B.ONEクラブ紹介 第14回 北地区・北から順に

福井ブローウィンズ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1藤永佳昭PG新加入富山から
3塚本智裕PG新加入
10ヒシグバータル・オーギルC残留アジア特別枠
12西野曜SF残留
13川島聖那G/F残留
14ドゥシャン・リスティッチC新加入外国籍川崎から
15チョンディー・ブラウンJr.F新加入外国籍
17常田耕平PG新加入滋賀から
21満田丈太郎F残留
41デヴィン・ウィリアムズF/C新加入外国籍
73田渡修人G残留
93高橋育実G/F新加入香川から

登録13人のうち新加入は7人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

北から南へ、B.ONE25クラブの現在地を追うシリーズ。第14回は福井ブローウィンズを取り上げます。今季は中地区です。

35勝の土台を残しながら、創設期の顔ぶれを少しずつ入れ替える。福井は次の段階へ進もうとしている

2025-26シーズンはB2で35勝25敗。勝率をしっかり6割近くまで持っていき、B.ONEでは上位候補として見られる立場で新シーズンへ入る。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

中地区は昨季B2の横浜EXと福井、B3の新潟、金沢、岐阜が同居する。39勝の横浜EX、35勝の福井が実績では前にいるが、新潟は大型再編、金沢はリブランド、岐阜も外国籍を含めて戦力を組み直した。所属カテゴリーの違いを、開幕後どこまで早く消せるかがポイントになる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはマテオ・ルビオ。マテオ・ルビオHCが続投。常田耕平をキャプテン、藤永佳昭を副キャプテンに置き、ドゥシャン・リスティッチ、デヴィン・ウィリアムズらをそろえた。一方、クラブ創設期を支えた藤澤尚之、小阪彰久らが離れ、チームの世代交代も進んでいる。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

福井はホームの熱量をゲーム強度へ変えられるチームだ。守備で相手の最初のオプションを消し、サイズのあるビッグマンを使いながらハーフコートを組み立てる。B.ONEでは試合ごとの相手タイプが大きく変わるため、ルビオHCの修正力も重要になる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。福井ブローウィンズがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

中地区には39勝の横浜EXがいて、福井は追う立場になる。ただ、横浜EXとの直接対決だけが重要なのではない。金沢や岐阜相手にホームで取りこぼさず、新潟の勢いを止める。そうした「上位候補らしい勝ち方」ができるかで、シーズンの評価は変わる。

ロスターから見える勝ち筋

福井ブローウィンズの編成を眺めると、得点力だけで選手を集めたわけではないことが見えてきます。ボールを運ぶ選手、スペーシングを作る選手、身体を張る選手、リバウンドを終わらせる選手。それぞれの仕事がつながったとき、初めてロスターの厚みは勝ち数に変わります。今季はカテゴリーの違う相手が混ざるだけに、毎試合同じ5人が同じ役割をするとは限りません。

だから注目したいのは、調子のいい選手を使うだけでなく、試合の問題に対して誰を出すかです。相手の小さいラインナップに合わせるのか、逆にサイズを押しつけるのか。そうしたベンチワークが早く固まれば、福井ブローウィンズは接戦で迷う時間を減らせます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

初年度は、相手を知ることと同じくらい「自分たちが何者か」を早く決める必要があります。相手に合わせるだけでは60試合の軸がなくなる。一方で、自分たちの形に固執すれば、2連戦の2日目に簡単に対策されます。譲らない部分と変える部分を分けられるか。その線引きがコーチングスタッフの仕事になります。

コンディション管理も同じです。連勝中だからといって主力へ負荷を寄せすぎれば、そのツケは後半戦に来る。福井ブローウィンズがベンチを含めて勝てる時間を増やせるなら、順位表以上に強いチームになっていきます。

最初の1カ月をどう使うか

編成が変わったチームほど、開幕から完成形を求めすぎる必要はありません。ただし、負けながら作るより勝ちながら作る方がいいのも事実です。福井ブローウィンズが最初の1カ月で勝ち星と役割整理を両立できるか。特に2連戦の2日目に修正が見えるなら、シーズンを通じて期待できます。

60試合では「平均点」がものを言う

一試合だけなら、シュートが当たったチームが強豪を倒すことはあります。ただ、60試合の順位は最高到達点より平均点で決まります。福井ブローウィンズが上位へ行くために必要なのは、100点の試合を増やすことより、50点の出来の日を70点まで引き上げることです。シュートが入らない日でも守備とリバウンドで競る、主力がファウルトラブルでも試合を壊さない。そういう「負けにくさ」が身につけば、連敗は短くなり、気づけば勝率は大きく変わります。

見どころ

このチームは「B.ONEでどこまでやれるか」を測る段階ではない。クラブは将来的なB.PREMIER入りを明確に目指しており、そのロードマップを考えれば初年度から優勝争いが求められる。35勝から40勝台へ進めるかが一つの基準になる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。福井ブローウィンズがその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。福井ブローウィンズにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 1 | 藤永佳昭 | PG |

| 3 | 塚本智裕 | PG |

| 10 | ヒシグバータル・オーギル | C |

| 12 | 西野曜 | SF |

| 13 | 川島聖那 | G/F |

| 14 | ドゥシャン・リスティッチ | C |

| 15 | チョンディー・ブラウンJr. | F |

| 17 | 常田耕平 | PG |

| 21 | 満田丈太郎 | F |

| 41 | デヴィン・ウィリアムズ | F/C |

| 73 | 田渡修人 | G |

| 93 | 高橋育実 | G/F |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。