B.ONEクラブ紹介 第15回 北地区・北から順に

岐阜スゥープス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0タイガ・フォースターPG/SG新加入
1山崎玲緒PG残留
2エリック・マクリーSF新加入外国籍
3髙橋幸大PG残留
4タイラー・ワイドマンPF/C新加入外国籍
7ジョン・ヒヒョンPF新加入アジア特別枠湘南から
9大矢孝太朗SF新加入埼玉から
10髙橋浩平PF新加入八王子から
11髙木涼PG/SG残留
15ブレイク・プレストンSF残留外国籍
22増本優太PF残留
24卜部兼慎SF残留

登録13人のうち新加入は6人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

B.ONE初年度を迎える25クラブを北から紹介していきます。第15回は岐阜スゥープス。2026-27シーズンは中地区で戦います。

昨季B3で10位。25クラブの中でも、カテゴリー再編によるステップアップが最も大きいクラブの一つだ

2025-26シーズンはB3で23勝29敗、10位。プレーオフ圏外から、再編されたB.ONEへ入ることになった。

60試合のレギュラーシーズンでは、数試合のアップセットより、同じ強度を何度繰り返せるかが順位を作ります。新カテゴリー初年度だからこそ、ネームバリューより再現性、派手な補強より役割の明確さが効いてくるはずです。

中地区は昨季B2の横浜EXと福井、B3の新潟、金沢、岐阜が同居する。39勝の横浜EX、35勝の福井が実績では前にいるが、新潟は大型再編、金沢はリブランド、岐阜も外国籍を含めて戦力を組み直した。所属カテゴリーの違いを、開幕後どこまで早く消せるかがポイントになる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは新体制。ロスターはブレイク・プレストン、タイラー・ワイドマン、エリック・マクリーら外国籍に、髙木涼、髙橋幸大、山崎玲緒ら国内ガードを組み合わせた12人。サイズと得点力を一度に引き上げようとしている。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

岐阜に必要なのは、B3で許されていた波を小さくすることだ。B.ONEでは横浜EXや福井のようなB2上位経験クラブと同地区になる。5分間だけ守備が崩れれば、そのまま15点差まで広がる。試合の入りと第3クォーターの集中力が昨季以上に重要になる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。岐阜スゥープスがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

中地区はスタート地点の差が大きい。横浜EXと福井はB2、新潟・金沢・岐阜はB3。だから岐阜にとっては、直接対決がそのままカテゴリー差の検証になる。相手の名前に合わせて受け身になるのではなく、外国籍のサイズを使って先に当たりに行けるかが鍵だ。

ロスターから見える勝ち筋

ロスター表は名前の一覧ですが、実際の試合で重要なのは、その名前同士がどうつながるかです。岐阜スゥープスにも、ボールを長く持った方が良さが出る選手と、ボールを持たずに動くことで生きる選手がいる。インサイドも、得点を取る役と守備の基準を作る役では仕事が違います。そこを整理できれば、攻撃が止まったときの逃げ道が増えます。

もう一つはファウルと疲労への備えです。60試合では、理想のローテーションが毎回組めるわけではありません。誰かが欠けてもチームの形を大きく変えずに済むか。セカンドユニットが「休ませるための時間」ではなく、相手へ違う圧力をかける時間になれば、シーズン後半ほど効いてきます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

未知の相手が多いシーズンでは、準備した通りに試合が進まないことを前提にした方がいいでしょう。相手が想定より速い、逆にゆっくり攻めてくる、外国籍の使い方が映像と違う。そうしたズレに第1クォーターのうちに気づけるかで、試合は大きく変わります。B.ONEでは、その現場対応がこれまで以上に価値を持ちます。

そしてシーズンが進めば、今度は岐阜スゥープス自身が研究される側になります。得意なプレーを止められた後の二手目、三手目を用意できるか。初代王者を決める一年だからこそ、「完成度」だけでなく「変化できる力」を見たいと思います。

開幕は「答え合わせ」ではなく出発点

プレシーズンで見えた形が、そのまま公式戦で通用するとは限りません。相手も対策をしてくるからです。岐阜スゥープスにとって開幕は完成度を証明する場というより、60試合で使える勝ち方を選び始める場。最初の10試合で何を残し、何を捨てるのかまで見たいところです。

比較したいのは、勝ち数より勝ち方

岐阜スゥープスを評価するとき、最終的にはもちろん勝敗が基準になります。ただ、開幕からしばらくは勝ち数だけでなく、その中身を見た方がいいでしょう。リードした試合をそのまま閉じられているか。10点差をつけられた後に一度追いつけているか。アウェーでも守備強度が落ちていないか。こうした部分は、順位表が固まる前にチームの地力を教えてくれます。B.ONE初年度は対戦相手の背景が違うからこそ、「誰に勝ったか」と同じくらい「どう勝ったか」が重要です。

見どころ

23勝29敗という数字から考えれば、いきなり地区優勝を基準にする必要はない。ただ、B.ONEで戦う以上、昨季と同じ勝率では満足できない。まず勝率5割を超え、ホームで強いチームになること。それができれば新カテゴリーへの移行は成功と言える。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

初代B.ONEの順位表には、昨季まで別々のカテゴリーにいたクラブが並びます。その中で岐阜スゥープスがどこへ入るのか。開幕前の材料だけでも、十分に見る理由のあるチームです。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。岐阜スゥープスにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

---

## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | タイガ・フォースター | PG/SG |

| 1 | 山崎玲緒 | PG |

| 2 | エリック・マクリー | SF |

| 3 | 髙橋幸大 | PG |

| 4 | タイラー・ワイドマン | PF/C |

| 7 | ジョン・ヒヒョン | PF |

| 9 | 大矢孝太朗 | SF |

| 10 | 髙橋浩平 | PF |

| 11 | 髙木涼 | PG/SG |

| 15 | ブレイク・プレストン | SF |

| 22 | 増本優太 | PF |

| 24 | 卜部兼慎 | SF |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。