B.ONEクラブ紹介 第9回 北地区・北から順に

立川ダイス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0奥田雄伍PG新加入愛媛から
3町井丈太PG残留
4小玉大智PF新加入信州から
6野口侑真SF新加入
7今西優斗PG新加入名古屋Dから
13蒔苗勇人SG/SF新加入
21ジョーダン・ブラウンPF/C新加入外国籍
24大﨑翔太SG/SF残留
31タッカー・ヘイモンドSF新加入外国籍香川から
32エドワード・モリスPF残留
50長尾光輝PG新加入新潟から
93上良潤起PG/SG新加入横浜EXから

登録13人のうち新加入は9人、外国籍2人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

北から南へ、B.ONE25クラブの現在地を追うシリーズ。第9回は立川ダイスを取り上げます。今季は東地区です。

6位から6戦全勝で王者になったチームが、優勝直後にHCを替えた。この一点だけでも立川は面白い

2025-26シーズンはB3で30勝22敗、レギュラーシーズン6位。しかしプレーオフでは、さいたま、東京U、香川をすべて2連勝で退け、6戦全勝で年間優勝をつかんだ。

60試合のレギュラーシーズンでは、数試合のアップセットより、同じ強度を何度繰り返せるかが順位を作ります。新カテゴリー初年度だからこそ、ネームバリューより再現性、派手な補強より役割の明確さが効いてくるはずです。

東地区は5クラブすべてが昨季B3。だから他地区より、昨季の成績や直接対決をそのまま比較しやすい。39勝のさいたま、プレーオフ6戦全勝で王者になった立川、29勝でセミファイナルまで進んだ東京Uが先行し、八王子と東京Zがそこへどう割って入るかという構図から始まる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは陸川章。新HCに、東海大学を長年率いた陸川章氏を招いた。GMにも木村真人氏を置き、優勝した直後に次の体制へ進む決断をしている。ロスターにはジョーダン・ブラウン、タッカー・ヘイモンド、エドワード・モリスらが並び、B.ONEでもサイズ不足は感じない。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

昨季のプレーオフで立川が見せたのは、一試合ごとの修正力だった。短いシリーズで相手の強みを消し、勝ち筋を見つける。その能力が新体制でも残るかが最初の焦点になる。陸川HCの下でハーフコートの精度が上がれば、レギュラーシーズンの安定感まで変わる可能性がある。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。立川ダイスがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

東地区では、昨季39勝のさいたまが最も長いシーズンを安定して勝っていた。一方、短期決戦では立川が最強だった。B.ONEではこの二つの強さが同じ地区でぶつかる。立川が初代王者候補になるには、プレーオフの爆発力を60試合の再現性へ変える必要がある。

ロスターから見える勝ち筋

立川ダイスの編成を眺めると、得点力だけで選手を集めたわけではないことが見えてきます。ボールを運ぶ選手、スペーシングを作る選手、身体を張る選手、リバウンドを終わらせる選手。それぞれの仕事がつながったとき、初めてロスターの厚みは勝ち数に変わります。今季はカテゴリーの違う相手が混ざるだけに、毎試合同じ5人が同じ役割をするとは限りません。

だから注目したいのは、調子のいい選手を使うだけでなく、試合の問題に対して誰を出すかです。相手の小さいラインナップに合わせるのか、逆にサイズを押しつけるのか。そうしたベンチワークが早く固まれば、立川ダイスは接戦で迷う時間を減らせます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

初年度は、相手を知ることと同じくらい「自分たちが何者か」を早く決める必要があります。相手に合わせるだけでは60試合の軸がなくなる。一方で、自分たちの形に固執すれば、2連戦の2日目に簡単に対策されます。譲らない部分と変える部分を分けられるか。その線引きがコーチングスタッフの仕事になります。

コンディション管理も同じです。連勝中だからといって主力へ負荷を寄せすぎれば、そのツケは後半戦に来る。立川ダイスがベンチを含めて勝てる時間を増やせるなら、順位表以上に強いチームになっていきます。

最初の1カ月をどう使うか

編成が変わったチームほど、開幕から完成形を求めすぎる必要はありません。ただし、負けながら作るより勝ちながら作る方がいいのも事実です。立川ダイスが最初の1カ月で勝ち星と役割整理を両立できるか。特に2連戦の2日目に修正が見えるなら、シーズンを通じて期待できます。

60試合では「平均点」がものを言う

一試合だけなら、シュートが当たったチームが強豪を倒すことはあります。ただ、60試合の順位は最高到達点より平均点で決まります。立川ダイスが上位へ行くために必要なのは、100点の試合を増やすことより、50点の出来の日を70点まで引き上げることです。シュートが入らない日でも守備とリバウンドで競る、主力がファウルトラブルでも試合を壊さない。そういう「負けにくさ」が身につけば、連敗は短くなり、気づけば勝率は大きく変わります。

見どころ

普通なら、優勝した直後は「変えない」ことが正解に見える。立川は逆を選んだ。これは、B3優勝をゴールにしていないという意思表示でもある。昨季30勝22敗だったレギュラーシーズンを40勝近くまで押し上げられるか。その変化こそ今季を見るポイントだ。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

初代B.ONEの順位表には、昨季まで別々のカテゴリーにいたクラブが並びます。その中で立川ダイスがどこへ入るのか。開幕前の材料だけでも、十分に見る理由のあるチームです。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。立川ダイスにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | 奥田雄伍 | PG |

| 3 | 町井丈太 | PG |

| 4 | 小玉大智 | PF |

| 6 | 野口侑真 | SF |

| 7 | 今西優斗 | PG |

| 13 | 蒔苗勇人 | SG/SF |

| 21 | ジョーダン・ブラウン | PF/C |

| 24 | 大﨑翔太 | SG/SF |

| 31 | タッカー・ヘイモンド | SF |

| 32 | エドワード・モリス | PF |

| 50 | 長尾光輝 | PG |

| 93 | 上良潤起 | PG/SG |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。