B.ONEクラブ紹介 第17回 北地区・北から順に

ファイティングイーグルス名古屋

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1ネルソン・フィリップスG/F新加入外国籍
3トレス・ティンクルF新加入外国籍
7伊藤治輝G残留
9宇都宮陸PG残留
10杉本天昇SG残留
11月岡熙G残留
12平松克樹G/F残留
13針間大知G残留
15マイロ・マーフィーF残留
20フランシス・ロペスF残留アジア特別枠
21笹山貴哉PG残留
23保岡龍斗SG残留
24鍵冨太雅G/F新加入青森から
33マックス・フィードラーC新加入外国籍

登録13人のうち新加入は4人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

B.ONE25クラブを北からたどるクラブ紹介、第17回はファイティングイーグルス名古屋。新カテゴリー初年度は西地区に所属します。

18勝42敗でも、昨季B1で60試合を戦った経験はB.ONEでは明確な資産になる

2025-26シーズンはB1で18勝42敗。最上位カテゴリーでは苦しんだが、今季B.ONEでは昨季までB2・B3だったクラブと同じ順位表に入る。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

西地区は昨季B1のFE名古屋、B2の静岡と奈良、B3上位の岡山と徳島が同じ順位表に入る。最も所属カテゴリーの振れ幅が大きい地区の一つで、昨季の勝率だけでは序列を決めにくい。B1経験を持つFE名古屋の強度と、B3で積み上げた岡山・徳島の完成度の比較が面白い。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはルーベン・ボイキン。新HCにルーベン・ボイキン氏を迎えた。笹山貴哉、保岡龍斗、鍵冨太雅らに加え、トレス・ティンクル、ネルソン・フィリップス、マックス・フィードラーなどを編成。14人と人数も確保し、長いシーズンを戦う厚みを持たせた。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

B1では相手のサイズと個に対応する時間が長かった。今季は逆に、自分たちが先にフィジカルを押しつける側へ回れるかが重要になる。ハーフコートでミスマッチを作り、守備ではプレッシャーを落とさない。カテゴリーが変わったときに最も難しい「立場の変化」への適応が必要だ。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。ファイティングイーグルス名古屋がどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

西地区は徳島と岡山というB3上位勢がいる。勢いと継続性では彼らに分がある部分もある。FE名古屋が「元B1」の看板だけで勝てるほど簡単ではない。だからこそ、序盤からフィジカルとゲームコントロールの差を見せられれば、地区の基準を自分たちで作れる。

ロスターから見える勝ち筋

ファイティングイーグルス名古屋は、スターター5人だけを見て評価するより、組み合わせの幅を見た方が面白いチームです。サイズを優先する時間もあれば、ガードを増やしてテンポを上げたい時間もある。B.ONEは昨季まで所属カテゴリーの違ったクラブが混ざるため、毎節まったく違うタイプと対戦します。自分たちの型を押しつける強さと、相手に合わせて形を変える柔らかさ。その両方が必要です。

長いシーズンでは、ベストメンバーだけで60試合を終えることはできません。主力がベンチにいる数分を耐えるのではなく、その時間に流れを取り返せるか。ローテーションの8番目、9番目の選手がどれだけ意味のある時間を作れるかは、春になったときの順位にかなり効いてきます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

新カテゴリーで厄介なのは、同じ「1勝」でも試合の質が毎週変わることです。走る相手と80ポゼッション近く戦った次の節に、ハーフコートでじっくり攻める相手が来ることもある。そこで前週の成功をそのまま持ち込むだけでは対応できません。相手の特徴を消しながら、自分たちの強みだけは失わない。その調整力がスタッフにも選手にも求められます。

また、初年度は各クラブとも相手のデータが十分ではありません。シーズンが進むほど対策は細かくなり、得意なセットは封じられていく。ファイティングイーグルス名古屋が11月、1月、3月と少しずつ違う勝ち方を身につけられるか。そこにチームとしての成長が表れます。

序盤10試合で作りたい基準

新リーグの最初の1カ月は、順位以上にチーム内の確信を作る期間になります。勝ち方が一度見つかれば、選手の役割は自然に整理される。逆に惜敗が続けば、必要以上にローテーションを動かしたくなる。ファイティングイーグルス名古屋は結果を追いながらも、何を積み上げるのかをぶらさずに進めたいところです。

昨季の勝敗だけでは測れない

B.ONEでは、昨季まで違う物差しで評価されていたクラブが同じ順位表に並びます。ファイティングイーグルス名古屋の勝敗も、数字だけを切り取れば簡単ですが、本当に知りたいのは「どんな相手に、どんな内容でその数字になったのか」です。上のカテゴリーで負けながら身につけた強度が今季は武器になるクラブもあれば、下のカテゴリーで勝ち続けた完成度がそのまま通用するクラブもある。開幕後は勝敗と同時に、リバウンド、ターンオーバー、終盤5分の得失点を追うと、このチームの本当の位置が見えやすくなります。

見どころ

FE名古屋には、B.ONE初年度で中位に満足できない事情がある。昨季の18勝はB1での数字だから単純比較はできないが、クラブの経験値や選手層を考えれば優勝争いへ入ることが期待される。負けないことではなく、どう勝ち切るかが問われる一年だ。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。ファイティングイーグルス名古屋がその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

ファイティングイーグルス名古屋にとって、この数勝の積み上げをどこで作るかも重要です。ホームで確実に勝つのか、上位候補からアウェーで一つ奪うのか。シーズンの中で自分たちなりの勝ち星の作り方が見えてくれば、順位は後からついてきます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 1 | ネルソン・フィリップス | G/F |

| 3 | トレス・ティンクル | F |

| 7 | 伊藤治輝 | G |

| 9 | 宇都宮陸 | PG |

| 10 | 杉本天昇 | SG |

| 11 | 月岡熙 | G |

| 12 | 平松克樹 | G/F |

| 13 | 針間大知 | G |

| 15 | マイロ・マーフィー | F |

| 20 | フランシス・ロペス | F |

| 21 | 笹山貴哉 | PG |

| 23 | 保岡龍斗 | SG |

| 24 | 鍵冨太雅 | G/F |

| 33 | マックス・フィードラー | C |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。