B.ONEクラブ紹介 第20回 北地区・北から順に

徳島ガンバロウズ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0佐藤誠人SF新加入群馬から
2塚本雄貴PG残留
4タブリオン・ドーソンPF残留外国籍
5アイザック・バッツC新加入外国籍神戸から
8オリバー・シューSG/SF新加入アジア特別枠
14綱井勇介PG残留
15鶴田美勇士PF/C残留
16西田公陽SG新加入熊本から
17河野圭佑PG残留
25ラポラス・イヴァナウスカスPF/C新加入外国籍福井から
52青山晃也SG残留
77森山修斗SF残留

登録13人のうち新加入は5人、外国籍3人・アジア特別枠1人。「残留」「新加入」は、B.LEAGUE公式サイトの「クラブ所属履歴」に載る2025-26シーズンの登録クラブと照合して分類しています(シーズン途中に加入した選手は「残留」と表示されます)。バッジはリーグ登録国籍にもとづき、日本以外の国籍を「外国籍」、B.LEAGUEが定めるアジア特別枠の14の国と地域の国籍を「アジア特別枠」、公式に帰化選手と発表されている選手を「帰化選手」としています。

戦力分析

B.ONE初年度を迎える25クラブを北から紹介していきます。第20回は徳島ガンバロウズ。2026-27シーズンは西地区で戦います。

39勝したチームを、もう「新興クラブ」という言葉だけで説明するのは難しい

2025-26シーズンはB3で39勝13敗、レギュラーシーズン2位。創設から日が浅いクラブだが、競技成績だけを見ればすでに上位常連の数字を残している。

B.ONE初年度の難しさは、昨季の順位表が一枚ではないことです。B1で負け越したクラブと、B3で大きく勝ち越したクラブのどちらが強いのか。答えは開幕してみなければ分かりません。だからこそ、各クラブの編成意図と継続性が例年以上に重要になります。

西地区は昨季B1のFE名古屋、B2の静岡と奈良、B3上位の岡山と徳島が同じ順位表に入る。最も所属カテゴリーの振れ幅が大きい地区の一つで、昨季の勝率だけでは序列を決めにくい。B1経験を持つFE名古屋の強度と、B3で積み上げた岡山・徳島の完成度の比較が面白い。

今オフの編成――「何を変え、何を残したか」

ヘッドコーチは小林康法。小林康法HCの下で12人。継続7人を軸に、新加入5人を加えた。アイザック・バッツ、ラポラス・イヴァナウスカス、タブリオン・ドーソンらインサイドに、森山修斗、西田公陽、綱井勇介ら日本人を組み合わせる。

新加入選手の名前を並べるだけでは、今オフの狙いは見えません。大切なのは、昨季の弱点に対して誰を加え、昨季うまくいった部分を誰に託したのかです。B.ONEは相手の出身カテゴリーが週ごとに変わるため、特定のタイプだけに強い編成では60試合を乗り切れません。

コート上で変わるべきところ

徳島の武器は、試合のテンポを自分たち側へ引き寄せる力だ。サイズのある選手にボールを入れられる一方、日本人の運動量でトランジションにも出られる。B.ONEで相手のフィジカルが上がっても、一つの形に依存しないことは強みになる。

新シーズン序盤は、完成度の高いクラブほど有利です。逆に大きく入れ替えたチームは、個々の能力が高くても、守備のローテーションや終盤の約束事で時間が必要になる。徳島ガンバロウズがどちらのタイプなのか、その答えは最初の数節でかなり見えてくるはずです。

60試合をどう勝つか

B.ONEは一度の大勝で評価が決まるリーグではありません。2連戦の初戦で対策され、翌日に修正してもう一度戦う。遠征が続く中でコンディションを整え、主力が不調でも別の選手で勝つ。そうした「普通の強さ」を何回再現できるかが、最終順位を作ります。

西地区ではFE名古屋がB1から来るが、徳島が必要以上に相手を大きく見る理由はない。39勝13敗という昨季の安定感は、カテゴリーが変わっても価値がある。むしろ初代B.ONEで「B3上位の強さ」を証明する代表格になれるかが見どころだ。

ロスターから見える勝ち筋

ロスター表は名前の一覧ですが、実際の試合で重要なのは、その名前同士がどうつながるかです。徳島ガンバロウズにも、ボールを長く持った方が良さが出る選手と、ボールを持たずに動くことで生きる選手がいる。インサイドも、得点を取る役と守備の基準を作る役では仕事が違います。そこを整理できれば、攻撃が止まったときの逃げ道が増えます。

もう一つはファウルと疲労への備えです。60試合では、理想のローテーションが毎回組めるわけではありません。誰かが欠けてもチームの形を大きく変えずに済むか。セカンドユニットが「休ませるための時間」ではなく、相手へ違う圧力をかける時間になれば、シーズン後半ほど効いてきます。

B.ONE初年度だからこそ問われる対応力

未知の相手が多いシーズンでは、準備した通りに試合が進まないことを前提にした方がいいでしょう。相手が想定より速い、逆にゆっくり攻めてくる、外国籍の使い方が映像と違う。そうしたズレに第1クォーターのうちに気づけるかで、試合は大きく変わります。B.ONEでは、その現場対応がこれまで以上に価値を持ちます。

そしてシーズンが進めば、今度は徳島ガンバロウズ自身が研究される側になります。得意なプレーを止められた後の二手目、三手目を用意できるか。初代王者を決める一年だからこそ、「完成度」だけでなく「変化できる力」を見たいと思います。

開幕は「答え合わせ」ではなく出発点

プレシーズンで見えた形が、そのまま公式戦で通用するとは限りません。相手も対策をしてくるからです。徳島ガンバロウズにとって開幕は完成度を証明する場というより、60試合で使える勝ち方を選び始める場。最初の10試合で何を残し、何を捨てるのかまで見たいところです。

比較したいのは、勝ち数より勝ち方

徳島ガンバロウズを評価するとき、最終的にはもちろん勝敗が基準になります。ただ、開幕からしばらくは勝ち数だけでなく、その中身を見た方がいいでしょう。リードした試合をそのまま閉じられているか。10点差をつけられた後に一度追いつけているか。アウェーでも守備強度が落ちていないか。こうした部分は、順位表が固まる前にチームの地力を教えてくれます。B.ONE初年度は対戦相手の背景が違うからこそ、「誰に勝ったか」と同じくらい「どう勝ったか」が重要です。

見どころ

昨季39勝という数字は立派だが、プレーオフでは年間優勝に届かなかった。今季のテーマは、その悔しさをレギュラーシーズンの勝ち数に変えることではなく、終盤の勝ち方へ変えることだと思う。接戦で守るポゼッションを一つ増やせるかが、タイトルとの差になる。

ここで見たいのは、補強選手が何点取るかだけではありません。昨季なら崩れていた時間帯で失点を止められるか、終盤に誰がボールを持つのか、ベンチから出た選手が強度を落とさないか。シーズンを通じて見ると、そうした細部の方が勝ち数へ直結します。

B.ONEという名前は新しくても、勝つために必要なものは変わりません。守る、走る、リバウンドを取る、終盤で正しい判断をする。徳島ガンバロウズがその基本をどこまで高い水準で続けられるかが、順位を決めます。

もう一つの視点

今季はカテゴリー再編の初年度で、過去の「昇格」「降格」という言葉だけでは説明しきれないシーズンです。昨季の所属が違うクラブ同士が同じ順位表へ入り、対戦経験の少ない相手とも繰り返し戦います。そのため、スカウティングされた後にどう修正するか、シーズン途中でローテーションをどう変えるかも重要になります。徳島ガンバロウズにとっても、開幕時点の完成形を守り続けるのではなく、60試合の中でチームを更新していけるかが問われます。

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## 2026-27シーズン ロスター

| # | 選手名 | POS |

|---:|---|---|

| 0 | 佐藤誠人 | SF |

| 2 | 塚本雄貴 | PG |

| 4 | タブリオン・ドーソン | PF |

| 5 | アイザック・バッツ | C |

| 8 | オリバー・シュー | SG/SF |

| 14 | 綱井勇介 | PG |

| 15 | 鶴田美勇士 | PF/C |

| 16 | 西田公陽 | SG |

| 17 | 河野圭佑 | PG |

| 25 | ラポラス・イヴァナウスカス | PF/C |

| 52 | 青山晃也 | SG |

| 77 | 森山修斗 | SF |

※ロスターは2026年9月22日〜23日時点のBリーグ/各クラブ公式発表を基準に整理しています。開幕直前の登録変更、インジュアリーリスト等により変更となる場合があります。

選手情報・登録国籍・クラブ所属履歴はB.LEAGUE公式サイトおよび各クラブ公式サイトの発表をもとに作成。勝敗は2025-26シーズンの順位表(B.LEAGUE公式)の数値です。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。ロースターは登録変更・インジュアリーリスト等により変動するため、最新の情報は各クラブ公式サイトをご確認ください。