クラブ紹介 vol.26 B.PREMIER・北から順に

琉球ゴールデンキングス

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
2小針幸也PG継続
3大浦颯太PG新加入三遠から
8佐土原遼SF/PF継続
11キーファー・ラベナPG/SG新加入横浜BCから
15松脇圭志SG継続
17デイビッド・ヌワバSG/SF新加入三遠から
18脇真大SG継続
21ケビン・ジョーンズPF新加入北海道から
32山内盛久PG新加入東京SRから
33グラント・ジェレットPF新加入IL登録
34小野寺祥太PG/SG継続
45ジャック・クーリーC継続
77佐取龍之介SG/SFU22枠
99川真田紘也C新加入長崎から
戦力分析

北から順にお届けしてきたB.PREMIERクラブ紹介。第26回は琉球ゴールデンキングスです。

ホームアリーナは沖縄サントリーアリーナ。2026-27シーズンはB.PREMIER西地区を戦います。

5年連続ファイナル進出。

この数字だけで、近年のBリーグで琉球がどれだけ特別なクラブだったか分かります。

その琉球が、今季は大きく変わりました。

岸本隆一選手がいない。

桶谷大HCもいない。

ロスターも大幅に入れ替わった。

B.PREMIER初年度は、ここ数年で最も大きな「琉球らしさ」の再構築から始まります。

42勝18敗。そして5年連続ファイナル

2025-26シーズンは42勝18敗。

総得点4931、総失点4502。得失点差は+429でした。

平均82.2得点、75.0失点。

レギュラーシーズンは西地区3位。

チャンピオンシップでは三河、名古屋Dを破り、5年連続でファイナルへ進みました。

相手は長崎ヴェルカ。

GAME1を71-69で取ったものの、GAME2は60-66、GAME3は64-72。

あと1勝で優勝というところから逆転されました。

ただ、5年連続ファイナルという事実は変わりません。

毎年メンバーが変わっても最後まで勝ち残る。

それがここ数年の琉球の最大の強みでした。

岸本隆一が去った

今オフ最大の変化は、岸本隆一選手の移籍です。

2013年から琉球一筋。

Bリーグ開幕前からクラブを支え、優勝も天皇杯も、5年連続ファイナルも経験してきた象徴的な選手でした。

その岸本選手が京都へ移籍。

さらに桶谷大HCも退任しました。

これは単純な戦力の入れ替えではありません。

長くチームの基準を作ってきた人物が、コート内外から同時に抜けたということです。

今季の琉球は、その穴を誰か一人で埋めるのではなく、新しい体制そのものを作る必要があります。

マクヘンリーAHCを中心とする新体制

新体制では、アンソニー・マクヘンリー氏がアソシエイトヘッドコーチ。

穂坂健祐氏がアソシエイトコーチ兼ヘッドコーチを務めます。

クラブは今季、より速いバスケットを志向しています。

選手も大きく変わりました。

大浦颯太選手。

キーファー・ラベナ選手。

デイビッド・ヌワバ選手。

山内盛久選手。

グラント・ジェレット選手。

川真田紘也選手。

そこへ9月18日、ケビン・ジョーンズ選手が追加加入しました。

一方で、ジャック・クーリー選手、小野寺祥太選手、松脇圭志選手、佐土原遼選手、脇真大選手らは残留。

新しい顔と、琉球の文化を知る選手を混ぜています。

開幕直前、ジェレットがIL入り。ケビン・ジョーンズを追加

今季の準備は順風満帆ではありません。

グラント・ジェレット選手は右下肢静脈血栓症と診断され、9月9日付でインジュアリーリストへ登録。

全治は未定です。

その状況を受ける形で、9月18日にケビン・ジョーンズ選手との契約が発表されました。

ジョーンズ選手は2018-19シーズンにも琉球でプレーしており、A東京、東京SR、京都、北海道とBリーグ経験が非常に長い選手です。

開幕4日前の補強。

新体制、新ロスターに加え、直前の負傷対応まで必要になりました。

琉球にとってはかなり慌ただしい状態でシーズンへ入ります。

5年連続ファイナルの「当たり前」を、誰が引き継ぐか

琉球は5年連続でファイナルへ進出しました。これは一試合の爆発力では作れない実績です。毎年ロスターが変わっても、守備、リバウンド、身体を張ることをクラブの基準として維持してきたからこその5年です。

その基準を長く体現してきた岸本隆一選手が京都へ移籍し、桶谷大HCも川崎へ。今季は、琉球の「当たり前」を作ってきた中心人物が同時にいなくなります。

新体制は少し特殊です。アンソニー・マクヘンリー氏がアソシエイトヘッドコーチ、穂坂健祐氏がアソシエイトコーチ兼ヘッドコーチ。元選手として琉球を知るマクヘンリー氏と、長くスタッフとして積み上げてきた穂坂HCが役割を分担します。外から有名HCを呼んで文化を作り直すのではなく、内部にあるキングスらしさを次の形へつなぐ選択です。

選手では大浦颯太選手、キーファー・ラベナ選手、デイビッド・ヌワバ選手、山内盛久選手、川真田紘也選手らが加入。特にヌワバ選手は三遠で見せたフィジカルと突破力があり、B.PREMIERでも大きな武器になりそうです。

ただし開幕直前、グラント・ジェレット選手が右下肢静脈血栓症でインジュアリーリスト入り。全治は未定です。そこで9月18日、ケビン・ジョーンズ選手を追加しました。開幕4日前の補強であり、フロントコートの完成度はシーズンの中で上げていくことになります。

10年前、Bリーグ最初の試合もA東京対琉球でした。今季、B.PREMIER最初の試合も同じカードです。リーグの節目に再び選ばれたクラブが、岸本選手と桶谷HCのいない新しい時代でも「琉球らしさ」を見せられるか。結果以上に、クラブの継承そのものが問われる開幕になります。

ケビン・ジョーンズ加入で、開幕前の形はさらに変わった

ジェレット選手のIL入りを受け、琉球は9月18日にケビン・ジョーンズ選手を獲得しました。Bリーグ経験があり、昨季まで日本でプレーしていた選手を開幕直前に選んだのは、適応時間を少しでも短くしたい意図も読み取れます。

ただし、加入からA東京との開幕戦まではわずか数日。セットプレーや守備ローテーションをすべて理解した状態で始められるとは考えにくく、序盤は既存選手が支える時間が重要になります。

ジャック・クーリー選手、佐土原遼選手、小野寺祥太選手、松脇圭志選手らは昨季までの基準を知っています。新加入の大浦選手やラベナ選手がボールを運び、ヌワバ選手がウイングから圧力をかける一方、守備とリバウンドの約束事は継続組が支える。その役割分担ができれば、ジェレット選手不在の影響を最小限にできます。

5年連続ファイナルへ行ったチームでも、開幕時点では未完成です。その未完成さを隠すのではなく、勝ちながら完成度を上げられるか。今季序盤の琉球はそこを見るべきでしょう。

見どころ

一番見たいのは、「岸本隆一のいない琉球」がどんなチームになるかです。

これは岸本選手の得点やアシストを誰が埋めるか、というだけの話ではありません。

苦しい時間に誰が声を出すのか。

残り2分で誰がボールを持つのか。

連敗したときに誰がチームの基準を戻すのか。

長く当たり前だったものが、今季は当たり前ではありません。

大浦選手、ラベナ選手、山内選手とポイントガードはいる。

ヌワバ選手という強力なウイングも加わった。

クーリー選手という絶対的なリバウンダーも残っています。

戦力が足りないわけではない。

問題は、それを「琉球」という一つのチームにするまでの時間です。

そして、その最初の相手がアルバルク東京です。

9月22日(火)14時。

TOYOTA ARENA TOKYO。

B.PREMIER最初の公式戦です。

しかも10年前、2016年にBリーグが始まった開幕カードもA東京対琉球でした。

10年後。

同じカードで新しいリーグが始まります。

琉球にとっては、それ以上に象徴的です。

長く続いた一つの時代を終え、新しい琉球が最初の40分を戦う試合だからです。

5年連続ファイナルの歴史を守るのか。

それとも、一度壊して新しい強さを作るのか。

B.PREMIER初年度の琉球は、結果だけでなく「何を琉球らしさとして残すのか」を見るシーズンになると思います。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび琉球ゴールデンキングス公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。 ※グラント・ジェレット選手は右下肢静脈血栓症のため、2026年9月9日付でインジュアリーリスト入り。全治は未定です。9月18日にケビン・ジョーンズ選手が追加加入しました。