クラブ紹介 vol.20 B.PREMIER・北から順に

大阪エヴェッサ

2026-27シーズン開幕ロースターを一挙紹介。戦力の見どころをまとめます。

2026-27シーズン ロースター
#選手名POSメモ
4青木保憲PG継続
5ソン・ギョチャンPF新加入アジア特別枠
7高橋快成PG継続
8植松義也SF/PF継続
11セバスチャン・サイズC/PF新加入外国籍A東京から
12ジェイムズ・パルマー・ジュニアSG新加入外国籍
14橋本拓哉SG継続
15竹内譲次C/PF継続キャプテン
20合田怜PG/SG継続
29山本大扇SGユース育成特別枠
31木下誠PG/SG継続
35ダモンテ・ドッドC新加入外国籍三重から
52ヴォーディミル・ゲルンC/PF継続外国籍
60坂本聖芽PG/SG継続
75佐藤武SG新加入静岡から
88牧隼利PG/SG継続キャプテン
ロースター表の更新履歴
  • ダモンテ・ドッド(#35 / C)と佐藤武(#75 / SG)を追加しました。いずれも9月25日に契約締結が発表されたもので、ドッドはヴィアティン三重、佐藤はベルテックス静岡からの加入です。
戦力分析

この戦力分析は開幕前に書いたものです。2026年10月10日終了時点の大阪エヴェッサは1勝5敗で、B.LEAGUE公式順位表では西地区12位。ホーム3試合の平均入場者数は3,707人です。

北から順にお届けしているB.PREMIERクラブ紹介。第20回は大阪エヴェッサです。

ホームアリーナはおおきにアリーナ舞洲。2026-27シーズンはB.PREMIER西地区に所属します。

昨季は23勝37敗。

得失点差は-120。

大きく負け越した割に、点差はそこまで壊れていません。

言い換えれば、「全く戦えなかったチーム」ではない。

接戦をどう勝ちへ変えるか。

今季の大阪は、そのためにフロントコートをかなり強くしました。

23勝37敗。でも得失点差は-120

2025-26シーズンは23勝37敗。

総得点4868、総失点4988。得失点差は-120でした。

1試合平均では81.1得点、83.1失点。

差は約2点です。

勝敗だけを見ると14の負け越し。

でも平均得失点差は-2点程度。

つまり、少しの改善で勝敗が大きく動く余地があるチームでもあります。

今オフの大阪は、HCを替えませんでした。

藤田弘輝HCが続投。

そのうえで、選手側に明確な補強を入れています。

セバスチャン・サイズとソン・ギョチャン

まず目につくのがセバスチャン・サイズ選手です。

アルバルク東京から加入。

リバウンド、インサイドの得点、トランジションと、Bリーグで長く結果を残してきたビッグマンです。

さらに韓国代表経験を持つソン・ギョチャン選手。

206cm級のサイズがありながら、走れて、外でもプレーできるフォワードです。

既存のヴォーディミル・ゲルン選手、竹内譲次選手と合わせると、昨季よりフロントコートの選択肢はかなり増えました。

B.PREMIERでは外国籍選手のオンザコート制限がなくなります。

サイズ選手、ゲルン選手、ソン選手をどう並べるか。

大阪にとって、新制度の恩恵を受けやすい部分です。

得点役にはジェイムズ・パルマー・ジュニア

もう一人の大きな補強がジェイムズ・パルマー・ジュニア選手。

196cmのシューティングガードです。

欧州で得点力を示してきた選手で、ボールを持って自分でシュートまで行けるタイプ。

大阪には木下誠選手、橋本拓哉選手、牧隼利選手、青木保憲選手ら、周囲を生かせる日本人ガードがいます。

そこに「最後は自分で取れる」選手が入る意味は大きい。

昨季、1試合平均約2点のマイナスだった差を埋めるには、こういう個の得点力が効く試合も出てきます。

キャプテンは竹内譲次と牧隼利

キャプテンは竹内譲次選手と牧隼利選手。

ベテランと中堅のダブルキャプテンです。

牧選手は今季について、ここ2年間大阪で感じてきた悔しさを「結果」に残す責任感を語っています。

シーズンスローガンは「OSAKA SOUL 大阪を、もっと熱く。」。

HCも主要な日本人選手も残っているため、今季の大阪は「新チームだから時間がかかる」というより、補強を結果へ変えることが求められます。

-120は、遠い数字ではない

大阪は昨季23勝37敗でしたが、得失点差は-120。1試合平均にすると-2点です。勝敗だけを見ると下位に見えても、毎試合大きく離されていたわけではありません。

このタイプのチームは、接戦を数試合ひっくり返すだけで勝ち数が大きく動きます。だから今オフの大阪は、すべてを作り直すより、勝負どころで明確な強みになる選手を加えました。

セバスチャン・サイズ選手は、A東京で5シーズンプレーした205cmのビッグマン。インサイドだけでなく走力があり、Bリーグの相手も環境も知っています。ソン・ギョチャン選手は韓国代表経験を持つ199cmのPF。アジア特別枠を使いながらサイズを確保できるため、オンザコートフリーの組み合わせに幅を持たせられます。

ジェイムズ・パルマー・ジュニア選手は、停滞したオフェンスを個で動かす役割が期待されます。昨季の大阪は、あと一本を決め切れずに落とした試合が少なくありませんでした。セットプレーの最後に自分でシュートを作れる選手がいることは、平均-2点を埋めるうえで直接的です。

一方、日本人のガード陣は青木保憲選手、木下誠選手、橋本拓哉選手、合田怜選手らが継続。全部を外国籍選手へ任せる編成ではありません。竹内譲次選手と牧隼利選手のダブルキャプテンも含め、クラブを知る選手が新戦力をつなぐ構成です。

23勝から一気に上位へ、というより、昨季落としていた2〜3点差のゲームをどれだけ取り返せるか。その積み重ねが大阪の順位を最も大きく変えるはずです。

B.PREMIERのルールに合うサイズの作り方

大阪の補強は、B.PREMIERの新しいオンザコート環境とも相性があります。サイズ選手をCとして使い、ゲルン選手と並べることもできれば、ソン・ギョチャン選手を4番に置いて機動力を上げることもできます。

ソン選手は199cmですがアジア特別枠。外国籍選手とは別枠で大きさを確保できるため、相手が大型ラインナップを組んできたときに日本人選手だけへサイズ負担を集中させずに済みます。ここは昨季までとは違う戦い方を作れるポイントです。

さらに竹内選手がいることで、ベテランの日本人ビッグマンを挟んだローテーションも組めます。40分間ずっと同じ2人へインサイドを任せるのではなく、相手やファウルトラブルに応じて選択肢を持てることは長いシーズンで効きます。

昨季の-2点を埋める方法は、パルマー選手の得点だけではありません。相手のオフェンスリバウンドを一本減らし、自分たちのセカンドチャンスを一本増やす。それだけでも4点近く動く試合があります。今季の大阪は、補強したサイズを得点以外でどう使うかにも注目です。

藤田弘輝HCは続投します。新外国籍選手が増えても、ガード陣とHCの共通理解は昨季から持ち越せる。ここは大きな利点です。サイズ選手へボールを入れる場所、パルマー選手に1対1を任せる時間、既存ガードでテンポを上げる時間をどう切り替えるか。選択肢が増えた分、役割整理の巧さも問われます。

見どころ

一番見たいのはリバウンドと接戦です。

サイズ選手を取った意味は、平均得点だけではありません。

終盤に一本守ったあと、確実にリバウンドを取る。

オフェンスリバウンドでもう一度攻める。

フリースローを得る。

2点差のゲームでは、そういう1ポゼッションがそのまま勝敗になります。

昨季の大阪は平均得失点差が約-2点。

だからこそ、今季は「劇的に強くなる」必要はありません。

毎試合2〜3点分、細部を良くするだけでも勝敗は大きく変わります。

開幕は9月26日(土)。

アウェーのGLION ARENA KOBEで神戸ストークスと対戦します。

B.PREMIER OPENING SELECTIONに選ばれた関西ダービーです。

ホーム開幕は10月3日(土)。

おおきにアリーナ舞洲でシーホース三河を迎えます。

昨季23勝。

でも、内容まで大きく離されていたわけではない。

その「あと2点」を埋められるか。

今季の大阪は、そこを追いかけると面白いチームです。

今季を測る最初の基準

大阪は、オフェンスの爆発力だけではなく、試合ごとの波をどこまで小さくできるかが重要です。強い時間帯を長くし、悪い時間帯を短くする。その積み重ねが勝率へ直結します。B.PREMIERでは一つのミスが流れを変えるだけに、40分の安定感がこれまで以上に問われます。

57得点が3試合続いた。「あと2点」という読み方では説明できていない

開幕前に当サイトが書いたのは、昨季の得失点差-120は1試合あたり約-2点にすぎず、2〜3点差のゲームを取り返せば順位は大きく動く、という見方でした。2026年10月10日終了時点で大阪は西地区12位の1勝5敗。総得点418、総失点493、得失点差は-75です。

ここまでの6試合は、接戦を取り切れるかどうかという話にはなっていません。10月3日の三河戦が57-76、4日の三河戦が57-101、7日の横浜BC戦が57-66で、得点が3試合続けて57で止まりました。終盤の1ポゼッションを積み上げれば差は埋まるという当サイトの読み方では、この3試合を説明できません。読み違えました。

直近5試合は0勝5敗、連続記録はL5です。一方で9月26日の神戸戦は79-69で勝ち、10月9日のA千葉戦は90-97。得点が戻った試合もあります。ホームは0勝3敗で、ホーム3試合の平均入場者数は3,707人でした。6試合で今季の輪郭が決まったとは当サイトは見ていません。開幕前の見方を修正する材料がそろうのは、もう少し先になりそうです。以上は当サイトの見解です。

選手情報はB.LEAGUE公式サイトおよび大阪エヴェッサ公式サイトの発表をもとに作成。戦力分析は当サイトの見解・予測であり、客観的な事実の報道ではありません。