クラブ紹介 vol.12 B.PREMIER・北から順に

横浜ビー・コルセアーズ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
0キャメロン・マクガスティSG新加入外国籍
2アイザイア・リバースSF/PF新加入外国籍NBA経験
6新井楽人SG/SFドラフト1巡目全体3位
10前野幹太SF/PF継続
14佐藤卓磨SG/SF新加入名古屋Dから
18森井健太PG継続キャプテン
21マイク・コッツァーC/PF継続外国籍バイスキャプテン
23キング開PG/SG継続
27ウィタカ ケンタC/PF新加入琉球から
30須藤昂矢SG継続
31ジェームズ・ベルSF外国籍開幕後に加入
33並里成PG新加入FE名古屋から
34カイル・リチャードソンC/PF新加入帰化選手
ロースター表の更新履歴
  • ジェームズ・ベル(#31 / SF)がB.LEAGUE公式の在籍選手一覧に加わったため、一覧に追加しました。
戦力分析

この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の横浜ビー・コルセアーズは3勝3敗で、B.LEAGUE公式順位表では東地区7位。ホーム2試合の平均入場者数は4,153人です。

北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第12回は横浜ビー・コルセアーズです。

2026-27シーズンはB.PREMIER東地区。ホームアリーナは横浜BUNTAIです。

昨季は26勝34敗。

勝率だけを見れば大崩れしたシーズンではありません。ただ、クラブが今オフに出した編成方針を読むと、横浜BCが問題視したポイントはかなりはっきりしています。

守備。

リバウンド。

そして、苦しい時間帯でも5人でボールを動かし続けること。

今季は、その課題を埋めるためにロスターの半分を入れ替えました。

26勝34敗。「点を取ること」以上に残った課題

2025-26シーズンは26勝34敗。

1試合平均79.4得点、81.7失点でした。

得点力がまったく足りなかったわけではありません。それよりも、80点前後を取っても相手を止め切れない試合が多かった。

今季の編成についてクラブは、ディフェンスとリバウンドを大きな改善点として挙げています。

ラッシ・トゥオヴィHCが目指してきたのは、誰か一人にボールを預け続けるバスケットではなく、全員が判断し、ボールを動かし、守備でも連動する「コレクティブ」なスタイルです。

その方向性自体は変えない。

でも、それを成立させるためのサイズ、フィジカル、経験値を入れ直した。

今オフの横浜BCは、そういう補強に見えます。

12人中7人が今季からロスター入り。役割を大きく組み替えた

今季のロスターは12人。

昨季から継続するのは5人。ドラフト指名の新井楽人選手を含め、今季からトップロスターへ加わった選手は7人です。

ウイングにはキャメロン・マクガスティ選手とアイザイア・リバース選手。

リバース選手はNBAでデトロイト・ピストンズ、ワシントン・ウィザーズに在籍した経験を持つ198cmのフォワードです。

当初はドノバン・ウィリアムズ選手との契約が発表されていましたが、所定のメディカルチェックを完了できず8月26日に契約解除。同日にリバース選手の加入が発表されました。

ここは開幕前のロスターを見るうえで注意したいところです。

現在の登録選手はウィリアムズ選手ではなく、リバース選手です。

日本人では佐藤卓磨選手、ウィタカ ケンタ選手、並里成選手が加入。

佐藤選手は196cm、ウィタカ選手は200cm。昨季の課題だったサイズとリバウンドへの意識が、補強からも見えます。

そしてインサイドには帰化選手のカイル・リチャードソン選手。

既存のマイク・コッツァー選手と組み合わせれば、B.PREMIERのオンザコートルールを生かしながらラインナップをかなり変えられます。

残したのは「軸」

半分を入れ替えた一方で、残した選手にも意味があります。

キャプテンは森井健太選手。

バイスキャプテンはマイク・コッツァー選手です。

須藤昂矢選手、キング開選手、前野幹太選手も残りました。

さらに、新井楽人選手はB.LEAGUE DRAFT 2026で1巡目全体3位指名を受けた若手です。

新しくする部分と、トゥオヴィHCのバスケットを知る部分。

どちらかに振り切らなかったのが今季の横浜BCです。

HCも3シーズン目。

「新チームだから一から」という言い訳ができる形ではありません。

むしろ、過去2シーズンで作ってきたものに、必要なピースを足してどこまで勝ち星へ変えられるかが問われます。

「半分入れ替え」より、役割を作り直したロスター

現時点のロスターは12人。そのうち昨季から継続しているのは前野幹太選手、森井健太選手、マイク・コッツァー選手、キング開選手、須藤昂矢選手の5人です。新井楽人選手を含め、今季からトップロスターへ入った選手は7人。単純な「6人残留、6人新加入」ではありません。

特に興味深いのが、オンザコートフリーを意識した設計です。クラブは編成発表で、外国籍3人と帰化・アジア特別枠1人を同時起用する時間帯を想定していると説明しています。コッツァー選手と帰化選手のリチャードソン選手をインサイドへ置き、マクガスティ選手とリバース選手をウイングで使えば、サイズを上げながらハンドリングとシュートを失いにくい。

リバース選手は198cm。元原稿の201cmではなく、クラブ公式プロフィールでは198cmです。高精度の3ポイントと複数ポジションを守れることが評価され、ドノバン・ウィリアムズ選手の契約解除と同日に加入しました。

そしてマクガスティ選手には、クラブが「オフェンスをけん引する存在」と明確な期待を寄せています。昨季の横浜BCは、セットが止まったときにペイントへ侵入して得点を作る場面で苦しみました。マクガスティ選手のショットクリエーションは、その課題への直接的な回答です。

守備、リバウンド、ペイントアタック。今オフの補強は、昨季の弱点とかなり一対一で対応しています。だから今季は「新加入が多いから時間がかかる」で済ませず、補強した項目が本当に数字へ表れるかを見たいところです。

ホーム横浜BUNTAIで、守備の変化を見せられるか

横浜BCにとってもう一つ大事なのは、ホームでの試合の見え方です。新しいロスターにはサイズのある選手が増え、リバウンドから走り出す形を作りやすくなりました。守備で一度止め、横浜BUNTAIの空気を変え、その勢いを次のポゼッションへつなげる。昨季よりも「ホームで流れを作る」チームになれるかは、数字以上に体感しやすいポイントです。

森井選手と並里選手という経験あるPGを併用できることも大きいでしょう。相手のプレッシャーが強い時間帯にボール運びを一人へ集中させず、ゲームのテンポを変えられる。マクガスティ選手へすべてを任せるのではなく、複数のハンドラーで攻撃を始められることが、トゥオヴィHCの「コレクティブ」なスタイルを成立させる条件になります。

見どころ

一番見たいのは、横浜BCが「守れるチーム」になれるかです。

新加入選手には得点力のある名前が並びます。

でも、クラブ自身が今季の編成で強調しているのはディフェンス、リバウンド、ボールシェアです。

マクガスティ選手やリバース選手が何点取るかだけを見ると、今季の狙いを半分しか見ないことになります。

佐藤選手やウィタカ選手が相手ウイングへ身体を当てる。

コッツァー選手とリチャードソン選手がリバウンドを終わらせる。

そこから森井選手、並里選手らがテンポを作る。

この流れができるかどうか。

昨季の平均失点81.7をどこまで削れるかは、そのまま順位へつながるはずです。

開幕は9月26日(土)。

アウェーの日環アリーナ栃木で宇都宮ブレックスと対戦します。翌27日も同カードです。

いきなり昨季45勝の強豪との2連戦。

新しい守備がどこまで機能するのかを見るには、かなり分かりやすい相手です。

ホーム開幕は10月3日(土)、横浜BUNTAIで信州ブレイブウォリアーズを迎えます。

26勝から、どこまで上へ行けるか。

横浜BCの今季は、派手な補強の名前よりも、その補強が守備の数字をどこまで変えたかで評価したいシーズンです。

今季を測る最初の基準

横浜BCは、開幕直後から新しい守備の基準とリバウンドへの執着をどこまで共有できるかが重要です。個々の能力だけではなく、40分を通して同じ強度を保てるか。昨季の課題を具体的な勝ち方へ変換できるかどうかが、B.PREMIER初年度の現在地を示します。

大阪戦の57失点と、京都戦の1点差。守備の変化は勝率.500で止まっている

開幕前に当サイトが書いたのは、新加入選手の得点力ではなく守備の数字を見たい、昨季の1試合平均81.7失点をどこまで削れるかが順位につながる、ということでした。2026年10月10日終了時点の順位は東地区7位、3勝3敗。総得点460、総失点457で、得失点差は+3です。10月7日の大阪戦は66-57、9月27日の宇都宮戦は74-71。相手を70点台以下に抑える試合が出てきており、守備から入る形そのものは見えはじめています。

一方で、試金石になると書いた宇都宮との開幕2連戦は1勝1敗。ホーム開幕の信州2連戦も85-78と84-89で1勝1敗でした。10月9日の京都戦は73-74の1点差。得失点差+3という数字が、そのまま勝率.500に表れた6試合です。守備の数字が動きはじめても、それが勝ち星の差に変わるところまでは届いていない。当サイトは失点が減れば順位がついてくると書きましたが、今のところはそこまで単純な対応にはなっていません。

ロスターも開幕後に動きました。#31 ジェームズ・ベル選手(SF・リーグ登録国籍アメリカ合衆国・196cm/104kg)が開幕後に加わっています。当サイトは12人のロスターを前提に役割を読んでいたので、ウイングに1枚足された形です。ホーム平均入場者数はホーム2試合で4,153人。ホーム1勝1敗という状態で、横浜BUNTAIでの手応えを測るにはまだ試合数が足りません。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび横浜ビー・コルセアーズ公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。 ※ドノバン・ウィリアムズ選手はメディカルチェックの所定手続きを完了できず、2026年8月26日に契約解除。同日にアイザイア・リバース選手の加入が発表されています。