B.ONEクラブ紹介 第22回 北地区・北から順に

愛媛オレンジバイキングス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
1林瑛司SG/SF残留
2古野拓巳PG残留
3マイケル・パーカーPF残留帰化選手
8青木龍史PG/SG新加入福岡から
11ネマニャ・ラドビッチPF/C新加入外国籍
13俊野佳彦SG残留
14兒玉貴通PG新加入鹿児島から
16マット・ハームスPF/C残留外国籍
17武内理貴SG残留
44シャキール・ハインズSF/PF残留外国籍
50ミッチェル・ワットPF/C残留外国籍
65玉木祥護SF/PF残留
78田渡凌PG新加入品川から

登録13人のうち新加入は4人、外国籍4人・帰化選手1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

B.ONE25クラブを北からたどるクラブ紹介、第22回は愛媛オレンジバイキングス。新カテゴリー初年度は南地区に所属します。

38勝と初のプレーオフ。愛媛は「成長するチーム」から「結果を求められるチーム」へ変わった

2025-26シーズンはB2で38勝22敗。クラブ史上初のプレーオフ進出を果たし、長く続いた低迷から明確に抜け出した一年だった。

新リーグになったからといって、昨季までの積み上げがゼロになるわけではありません。むしろB1、B2、B3のクラブが同じカテゴリーへ集まった今季は、「どこで何勝したか」を分けて考える必要があります。数字だけを横に並べると、チームの現在地を見誤ります。

南地区は、昨季B2で38勝の愛媛、36勝の熊本に、B3で44勝8敗だった香川が加わる。福岡と鹿児島もB2で戦っており、上位候補の密度は高い。昨季のカテゴリーより、継続性と接戦の勝ち方が順位を左右する地区になりそうだ。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはマヌエル・ペーニャ・ガルセス。マヌエル・ペーニャ・ガルセスHCが継続。林瑛司、古野拓巳、兒玉貴通、俊野佳彦ら国内組に、マイケル・パーカー、ネマニャ・ラドビッチ、マット・ハームス、ミッチェル・ワットらをそろえる。クラブのテーマは「継続、そして進化」だ。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

昨季の愛媛はFG成功率45.8%でB2上位、アシストもリーグ上位、ブロックは平均3.6でトップクラスだった。つまり、偶然接戦を拾って38勝したわけではない。ボールを動かし、リング周りを守るという勝ち方に数字の裏付けがある。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。愛媛オレンジバイキングスがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

初のプレーオフ進出という物語は昨季で終わった。今季は地区優勝やB.ONEタイトルを現実的な目標として見られる。だからこそ、下位候補との取りこぼしは評価に直結する。追う側から追われる側へ変わったチームが、同じ強度を60試合続けられるかを見たい。

ロスターから見える勝ち筋

愛媛オレンジバイキングスは、スターター5人だけを見て評価するより、組み合わせの幅を見た方が面白いチームです。サイズを優先する時間もあれば、ガードを増やしてテンポを上げたい時間もある。B.ONEは昨季まで所属カテゴリーの違ったクラブが混ざるため、毎節まったく違うタイプと対戦します。自分たちの型を押しつける強さと、相手に合わせて形を変える柔らかさ。その両方が必要です。

長いシーズンでは、ベストメンバーだけで60試合を終えることはできません。主力がベンチにいる数分を耐えるのではなく、その時間に流れを取り返せるか。ローテーションの8番目、9番目の選手がどれだけ意味のある時間を作れるかは、春になったときの順位にかなり効いてきます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

新カテゴリーで厄介なのは、同じ「1勝」でも試合の質が毎週変わることです。走る相手と80ポゼッション近く戦った次の節に、ハーフコートでじっくり攻める相手が来ることもある。そこで前週の成功をそのまま持ち込むだけでは対応できません。相手の特徴を消しながら、自分たちの強みだけは失わない。その調整力がスタッフにも選手にも求められます。

また、初年度は各クラブとも相手のデータが十分ではありません。シーズンが進むほど対策は細かくなり、得意なセットは封じられていく。愛媛オレンジバイキングスが11月、1月、3月と少しずつ違う勝ち方を身につけられるか。そこにチームとしての成長が表れます。

序盤10試合で作りたい基準

新リーグの最初の1カ月は、順位以上にチーム内の確信を作る期間になります。勝ち方が一度見つかれば、選手の役割は自然に整理される。逆に惜敗が続けば、必要以上にローテーションを動かしたくなる。愛媛オレンジバイキングスは結果を追いながらも、何を積み上げるのかをぶらさずに進めたいところです。

昨季の勝敗だけでは測れない

B.ONEでは、昨季まで違う物差しで評価されていたクラブが同じ順位表に並びます。愛媛オレンジバイキングスの勝敗も、数字だけを切り取れば簡単ですが、本当に知りたいのは「どんな相手に、どんな内容でその数字になったのか」です。上のカテゴリーで負けながら身につけた強度が今季は武器になるクラブもあれば、下のカテゴリーで勝ち続けた完成度がそのまま通用するクラブもある。開幕後は勝敗と同時に、リバウンド、ターンオーバー、終盤5分の得失点を追うと、このチームの本当の位置が見えやすくなります。

見どころ

今季は、その強さを「B2で通用したもの」として過去形にしないことが大切だ。B.ONEでは香川のようなB3上位、熊本のようなB2上位が同地区に入る。愛媛の完成度がカテゴリーをまたいでも基準になるのか、非常に面白い比較になる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

新カテゴリーの初年度は、過去の肩書きよりも最初の10試合で作る基準が大きい。愛媛オレンジバイキングスがどんな勝ち方を自分たちの「普通」にできるのか。そこから今季を見ていきたいと思います。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。愛媛オレンジバイキングスにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 1 | 林瑛司 | SG/SF |

| 2 | 古野拓巳 | PG |

| 3 | マイケル・パーカー | PF |

| 8 | 青木龍史 | PG/SG |

| 11 | ネマニャ・ラドビッチ | PF/C |

| 13 | 俊野佳彦 | SG |

| 14 | 兒玉貴通 | PG |

| 16 | マット・ハームス | PF/C |

| 17 | 武内理貴 | SG |

| 44 | シャキール・ハインズ | SF/PF |

| 50 | ミッチェル・ワット | PF/C |

| 65 | 玉木祥護 | SF/PF |

| 78 | 田渡凌 | PG |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。