B.ONEクラブ紹介 第23回 北地区・北から順に

ライジングゼファーフクオカ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0小林遥太PG新加入奈良から
3キャメロン・オリバーC新加入外国籍
5ルーズベルト・アダムスSF/PF新加入アジア特別枠
7西川貴之SF残留
12寒竹隼人SF残留
11ナイジェル・スパイクスC新加入外国籍奈良から
15谷口光貴SG/SF新加入横浜BCから
20中谷麻登PG残留
31ウィリアム・アーティノC新加入外国籍
32狩野祐介SG残留
33加藤寿一SG/SF残留
90野溝利一PG新加入神戸から
99セージ・トルバートIIIPF新加入外国籍

登録13人のうち新加入は8人、外国籍4人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

2026-27シーズンのB.ONEを北から見ていくこの連載。第23回はライジングゼファーフクオカです。所属は南地区。

25勝35敗は大崩れではない。だからこそ、何を変えれば上位へ行けるのかが見えにくい難しさがある

2025-26シーズンはB2で25勝35敗。勝率5割に5勝届かず、上位争いへ食い込むには一段足りないシーズンだった。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

南地区は、昨季B2で38勝の愛媛、36勝の熊本に、B3で44勝8敗だった香川が加わる。福岡と鹿児島もB2で戦っており、上位候補の密度は高い。昨季のカテゴリーより、継続性と接戦の勝ち方が順位を左右する地区になりそうだ。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは福島雅人。福島雅人HCが続投し、ロスターは大きく再編した。キャメロン・オリバー、ルーズベルト・アダムス、ウィリアム・アーティノ、セージ・トルバートIIIらをそろえ、小林遥太、西川貴之、寒竹隼人、狩野祐介ら国内経験組と組み合わせる。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

福岡が上位へ進むには、試合ごとの得点源を一人に固定しないことが重要になる。外国籍のサイズと得点力はあるが、ガードがペイントへ入って守備を収縮させ、日本人シューターへつなぐ形が増えれば、攻撃の波は小さくなる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。ライジングゼファーフクオカがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

25勝から30勝台へ進むために必要なのは、強豪を何度か倒すことより、接戦を5つ多く拾うことだと思う。終盤にボールを預ける選手、守るラインナップ、ファウルゲームの精度。そうした細部が整えば、南地区の混戦へ入り込める。

ロスターから見える勝ち筋

数字には表れにくいですが、ライジングゼファーフクオカの今季を左右するのは「誰と誰を一緒に使うか」だと思います。同じ選手でも、隣にいるガードやビッグマンが変われば役割は変わる。シュートを増やすのか、スクリーンをかける側へ回るのか、相手のエースを守るのか。新しいロスターの答えは、個人の平均得点よりラインナップの相性に出てきます。

特に2連戦では初日に通った形が翌日に消されます。そのとき、ベンチから違う特徴の選手を入れて試合の景色を変えられるか。60試合を通じて一つのベストラインナップを探すだけでなく、相手ごとの「勝てる5人」を増やしていけるチームほど強い。その点でライジングゼファーフクオカの起用法は追いかける価値があります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

B.ONEでは「前節までうまくいっていた」が安心材料になりすぎません。対戦相手の出自がB1、B2、B3と混ざり、得意なテンポもサイズ感も違うからです。ゲームプランを準備する力はもちろん、予定が外れた後にコート上で答えを探せる選手がいるかが大事になります。タイムアウトを待たずに守り方を変えられるチームは、接戦で強い。

ライジングゼファーフクオカについても、序盤の完成度だけで評価を固定したくありません。60試合なら負傷や不調は避けられず、若手が役割を広げる時期も来ます。開幕時の序列が春まで同じでないこと自体、強いチームにはよくあることです。

開幕直後に見たいもの

新カテゴリーの初年度は、最初の数節だけで「強い」「苦しい」という印象が固まりやすいものです。ただ、本当に見たいのは勝敗だけではありません。タイムアウト後に何を選ぶのか、連続失点したとき誰が声を出すのか。ライジングゼファーフクオカが苦しい時間にどんな反応を見せるかで、今季の輪郭はかなり分かります。

「新リーグだから横一線」ではない

カテゴリーの名前は変わりましたが、25クラブが同じ地点からスタートするわけではありません。昨季まで積み上げた勝ち方、苦しい試合の経験、主力同士の連携は、そのまま今季へ持ち越されます。ライジングゼファーフクオカにとって大切なのも、B.ONE用に何もかも新しくすることではなく、自分たちがすでに持っている武器を見極めることです。そのうえで足りない部分だけを更新できれば、シーズン途中に迷走しにくい。新しい看板の下で、過去を捨てるのではなく使い切れるかが問われます。

見どころ

B.ONE南地区では、「昨季B2だった」というだけで優位にはならない。愛媛は38勝、熊本は36勝、香川はB3で44勝した。福岡の25勝は、むしろ追う側の数字だ。だからこそ、今季の再編がどこまで即効性を持つかが問われる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。ライジングゼファーフクオカがその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。ライジングゼファーフクオカにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | 小林遥太 | PG |

| 3 | キャメロン・オリバー | C |

| 5 | ルーズベルト・アダムス | SF/PF |

| 7 | 西川貴之 | SF |

| 12 | 寒竹隼人 | SF |

| 11 | ナイジェル・スパイクス | C |

| 15 | 谷口光貴 | SG/SF |

| 20 | 中谷麻登 | PG |

| 31 | ウィリアム・アーティノ | C |

| 32 | 狩野祐介 | SG |

| 33 | 加藤寿一 | SG/SF |

| 90 | 野溝利一 | PG |

| 99 | セージ・トルバートIII | PF |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。