B.ONEクラブ紹介 第6回 北地区・北から順に

さいたまブロンコス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0トレント・バットリックF残留外国籍
2島﨑輝G新加入
4ギャリソン・ブルックスC/PF新加入外国籍千葉Jから
5ジョーダン・ハミルトンF新加入外国籍
7古牧昌也G新加入奈良から
8多嶋朝飛PG残留
11小西聖也G新加入
12栗原ルイスF新加入信州から
13長島蓮G新加入熊本から
24鈴木悠介F/C新加入三遠から
28川邉亮平G/F残留
35マシュー・ライトG新加入アジア特別枠
36ポーグ健F/C新加入新潟から
66松下裕汰G新加入

登録13人のうち新加入は11人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

北から順にお届けしているB.ONEクラブ紹介。第6回はさいたまブロンコスです。2026-27シーズンは東地区を戦います。

39勝したB3上位クラブは、B.ONEで「挑戦者」の顔をする必要がない

2025-26シーズンはB3で39勝13敗、レギュラーシーズン3位。勝率.750と高い水準を保ったが、プレーオフでは立川に敗れ、年間優勝には届かなかった。

60試合のレギュラーシーズンでは、数試合のアップセットより、同じ強度を何度繰り返せるかが順位を作ります。新カテゴリー初年度だからこそ、ネームバリューより再現性、派手な補強より役割の明確さが効いてくるはずです。

東地区は5クラブすべてが昨季B3。だから他地区より、昨季の成績や直接対決をそのまま比較しやすい。39勝のさいたま、プレーオフ6戦全勝で王者になった立川、29勝でセミファイナルまで進んだ東京Uが先行し、八王子と東京Zがそこへどう割って入るかという構図から始まる。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチはデイビッド・マクルーア。デイビッド・マクルーアHCの下で14人を編成。ジョーダン・ハミルトン、マシュー・ライトに加え、ギャリソン・ブルックスを迎えた。多嶋朝飛、古牧昌也ら経験ある日本人もそろい、B3からの持ち上がりというより、B.ONE上位を狙うためのロスターに見える。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

外国籍の個を前面に出せる一方、B.ONEではそこだけに頼ると対策される。日本人ガードがボールを動かし、ハミルトンやライトをフィニッシャーに回せる時間が増えれば、攻撃の読みづらさは一段上がる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。さいたまブロンコスがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

東地区は5クラブすべてが昨季B3。カテゴリー差による比較の難しさが少なく、昨季の直接的な序列を最も持ち込みやすい地区だ。その中で39勝のさいたまは当然、優勝候補の一角になる。立川との再戦だけでなく、29勝の東京Uから確実に勝ち越せるかも重要だ。

ロスターから見える勝ち筋

さいたまブロンコスのロスターを見て最初に感じるのは、ひとつの得点パターンに依存しなくていいことです。ガードがテンポを作る時間、ウイングが走って先にリングへ向かう時間、インサイドへ預けて相手のファウルを増やす時間。60試合を戦うなら、相手やコンディションに応じて入り口を変えられることは大きい。前節は走り合い、翌週はハーフコートで我慢する。B.ONEでは、そういう切り替えが毎週のように必要になります。

ただし、選択肢が多いほど「最後は何で勝つチームなのか」を早く決めたいところです。残り5分で誰に預けるのか、守備で一番危険な相手へ誰を当てるのか。ファウルトラブルが出たときの組み合わせまで含め、勝負どころの形を二つ、三つ持てれば、接戦の勝率はかなり変わります。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

今季はスカウティングの前提が毎週変わります。昨季まで上位カテゴリーでフィジカルの強い相手と戦っていたクラブもいれば、下位カテゴリーで自分たちがボールを持つ時間の長かったクラブもいる。初戦で通ったピック&ロールを翌日に消されたとき、別のセットへ移れるか。ゾーンを敷かれたときに慌てずスペースを作れるか。試合中だけでなく、試合と試合の間の修正力が順位へ直結します。

しかも60試合では、必ずコンディションの波が来ます。一つの勝利のために主力を使い切ることと、春まで勝ち続けることは別です。さいたまブロンコスもスターターの出来だけではなく、ベンチから出た選手が試合の温度を落とさずに済むかを見ていきたいところです。

シーズンの入り方も重要になる

開幕数節の結果は、そのまま新しい力関係のイメージになりやすい。序盤に勝てば新しい役割を信じて続けられますが、連敗すると本来じっくり育てるはずだった形まで疑い始めます。さいたまブロンコスが最初の10試合で何を「自分たちの普通」にできるのか。接戦の最後を誰に託すのかまで含め、序盤はかなり重要です。

数字を見るときに忘れたくないこと

今季の順位予想を難しくしているのは、昨季の勝敗をそのまま横比較できないことです。B1の20勝とB3の40勝では、相手のサイズも外国籍の質も試合のテンポも違いました。だからさいたまブロンコスを見るときも、昨季の数字を出発点にはしても、それだけで上限を決めない方がいい。重要なのは、今季の相手に対して昨季の長所を再現できるか、そして昨季なら通ったプレーが通らないときに別の答えを出せるかです。カテゴリー再編初年度は、その適応の速さ自体が戦力になります。

見どころ

昨季39勝という数字は、今季の自信にしていい。ただしプレーオフで立川に止められた事実も残る。同じ東地区にその立川がいることは、さいたまにとって分かりやすい宿題だ。シーズンを通じて強かったチームが、短期決戦でも勝ち切るために何を足したかを見たい。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

初代B.ONEの順位表には、昨季まで別々のカテゴリーにいたクラブが並びます。その中でさいたまブロンコスがどこへ入るのか。開幕前の材料だけでも、十分に見る理由のあるチームです。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。さいたまブロンコスにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | トレント・バットリック | F |

| 2 | 島﨑輝 | G |

| 4 | ギャリソン・ブルックス | C/PF |

| 5 | ジョーダン・ハミルトン | F |

| 7 | 古牧昌也 | G |

| 8 | 多嶋朝飛 | PG |

| 11 | 小西聖也 | G |

| 12 | 栗原ルイス | F |

| 13 | 長島蓮 | G |

| 24 | 鈴木悠介 | F/C |

| 28 | 川邉亮平 | G/F |

| 35 | マシュー・ライト | G |

| 36 | ポーグ健 | F/C |

| 66 | 松下裕汰 | G |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。