B.ONEクラブ紹介 第8回 北地区・北から順に

アースフレンズ東京Z

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1ブランドン・ウォルターズPF/C新加入外国籍
7石橋侑磨SG新加入
10喜志永修斗PG新加入
11木下大南帆SF/PF新加入横浜EXから
13ジェイミー・マロンゾSF新加入アジア特別枠京都から
23サミュエル・イドウSF/PF新加入外国籍
25ブランドトン・チャットフィールドPF/C新加入外国籍
28井手拓実PG新加入福岡から
33田中晴大SG残留
34ジュウイーサン龍英PF/C残留
37吉田健太郎PG新加入山形から
51金本一真SG新加入
77福島ハリス慈音ウチェSG/SF新加入信州から

登録13人のうち新加入は11人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

2026-27シーズンのB.ONEを北から見ていくこの連載。第8回はアースフレンズ東京Zです。所属は東地区。

16勝の延長線ではなく、ロスターを組み替えて別のチームになることを選んだ

2025-26シーズンはB3で16勝36敗。東地区の他4クラブと比べても、昨季の勝ち数では最も低いところからB.ONE初年度を迎える。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

東地区は5クラブすべてが昨季B3。だから他地区より、昨季の成績や直接対決をそのまま比較しやすい。39勝のさいたま、プレーオフ6戦全勝で王者になった立川、29勝でセミファイナルまで進んだ東京Uが先行し、八王子と東京Zがそこへどう割って入るかという構図から始まる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはアンソニー・ケント。アンソニー・ケントHCの体制で、井手拓実をキャプテンに据える。ブランドン・ウォルターズ、ジェイミー・マロンゾ、サミュエル・イドウ、ブランドトン・チャットフィールドらサイズと運動能力のある選手をそろえ、昨季から大きく顔ぶれを変えた。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

新しい東京Zは、守備で受け続けるより、長さと運動量を使って相手の選択肢を奪う方向が合う。ターンオーバーを奪った後に走れるか、ハーフコートでは井手らガードが外国籍の強みをどこへ置くか。攻守の接続が速くなれば、昨季とは別の表情を見せられる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。アースフレンズ東京Zがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

東地区は全クラブがB3出身で、東京Zにとって言い訳の少ない地区でもある。昨季39勝のさいたま、年間王者の立川との差を、カテゴリーの違いでは説明できない。だからこそ、直接対決で内容を変えられれば、再建の進捗が誰にでも分かるシーズンになる。

ロスターから見える勝ち筋

数字には表れにくいですが、アースフレンズ東京Zの今季を左右するのは「誰と誰を一緒に使うか」だと思います。同じ選手でも、隣にいるガードやビッグマンが変われば役割は変わる。シュートを増やすのか、スクリーンをかける側へ回るのか、相手のエースを守るのか。新しいロスターの答えは、個人の平均得点よりラインナップの相性に出てきます。

特に2連戦では初日に通った形が翌日に消されます。そのとき、ベンチから違う特徴の選手を入れて試合の景色を変えられるか。60試合を通じて一つのベストラインナップを探すだけでなく、相手ごとの「勝てる5人」を増やしていけるチームほど強い。その点でアースフレンズ東京Zの起用法は追いかける価値があります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

B.ONEでは「前節までうまくいっていた」が安心材料になりすぎません。対戦相手の出自がB1、B2、B3と混ざり、得意なテンポもサイズ感も違うからです。ゲームプランを準備する力はもちろん、予定が外れた後にコート上で答えを探せる選手がいるかが大事になります。タイムアウトを待たずに守り方を変えられるチームは、接戦で強い。

アースフレンズ東京Zについても、序盤の完成度だけで評価を固定したくありません。60試合なら負傷や不調は避けられず、若手が役割を広げる時期も来ます。開幕時の序列が春まで同じでないこと自体、強いチームにはよくあることです。

開幕直後に見たいもの

新カテゴリーの初年度は、最初の数節だけで「強い」「苦しい」という印象が固まりやすいものです。ただ、本当に見たいのは勝敗だけではありません。タイムアウト後に何を選ぶのか、連続失点したとき誰が声を出すのか。アースフレンズ東京Zが苦しい時間にどんな反応を見せるかで、今季の輪郭はかなり分かります。

「新リーグだから横一線」ではない

カテゴリーの名前は変わりましたが、25クラブが同じ地点からスタートするわけではありません。昨季まで積み上げた勝ち方、苦しい試合の経験、主力同士の連携は、そのまま今季へ持ち越されます。アースフレンズ東京Zにとって大切なのも、B.ONE用に何もかも新しくすることではなく、自分たちがすでに持っている武器を見極めることです。そのうえで足りない部分だけを更新できれば、シーズン途中に迷走しにくい。新しい看板の下で、過去を捨てるのではなく使い切れるかが問われます。

見どころ

大幅な入れ替えは、昨季16勝だったチームには合理的だ。ただし、変えた人数がそのまま改善幅になるわけではない。序盤に連敗すると、新しいローテーションの役割がぶれやすい。逆に最初の10試合で手応えを得られれば、東地区の序列を崩す可能性は十分ある。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。アースフレンズ東京Zがその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。アースフレンズ東京Zにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

---

## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 1 | ブランドン・ウォルターズ | PF/C |

| 7 | 石橋侑磨 | SG |

| 10 | 喜志永修斗 | PG |

| 11 | 木下大南帆 | SF/PF |

| 13 | ジェイミー・マロンゾ | SF |

| 23 | サミュエル・イドウ | SF/PF |

| 25 | ブランドトン・チャットフィールド | PF/C |

| 28 | 井手拓実 | PG |

| 33 | 田中晴大 | SG |

| 34 | ジュウイーサン龍英 | PF/C |

| 37 | 吉田健太郎 | PG |

| 51 | 金本一真 | SG |

| 77 | 福島ハリス慈音ウチェ | SG/SF |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。