B.ONEクラブ紹介 第16回 北地区・北から順に

ベルテックス静岡

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0橋本竜馬PG残留
00関谷間PG/SG新加入
2トレダリアス・マカラムSF新加入外国籍
3山本愛哉PG残留
5ジェイデン・ガードナーSF新加入外国籍
7君座武志SF/PF新加入熊本から
11増田啓介SF残留
14柏倉哲平PG残留
18黃以喆PG/SG新加入アジア特別枠
21ソロモン・ヤングPF新加入外国籍
30サイモン拓海SG残留
33林翔太郎SF残留
49ジャンバルボ海斗SF/PF新加入

登録13人のうち新加入は7人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

北から順にお届けしているB.ONEクラブ紹介。第16回はベルテックス静岡です。2026-27シーズンは西地区を戦います。

15勝で10人退団。B.ONE25クラブの中でも、最も分かりやすく「作り直した」チームの一つ

2025-26シーズンはB2で15勝45敗。西地区最下位に沈み、オフには10選手が退団する大規模な再編へ踏み切った。

新リーグになったからといって、昨季までの積み上げがゼロになるわけではありません。むしろB1、B2、B3のクラブが同じカテゴリーへ集まった今季は、「どこで何勝したか」を分けて考える必要があります。数字だけを横に並べると、チームの現在地を見誤ります。

西地区は昨季B1のFE名古屋、B2の静岡と奈良、B3上位の岡山と徳島が同じ順位表に入る。最も所属カテゴリーの振れ幅が大きい地区の一つで、昨季の勝率だけでは序列を決めにくい。B1経験を持つFE名古屋の強度と、B3で積み上げた岡山・徳島の完成度の比較が面白い。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはジョン・パトリック。新HCにジョン・パトリック氏。橋本竜馬、山本愛哉、増田啓介、柏倉哲平らを残しながら、トレダリアス・マカラム、ジェイデン・ガードナー、ソロモン・ヤングらを加えた。13人の顔ぶれは、昨季とは別チームと言っていいほど変わっている。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

新体制が掲げるのは、強度の高い守備とスピード。昨季は失点が続いた後にオフェンスまで重くなる場面があった。今季は最初からプレッシャーをかけ、リバウンド後に迷わず走ることで、相手にセットされる前に点を取る回数を増やしたい。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。ベルテックス静岡がどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

西地区には昨季B1のFE名古屋、B3で39勝の徳島、34勝の岡山がいる。静岡はB2組だから自動的に上位、とはならない。むしろ昨季の勝率だけなら苦しい側だ。だからこそ、新HCと新外国籍で何を変えたかが最も分かりやすく結果へ出る。

ロスターから見える勝ち筋

ベルテックス静岡のロスターを見て最初に感じるのは、ひとつの得点パターンに依存しなくていいことです。ガードがテンポを作る時間、ウイングが走って先にリングへ向かう時間、インサイドへ預けて相手のファウルを増やす時間。60試合を戦うなら、相手やコンディションに応じて入り口を変えられることは大きい。前節は走り合い、翌週はハーフコートで我慢する。B.ONEでは、そういう切り替えが毎週のように必要になります。

ただし、選択肢が多いほど「最後は何で勝つチームなのか」を早く決めたいところです。残り5分で誰に預けるのか、守備で一番危険な相手へ誰を当てるのか。ファウルトラブルが出たときの組み合わせまで含め、勝負どころの形を二つ、三つ持てれば、接戦の勝率はかなり変わります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

今季はスカウティングの前提が毎週変わります。昨季まで上位カテゴリーでフィジカルの強い相手と戦っていたクラブもいれば、下位カテゴリーで自分たちがボールを持つ時間の長かったクラブもいる。初戦で通ったピック&ロールを翌日に消されたとき、別のセットへ移れるか。ゾーンを敷かれたときに慌てずスペースを作れるか。試合中だけでなく、試合と試合の間の修正力が順位へ直結します。

しかも60試合では、必ずコンディションの波が来ます。一つの勝利のために主力を使い切ることと、春まで勝ち続けることは別です。ベルテックス静岡もスターターの出来だけではなく、ベンチから出た選手が試合の温度を落とさずに済むかを見ていきたいところです。

シーズンの入り方も重要になる

開幕数節の結果は、そのまま新しい力関係のイメージになりやすい。序盤に勝てば新しい役割を信じて続けられますが、連敗すると本来じっくり育てるはずだった形まで疑い始めます。ベルテックス静岡が最初の10試合で何を「自分たちの普通」にできるのか。接戦の最後を誰に託すのかまで含め、序盤はかなり重要です。

数字を見るときに忘れたくないこと

今季の順位予想を難しくしているのは、昨季の勝敗をそのまま横比較できないことです。B1の20勝とB3の40勝では、相手のサイズも外国籍の質も試合のテンポも違いました。だからベルテックス静岡を見るときも、昨季の数字を出発点にはしても、それだけで上限を決めない方がいい。重要なのは、今季の相手に対して昨季の長所を再現できるか、そして昨季なら通ったプレーが通らないときに別の答えを出せるかです。カテゴリー再編初年度は、その適応の速さ自体が戦力になります。

見どころ

大幅再編の評価は、開幕直後には難しい。連携のズレは当然出る。ただし静岡の場合、昨季15勝だった以上、変化を恐れて小さくまとめる理由もなかった。シーズン前半で守備の共通言語ができれば、後半戦に最も伸びるチームの一つになる可能性がある。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

新カテゴリーの初年度は、過去の肩書きよりも最初の10試合で作る基準が大きい。ベルテックス静岡がどんな勝ち方を自分たちの「普通」にできるのか。そこから今季を見ていきたいと思います。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。ベルテックス静岡にとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | 橋本竜馬 | PG |

| 00 | 関谷間 | PG/SG |

| 2 | トレダリアス・マカラム | SF |

| 3 | 山本愛哉 | PG |

| 5 | ジェイデン・ガードナー | SF |

| 7 | 君座武志 | SF/PF |

| 11 | 増田啓介 | SF |

| 14 | 柏倉哲平 | PG |

| 18 | 黃以喆 | PG/SG |

| 21 | ソロモン・ヤング | PF |

| 30 | サイモン拓海 | SG |

| 33 | 林翔太郎 | SF |

| 49 | ジャンバルボ海斗 | SF/PF |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。