安心材料になりすぎません。対戦相手の出自がB1、B2、B3と混ざり、得意なテンポもサイズ感も違うからです。ゲームプランを準備する力はもちろん、予定が外れた後にコート上で答えを探せる選手がいるかが大事になります。タイムアウトを待たずに守り方を変えられるチームは、接戦で強い。

バンビシャス奈良についても、序盤の完成度だけで評価を固定したくありません。60試合なら負傷や不調は避けられず、若手が役割を広げる時期も来ます。開幕時の序列が春まで同じでないこと自体、強いチームにはよくあることです。

開幕直後に見たいもの

新カテゴリーの初年度は、最初の数節だけで「強い」「苦しい」という印象が固まりやすいものです。ただ、本当に見たいのは勝敗だけではありません。タイムアウト後に何を選ぶのか、連続失点したとき誰が声を出すのか。バンビシャス奈良が苦しい時間にどんな反応を見せるかで、今季の輪郭はかなり分かります。

「新リーグだから横一線」ではない

カテゴリーの名前は変わりましたが、25クラブが同じ地点からスタートするわけではありません。昨季まで積み上げた勝ち方、苦しい試合の経験、主力同士の連携は、そのまま今季へ持ち越されます。バンビシャス奈良にとって大切なのも、B.ONE用に何もかも新しくすることではなく、自分たちがすでに持っている武器を見極めることです。そのうえで足りない部分だけを更新できれば、シーズン途中に迷走しにくい。新しい看板の下で、過去を捨てるのではなく使い切れるかが問われます。

見どころ

奈良は派手な優勝候補には見えないかもしれない。ただ、B.ONEは60試合ある。役割が明確な13人で、負傷者を抑えながら同じバスケットを続けられれば、シーズン中盤以降に効いてくる。昨季より10勝積み増せば、見える景色は大きく変わる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

初代B.ONEの順位表には、昨季まで別々のカテゴリーにいたクラブが並びます。その中でバンビシャス奈良がどこへ入るのか。開幕前の材料だけでも、十分に見る理由のあるチームです。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。バンビシャス奈良にとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 3 | 元澤誠 | SG/SF |

| 4 | チュディアー・バイル | SF/PF |

| 7 | エリック・パスカル | SF/PF |

| 10 | イデムディア オサセレ | SF/PF |

| 14 | 坂口竜也 | SG/SF |

| 15 | 植田碧羽 | PG |

| 18 | 相馬卓弥 | SG |

| 24 | 本多純平 | SF |

| 29 | 間山柊 | SF/PF |

| 33 | ゲイブ・クィラン | C |

| 34 | 小野龍猛 | SF |

| 35 | 鈴木達也 | PG |

| 88 | 中谷衿夢 | PG |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。